明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

大量の麺を噛みしめる快感 国分寺『甚五郎』

2023年11月02日 | そば、うどん
今から10年ほど前のこと。
高血圧及び食生活を主治医に叱られたことで、とりあえず「飲んだあとのラーメン」を自粛することにした。
さすがに自分でも、深夜のラーメン・つけ麺・油そばには、後ろめたさがあったのは事実だし。
決意表明した当日、飲んだあとのシメに選んだのが、国分寺のうどん・そば店『甚五郎』
同名のお店が、地元立川を含め各地にあるが、私が食べたことがあるのは、ここ国分寺店だけ。
渋い屋号に反し、外観は意外と派手。写真上部の「キンチョール」と同様、


店内にもレトロ看板や、古時計などが設置してある。 ※店主の趣味らしい


お店HPによると創業は昭和63(1988)年。看板ほど古くはないが、35年の歴史を誇る実力店だ。

そばは滅多に食べず、当時はうどんにも興味がなかった私が、甚五郎さんを選んだ理由は、ズバリである。
お店のモットーは「旨いものを安く腹いっぱいに」だそうで、それがメニューに反映されている。


うどんは普通盛りで約600グラム、大が800で特が1K。小盛りでも400で、半分盛りが、一般的なお店と同量の300だ。
上記、冷たい麺のもり=「つけ麺」だけでなく、温かい麺のかけ=「丼ぶり」も用意されており、
量はそれぞれ、もりタイプより100グラム少ないが、それでも並うどんは約500と、結構多い。


種類も豊富な甚五郎さんで私が選んだのは、「肉づけ・うどんそば合盛」960円。私が食べたときは700円台だったはず。
ガラケー映像、しかも下記の1枚しかないので、盛り具合の良さが伝わらなそうで残念。


いわゆる武蔵野タイプのうどんだけでなく、そばも通常のお店より太めで、どちらも噛み応えがある。
計600グラムのうどん・そばだが、美味しかったのでペロリとたいらげ、大満足で「ごちそうさまです」。
ただ、普段の背脂ぎっとりラーメンよりはマシだろうが、麺を600グラムも食べたら、やっぱり医者に怒られるね。

その後は、締めラーメンをとっとと復活させ、さらに讃岐風のむっちりとしたうどんのファンになったため、
ゴツゴツとしたうどんの甚五郎さんは、ちょっと足が遠のいてしまった。
今年に入り、お店の存在を思い出し、先述したHPにたどり着いたところ、
【ちょい飲みのススメ】というカテゴリーにて、豊富なお酒と肴を紹介しており、
うどん&そばだけでなく、飲みにも興味を惹かれ、久々に訪問。
お店の場所は、国分寺駅北口から徒歩数分。以前紹介した、老舗食堂『えどっこ』の近くだ。

さっき、麺類を紹介したので、今度は他のメニューを掲載。こちらがドリンク類。


ビールやサワーなどの定番や、飲み比べができる日本酒など、居酒屋なみに揃っている。
こちらがおつまみ類。天ぷらなどの揚げ物はないが、「カレイの煮付」など煮物が多い。


店内脇のカウンター席に案内され、まずは「キリンビール(中瓶)」600円と、「すきやき皿」650円を注文。
すぐに冷えたビールとグラスが提供され、続いて平たいお皿に盛られたすき焼きが登場。


牛肉と玉ねぎだけでなく、糸こんにゃく、ほうれん草、シメジ、人参など具だくさん。
そしてすき焼きといえば、最高のお供「生玉子」を注文。価格は、牛丼屋よりもお得な50円。


さっそく溶き玉子にして、具材と絡めて頬張っていたら、すぐにビールがなくなってしまい、


うどん・そば店ならではの「焼酎・そば湯割り・温」350円を追加。
しばらくすると、白く濁ったそば湯割りのホットが、ジョッキで出てきた。


見た目は普通のジョッキだったので、熱で割れないかビビりながら飲んだ。

すき焼きをほぼ食べ終え、まだお腹に余裕がある段階で、シメのお食事に。
注文したのは初訪問時と同じ、肉づけ・うどんそば合盛の並。並でも麺が計600グラムあるのは既述した。
量が多いので茹で時間もかかり、約10分後、お盆に乗せられた麺一式がやってきた。


こちらがうどん&そば。デジカメなので、前回のガラケー画像よりはマシ…だと思う。


店員さんが毎日打っている自家製のうどん&そばは、不揃いで武骨ながら、いかにも腰が強そう。
つけダレは、関東風らしい醤油ベースの濃口で、中には豚肉とネギがどっさり。


まずはうどん、続いてそば、時には双方を箸でつかみ、ツユに放り込んでは口に運ぶ。
肉と一緒に大量の麺を、噛みしめて飲み込むこの快感!
途中で刻み海苔と白ネギを追加し、たっぷりの麺を浸し続けても、ツユの味は最後まで薄まることはなかった。
あと、少しだけ残っていた、溶き玉子とすき焼きにもうどんを絡めてみたが、やっぱり肉汁の方がウマいね。


ツユは残しちゃったけど、麺と具材はすべて食べ切り、お腹パンパンでお会計。


満腹感以上に満足感がある、素晴らしいうどん・そばであった。

そして先日、再びひとり酒とうどんを楽しむべく、甚五郎さんを訪問。
ここで耳寄りな(?)情報。カウンター席は5つあるが、現在も席の間に衝立があって狭いので、
料理をたくさん頼む方は、一番幅が広い、入口近くの席を確保すべし!
入口ドアは換気のため、常に開いているが、それでも卓上が広々と使えて快適なはずだ。

※冬場も開けっ放しなのかな?

ちなみに、女性ひとり客は、だいたいテーブル席に案内されるのでご安心を。

3度目の訪問時は、まずは「ウーロンハイ」450円を注文したのち、鍋メニューがあるのを発見。


「豚モツのお鍋」も気になったが、「もつ鍋うどん」1100円というレギュラーメニューがあるので、
レギュラーでは見かけない、「豚キムチのお鍋」をチョイス。 ※「肉みそキムチうどん」という商品はある
「1人前950円、2人前よりご注文お願いします」とのことなので、2人前をオーダーしたが、
店員さんが「1人前もできますよ」と教えてくれたので、素直に1人前に訂正。
この日は、たまたま空いていたのだが、鍋メニューには「混雑時は注文をお断りする」と記載してあるし、
普段はたぶん、1人前のオーダーは不可だと思う。私は運が良かったのだ。
最初に、ウーロンハイとガスコンロが来て、続いて豚キムチ鍋が登場。


横アングルがこちら。ひとり飲みにはじゅうぶん過ぎる量であり、2人前にしなくてよかった。


具材は、豚肉、キムチ、ニラ、豆腐、ネギといった、豚キムチ鍋ならではの食材以外にも、
キャベツ、シメジ、エノキ、舞茸など具だくさん。低カロリーのキノコ類が多くてヘルシーだね。


途中で食べ進めていったら、鍋の底からさらに、人参、紫キャベツ、オクラなども入っていた。


そういえば、豚キムチ鍋のタレって、市販でも売っているオレンジ色のヤツが定番だと思うけど、
こちらのタレは、お店自慢の醤油色したうどんツユだけ…のはず。もし違ったらゴメン。

個人的に、豚キムチ鍋に必須だと思うのが、すきやき皿にも追加した生玉子。


とんすいで提供されたので、鍋スプーンを置く場所ができてよかった。
ある程度、黄身ちゃんが育ったところで回収。鍋底をすくったら、サツマイモもあったよ。


書き忘れていたけれど、ウーロンハイの次に、焼酎・そば湯割り350円を、今度は冷たいバージョンで注文。


割れる心配がないので、今回はその後もお替わりした。

さて、具材の大半を食べ終えたので、旨味がたくさん溶けこんだこのツユで、うどんを食べることにする。


「〆のうどん」は1玉300円。ついでに、生玉子もさらに追加。50円だしね。


再びツユを温め、沸騰したところにうどんを投入。ご覧のとおり、1玉でも満ち足りる量だ。


さらに熱を加え、溶き玉子ちゃんを加えたのだが…失敗。


本当は、もっと玉子ちゃんの固まりを感じたかったのだが、タイミングが悪かったようだ。


それでも、豚キムチ鍋うどんはメチャクチャ美味しく、さらに焼酎そば割りを飲んでしまった。
前回と同様、大量のうどんをガツガツと噛みしめ、そば割りもゴクゴク飲み干し、
ツユを少しだけ残した状態まで食べ切り、ほろ酔い気分&腹十一分状態になったところでお会計。


このお鍋が950円では申しわけないな…と恐縮していたら、会計時に「1人前の場合は+200円です」と告げられる。
まあ、1150円でも全然安いと思うし、鍋類を味わうときは、数名で訪問し2人前を頼むのがベストかな。

私は入ったことはないが、ここ甚五郎さんは二階席もあり、大勢の場合は貸切も可能。
しかも、客自らが冷蔵庫から酒を出して注ぐ、お得な飲み放題コースもあるらしい。
ひとり飲みにも団体飲みにも対応する、懐の深いうどん・そば店であった。



国分寺 甚五郎
東京都国分寺市本町3-12-2
JR、西武線国分寺駅から徒歩約4分
営業時間 10時半~23時(ラストオーダーは22時40分)、月曜のみ16時半~
定休日 基本無休
※うどんのテイクアウトもあり
コメント (2)
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