明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

豊田の地下の「シン中華」 豊田『トヨチカ』

2023年05月20日 | 居酒屋・バー
歴史ある街中華のお店が大好きな私だが、今回のテーマは、真逆のお店。
創業は昨年の7月で、店員はおじちゃん&おばちゃんではなく、若く溌剌とした男女。
そんな彼らが働くお店は、肩書きこそ「中華酒場」だが、おしゃれなバーのような内装と雰囲気。
「おしゃれなバー」という、使い古された表現は恥ずかしいが、おっさんの私には、適切なワードが浮かばない。
約一時間熟考した(本当)結果、最近よく目にする「シン」というワードにたどり着いた。
使い方が正しいのかはさておき、中華屋さんの新しいカタチということで、シン中華と呼ばせていただく。
蛇足だが、カタカナのシンで私が真っ先に思い浮かべるのは、ゴジラでもウルトラマンでも仮面ライダーでもなく、
インドの狂虎タイガー・ジェット・シンである。彼については、「プロレス」ブログでまた改めて(←需要あるのか?)。

シン中華と勝手にカテゴライズした、今回のテーマである『トヨチカ』は、
酩酊状態で豊田駅の北口をプラプラ探索していたときに、下記のノレンを偶然発見したことで知った。


私の好きな飲める中華屋さん、しかも、豊田の地下でトヨチカとはいい屋号だ!
わかりやすいネーミングに興味を抱き、一瞬入ってみようと思ったのだが、
数分前まで南口の『ふじ』で飲んでいて、シメにオムライスも食べていたので、いかんせん満腹である。

※ふじの「オムライス」730円

なのでその日は、入口に貼ってあったメニュー表を確認しただけで、引き返した。
そのメニューの中に、気になる料理がいくつかあったので、数週間後、シラフ&空腹で再訪問。
前回もあったのかは覚えていないが、電飾付き看板が設置してある建物の階段を下りていくと、


地下は照明が控えめで、しかも入口近くにお花が飾ってあったりする、私の苦手なハイソな雰囲気。


実際のお店も、冒頭で述べたようにおしゃれバーっぽい雰囲気で、アウェイ感は否めないが、

※後述する、2度目の入店時に撮影

せっかく来たのでカウンター席の端っこに座り、飲み食いさせてもらうことに。
なお、お店の雰囲気を重視し、今回のカテゴリーは「中華食堂」ではなく、「居酒屋・バー」にした。

女性店員にドリンクをたずねられ、ろくにメニューも見ず、「ち、青島ビールください」と即答。
場違いな空間の雰囲気に呑まれたのか、緊張して注文を噛んでしまう、悲しき中年。
卓上のドリンクメニューがこちら。いつもと同様縮小してあるので、値段が見えなくてゴメン。


「青島ビール」は737円。価格にはお店の雰囲気代が込みなのか、全体的にややお高めかな。


周囲の客も、雰囲気に合った身なりの方ばかりで、薄汚いおっさんは私だけ(泣)。
ただ、店員さんたちは初訪問の私に対しても親切に応対してくれたので、心置きなく飲み食いができた。
ドリンクメニューの裏はお食事メニュー。普通の中華食堂にはない商品が多い。


どの料理も気になるが、右上で“トヨチカ3大名物”(端が切れているが)と称されている、
「焼き餃子」、「牛すじ麻婆豆腐」、「角煮ポテサラ」の3品を注文。価格はすべて660円。
「麻婆豆腐はハーフもできますよ」と告げられたので、そうしてもらったが、ハーフの価格は不明である。
まずは、お通しとして「北京ダック・トヨチカ風」が登場。価格は330円だった。


店員さんの「(皮で)巻いて食べてください」の指示に従う。さっきのハーフもそうだが、この日の私は素直である。


テンメンジャンの甘味とコクが効いており、青島ビールが進んだ。
しばらくして、牛すじ麻婆豆腐が完成。ハーフのはずだが、お皿からあふれるくらい盛られている。

※なぜかレンゲも2本あった

実際はバカ盛ではなく、容器が小さいのだが、このような盛り付け、というか演出は面白い。
続いて、焼き上がった餃子が、お店オリジナルの赤い調味液と一緒に登場。


そういえば、こちらの卓上には調味料は一切置かれていない。他に加える必要がない、という料理への自信の表れだろう。
牛すじ麻婆豆腐は、初訪問時の「気になる料理」のひとつで、スジ肉独特の香りと風味が、ピリ辛の麻婆タレに合う。


ひとり客ならハーフでじゅうぶんの量。気になる価格は、会計時に550円と判明。
ハーフで正価から110円引きはちょい割高に感じるが、逆にフルサイズがこの倍で660円なのは、相当お得だよ。
厚めの皮に具材をパンパンに詰めた餃子は、重量は一般的な店舗の1.5倍くらいか。


肉野菜の他、「スープを固めてジュレ状にしたものも含んでいる」と、厨房責任者らしい男性が教えてくれた。
調理で忙しい中、何度か話しかけてくれた、彼がこの店の店長かも。
お通しも料理も美味しく、青島ビールがすぐになくなったので、「ホッピー白」セット539円に変更。


欠点が見当たらないトヨチカさんだが、焼酎がもう少し濃かったら完璧である。
その後、3大名物最後のひとつ・角煮ポテサラが、予想外のビジュアルで登場。


「温かいうちにお召し上がりください」のメッセージどおり、温かいマッシュポテトに、角煮がでーんと乗っている。
別アングルでも撮ってみたが、角煮タレのおかげで、ポテトは肉じゃがっぽい風味になっている。


ポテトはホクホクで、角煮もホロリと崩れる柔らかさ。タレの甘味とは別に、お芋とお肉自体の甘味も感じる。


サラダなのか煮物なのか、そもそも中華なのかは判断しかねるが、そんなカテゴライズは必要のないウマさ。
何を食べても美味しいお店だが、角煮ポテサラは、絶対に食べるべき逸品だよ。
※6月1日追記 角煮ポテサラは最近、万能ねぎナシ・693円になりました

ホッピーの「中」275円と、焼酎の「ウーロン茶割り」440円をお替わりし、3大名物も食べ終えたので、
シメとして「ルーロー卵焼きそば」780円のハーフサイズ680円を追加オーダー。
すぐに店主風男性が調理を開始し、数分後には目映い輝きを放つ(←照明が映り込んだだけ)お皿が登場。


「これハーフですよね?」とたずねたら、「麺だけ半分で具材はそのまま」とのこと。
たっぷりの炒り卵と煮込まれた豚肉が盛られているので、ハーフでも680円はお得だし、量的にもシメにピッタリ。
オイスターソースなどを使用した(たぶん)タレが、歯応えのある麺とよく絡み、玉子ちゃんとお肉が三位一体に。


ペロリとたいらげ、麻婆豆腐と同様、「次回はハーフではなくフルで食べよう」と決意し、お会計。

お店のインスタグラムによると、毎日14時から営業しているそうなので、
念のため店主風男性に確認したところ、「夜と同じメニューで営業していますので、昼飲みもぜひ」と仰るので、
つい最近、昼酒を楽しむため2度目の入店。明るい時間帯ながら、ちゃんと看板照明が点灯している。


店主風男性は不在(あとから来たけど、奥で事務作業? に専念)で、働いているのは初見の若い女性ひとり。
彼女は昼営業担当なのか、たくさんの仕込みをこなしながら、私の酒と料理を作ってくれた。
この日はウーロン茶割りから始め、途中で、前回常連客が頼んでいた、大ジョッキバージョンも作ってもらった。


縁のギリギリまで注がれた、こちらの価格は880円。レシートには「男茶割り」と記載してあった。
前回同様、北京ダック風のお通しをつまみながら、注文した料理が出てくるのを待つ。
まず提供されたのは、「エビマヨ」660円。オレンジ色のマヨソースで和えた海老を揚げ、水菜などの野菜サラダに盛り付け、
最後にパクチーが添えられて完成。私はパクチーは大嫌いで、帰宅後は見るのもイヤだったのか、
せっかく撮った画像を、うっかり消してしまうミス(苦笑)。一応復元してみたが、「Tenorshare 4DDiG」のロゴが入っている。
ロゴをはずして取り込むのは有料なので、この状態の画像をスクショした。見づらくて申しわけない。


結局、パクチーは取り除いて食べたが、やっぱり匂いが残っていて気になった。
続いては、牛すじ麻婆豆腐とともに初訪問時から気になっていた、「回鍋肉春巻き」が完成。
昼番の女性店員にも「ハーフもできますが?」とたずねられ、「じゃ、じゃあハーフで…」と了承。
通常は2本660円だが、ハーフだと1本440円。それはさすがに、ハーフではもったいない。


カットされた状態で登場した春巻きの具材は、予想に反し豚肉とネギ。本場の回鍋肉は、キャベツを使わず辛口らしいが、
こちらのもピリ辛だった。ウーロン割りには合っており、味自体はけっこう気に入った。
前回餃子を食べたので、今回は「フカヒレ焼売 XO醤」1個176円を2個を頼んでみた。


ご覧のように2個だと見た目がさみしいので、4個くらいからの注文を推奨しておく。※味はフツーだった
ウーロン割りを何杯かお替わりし、いい気分になってきたので、シメの「煮干しラーメン」748円をお願い。


撮り忘れたが、麺は中細で、具材はメンマとナルトとネギに、たくさんの刻み玉ねぎ。
煮干し風味のスープは、ビーカー状の容器に入った赤茶色の液体に、麺を茹でるお湯を足して作っていた。
ちょっとしょっぱかったが、量も手頃で、なかなか美味しい。
ラーメンを食べ終えたのに、さらにデザートとして「杏仁豆腐」429円も追加。
店員さんが杏仁豆腐をスプーンで何度かすくい、最後にチリソースのような液体!? をかけて完成。


ソースの容器を凝視したら、「クコソース」と記してあった。どうやら、クコの実のソースだったようで、ひと安心。
甘さ控えめのさっぱりタイプで、いい口直しになったところで「ごちそうさまです」。
外に出るとまだ明るく、もう一軒ハシゴしたいところだが、すでに腹パンパンなのでやめておく。

どの料理にも個性があり、若い店員さんたちの接客も素晴らしく、さらに昼酒も飲めるトヨチカさん。
数ヶ月後には、どこかのマスコミが嗅ぎつけ、シン中華の店として(?)話題になっていそうな気がする。
「鶏白レバニラ」や「生青椒肉絲」など、まだまだ気になる料理も多いので、私も当然、今後も通わせていただく。
可能ならば豊田だけでなく、日野や立川にも『ヒノチカ』『タチチカ』と、支店展開してほしいものだ。



中華酒場トヨチカ
東京都日野市多摩平1-4-8 B1
JR豊田駅から徒歩約5分
営業時間 14時~23時
定休日 日曜
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2 コメント

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ブログ主様へ。 (りくすけ)
2023-05-21 06:18:42
お邪魔します。

町中華とは一線を画するシン中華。
なるほど新しい感じがします。
時代も世代も移り変わり、
これからは、こんなスタイルが増えてゆくのでしょうか。
料理も酒も旨そうですね。
一方、雑然として賑やかな食堂スタイルにも頑張って欲しいものです。

タイガー・ジェット・シン、楽しみにしています。

では、また。
返信する
ブログ主より (明正強)
2023-05-21 17:01:19
りくすけ様、
コメントありがとうございます。

あのようなスタイルのお店は、普段は滅多に入らないのですが、
珍しい料理が多く、接客も良かったので、気に入っちゃいました。
おっしゃるとおり、旧来の食堂も好きなので、
今後も、新規開拓していくつもりです。
狂虎シンについては…まあそのうち書かせていただきます(笑)。
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