今から10年ほど前のこと。
高血圧及び食生活を主治医に叱られたことで、とりあえず「飲んだあとのラーメン」を自粛することにした。
さすがに自分でも、深夜のラーメン・つけ麺・油そばには、後ろめたさがあったのは事実だし。
決意表明した当日、飲んだあとのシメに選んだのが、国分寺のうどん・そば店『甚五郎』。
同名のお店が、地元立川を含め各地にあるが、私が食べたことがあるのは、ここ国分寺店だけ。
渋い屋号に反し、外観は意外と派手。写真上部の「キンチョール」と同様、
店内にもレトロ看板や、古時計などが設置してある。 ※店主の趣味らしい
お店HPによると創業は昭和63(1988)年。看板ほど古くはないが、35年の歴史を誇る実力店だ。
そばは滅多に食べず、当時はうどんにも興味がなかった私が、甚五郎さんを選んだ理由は、ズバリ量である。
お店のモットーは「旨いものを安く腹いっぱいに」だそうで、それがメニューに反映されている。
うどんは普通盛りで約600グラム、大が800で特が1K。小盛りでも400で、半分盛りが、一般的なお店と同量の300だ。
上記、冷たい麺のもり=「つけ麺」だけでなく、温かい麺のかけ=「丼ぶり」も用意されており、
量はそれぞれ、もりタイプより100グラム少ないが、それでも並うどんは約500と、結構多い。
種類も豊富な甚五郎さんで私が選んだのは、「肉づけ・うどんそば合盛」960円。私が食べたときは700円台だったはず。
ガラケー映像、しかも下記の1枚しかないので、盛り具合の良さが伝わらなそうで残念。
いわゆる武蔵野タイプのうどんだけでなく、そばも通常のお店より太めで、どちらも噛み応えがある。
計600グラムのうどん・そばだが、美味しかったのでペロリとたいらげ、大満足で「ごちそうさまです」。
ただ、普段の背脂ぎっとりラーメンよりはマシだろうが、麺を600グラムも食べたら、やっぱり医者に怒られるね。
その後は、締めラーメンをとっとと復活させ、さらに讃岐風のむっちりとしたうどんのファンになったため、
ゴツゴツとしたうどんの甚五郎さんは、ちょっと足が遠のいてしまった。
今年に入り、お店の存在を思い出し、先述したHPにたどり着いたところ、
【ちょい飲みのススメ】というカテゴリーにて、豊富なお酒と肴を紹介しており、
うどん&そばだけでなく、飲みにも興味を惹かれ、久々に訪問。
お店の場所は、国分寺駅北口から徒歩数分。以前紹介した、老舗食堂『えどっこ』の近くだ。
さっき、麺類を紹介したので、今度は他のメニューを掲載。こちらがドリンク類。
ビールやサワーなどの定番や、飲み比べができる日本酒など、居酒屋なみに揃っている。
こちらがおつまみ類。天ぷらなどの揚げ物はないが、「カレイの煮付」など煮物が多い。
店内脇のカウンター席に案内され、まずは「キリンビール(中瓶)」600円と、「すきやき皿」650円を注文。
すぐに冷えたビールとグラスが提供され、続いて平たいお皿に盛られたすき焼きが登場。
牛肉と玉ねぎだけでなく、糸こんにゃく、ほうれん草、シメジ、人参など具だくさん。
そしてすき焼きといえば、最高のお供「生玉子」を注文。価格は、牛丼屋よりもお得な50円。
さっそく溶き玉子にして、具材と絡めて頬張っていたら、すぐにビールがなくなってしまい、
うどん・そば店ならではの「焼酎・そば湯割り・温」350円を追加。
しばらくすると、白く濁ったそば湯割りのホットが、ジョッキで出てきた。
見た目は普通のジョッキだったので、熱で割れないかビビりながら飲んだ。
すき焼きをほぼ食べ終え、まだお腹に余裕がある段階で、シメのお食事に。
注文したのは初訪問時と同じ、肉づけ・うどんそば合盛の並。並でも麺が計600グラムあるのは既述した。
量が多いので茹で時間もかかり、約10分後、お盆に乗せられた麺一式がやってきた。
こちらがうどん&そば。デジカメなので、前回のガラケー画像よりはマシ…だと思う。
店員さんが毎日打っている自家製のうどん&そばは、不揃いで武骨ながら、いかにも腰が強そう。
つけダレは、関東風らしい醤油ベースの濃口で、中には豚肉とネギがどっさり。
まずはうどん、続いてそば、時には双方を箸でつかみ、ツユに放り込んでは口に運ぶ。
肉と一緒に大量の麺を、噛みしめて飲み込むこの快感!
途中で刻み海苔と白ネギを追加し、たっぷりの麺を浸し続けても、ツユの味は最後まで薄まることはなかった。
あと、少しだけ残っていた、溶き玉子とすき焼きにもうどんを絡めてみたが、やっぱり肉汁の方がウマいね。
ツユは残しちゃったけど、麺と具材はすべて食べ切り、お腹パンパンでお会計。
満腹感以上に満足感がある、素晴らしいうどん・そばであった。
そして先日、再びひとり酒とうどんを楽しむべく、甚五郎さんを訪問。
ここで耳寄りな(?)情報。カウンター席は5つあるが、現在も席の間に衝立があって狭いので、
料理をたくさん頼む方は、一番幅が広い、入口近くの席を確保すべし!
入口ドアは換気のため、常に開いているが、それでも卓上が広々と使えて快適なはずだ。
※冬場も開けっ放しなのかな?
ちなみに、女性ひとり客は、だいたいテーブル席に案内されるのでご安心を。
3度目の訪問時は、まずは「ウーロンハイ」450円を注文したのち、鍋メニューがあるのを発見。
「豚モツのお鍋」も気になったが、「もつ鍋うどん」1100円というレギュラーメニューがあるので、
レギュラーでは見かけない、「豚キムチのお鍋」をチョイス。 ※「肉みそキムチうどん」という商品はある
「1人前950円、2人前よりご注文お願いします」とのことなので、2人前をオーダーしたが、
店員さんが「1人前もできますよ」と教えてくれたので、素直に1人前に訂正。
この日は、たまたま空いていたのだが、鍋メニューには「混雑時は注文をお断りする」と記載してあるし、
普段はたぶん、1人前のオーダーは不可だと思う。私は運が良かったのだ。
最初に、ウーロンハイとガスコンロが来て、続いて豚キムチ鍋が登場。
横アングルがこちら。ひとり飲みにはじゅうぶん過ぎる量であり、2人前にしなくてよかった。
具材は、豚肉、キムチ、ニラ、豆腐、ネギといった、豚キムチ鍋ならではの食材以外にも、
キャベツ、シメジ、エノキ、舞茸など具だくさん。低カロリーのキノコ類が多くてヘルシーだね。
途中で食べ進めていったら、鍋の底からさらに、人参、紫キャベツ、オクラなども入っていた。
そういえば、豚キムチ鍋のタレって、市販でも売っているオレンジ色のヤツが定番だと思うけど、
こちらのタレは、お店自慢の醤油色したうどんツユだけ…のはず。もし違ったらゴメン。
個人的に、豚キムチ鍋に必須だと思うのが、すきやき皿にも追加した生玉子。
とんすいで提供されたので、鍋スプーンを置く場所ができてよかった。
ある程度、黄身ちゃんが育ったところで回収。鍋底をすくったら、サツマイモもあったよ。
書き忘れていたけれど、ウーロンハイの次に、焼酎・そば湯割り350円を、今度は冷たいバージョンで注文。
割れる心配がないので、今回はその後もお替わりした。
さて、具材の大半を食べ終えたので、旨味がたくさん溶けこんだこのツユで、うどんを食べることにする。
「〆のうどん」は1玉300円。ついでに、生玉子もさらに追加。50円だしね。
再びツユを温め、沸騰したところにうどんを投入。ご覧のとおり、1玉でも満ち足りる量だ。
さらに熱を加え、溶き玉子ちゃんを加えたのだが…失敗。
本当は、もっと玉子ちゃんの固まりを感じたかったのだが、タイミングが悪かったようだ。
それでも、豚キムチ鍋うどんはメチャクチャ美味しく、さらに焼酎そば割りを飲んでしまった。
前回と同様、大量のうどんをガツガツと噛みしめ、そば割りもゴクゴク飲み干し、
ツユを少しだけ残した状態まで食べ切り、ほろ酔い気分&腹十一分状態になったところでお会計。
このお鍋が950円では申しわけないな…と恐縮していたら、会計時に「1人前の場合は+200円です」と告げられる。
まあ、1150円でも全然安いと思うし、鍋類を味わうときは、数名で訪問し2人前を頼むのがベストかな。
私は入ったことはないが、ここ甚五郎さんは二階席もあり、大勢の場合は貸切も可能。
しかも、客自らが冷蔵庫から酒を出して注ぐ、お得な飲み放題コースもあるらしい。
ひとり飲みにも団体飲みにも対応する、懐の深いうどん・そば店であった。
国分寺 甚五郎
東京都国分寺市本町3-12-2
JR、西武線国分寺駅から徒歩約4分
営業時間 10時半~23時(ラストオーダーは22時40分)、月曜のみ16時半~
定休日 基本無休
※うどんのテイクアウトもあり
高血圧及び食生活を主治医に叱られたことで、とりあえず「飲んだあとのラーメン」を自粛することにした。
さすがに自分でも、深夜のラーメン・つけ麺・油そばには、後ろめたさがあったのは事実だし。
決意表明した当日、飲んだあとのシメに選んだのが、国分寺のうどん・そば店『甚五郎』。
同名のお店が、地元立川を含め各地にあるが、私が食べたことがあるのは、ここ国分寺店だけ。
渋い屋号に反し、外観は意外と派手。写真上部の「キンチョール」と同様、
店内にもレトロ看板や、古時計などが設置してある。 ※店主の趣味らしい
お店HPによると創業は昭和63(1988)年。看板ほど古くはないが、35年の歴史を誇る実力店だ。
そばは滅多に食べず、当時はうどんにも興味がなかった私が、甚五郎さんを選んだ理由は、ズバリ量である。
お店のモットーは「旨いものを安く腹いっぱいに」だそうで、それがメニューに反映されている。
うどんは普通盛りで約600グラム、大が800で特が1K。小盛りでも400で、半分盛りが、一般的なお店と同量の300だ。
上記、冷たい麺のもり=「つけ麺」だけでなく、温かい麺のかけ=「丼ぶり」も用意されており、
量はそれぞれ、もりタイプより100グラム少ないが、それでも並うどんは約500と、結構多い。
種類も豊富な甚五郎さんで私が選んだのは、「肉づけ・うどんそば合盛」960円。私が食べたときは700円台だったはず。
ガラケー映像、しかも下記の1枚しかないので、盛り具合の良さが伝わらなそうで残念。
いわゆる武蔵野タイプのうどんだけでなく、そばも通常のお店より太めで、どちらも噛み応えがある。
計600グラムのうどん・そばだが、美味しかったのでペロリとたいらげ、大満足で「ごちそうさまです」。
ただ、普段の背脂ぎっとりラーメンよりはマシだろうが、麺を600グラムも食べたら、やっぱり医者に怒られるね。
その後は、締めラーメンをとっとと復活させ、さらに讃岐風のむっちりとしたうどんのファンになったため、
ゴツゴツとしたうどんの甚五郎さんは、ちょっと足が遠のいてしまった。
今年に入り、お店の存在を思い出し、先述したHPにたどり着いたところ、
【ちょい飲みのススメ】というカテゴリーにて、豊富なお酒と肴を紹介しており、
うどん&そばだけでなく、飲みにも興味を惹かれ、久々に訪問。
お店の場所は、国分寺駅北口から徒歩数分。以前紹介した、老舗食堂『えどっこ』の近くだ。
さっき、麺類を紹介したので、今度は他のメニューを掲載。こちらがドリンク類。
ビールやサワーなどの定番や、飲み比べができる日本酒など、居酒屋なみに揃っている。
こちらがおつまみ類。天ぷらなどの揚げ物はないが、「カレイの煮付」など煮物が多い。
店内脇のカウンター席に案内され、まずは「キリンビール(中瓶)」600円と、「すきやき皿」650円を注文。
すぐに冷えたビールとグラスが提供され、続いて平たいお皿に盛られたすき焼きが登場。
牛肉と玉ねぎだけでなく、糸こんにゃく、ほうれん草、シメジ、人参など具だくさん。
そしてすき焼きといえば、最高のお供「生玉子」を注文。価格は、牛丼屋よりもお得な50円。
さっそく溶き玉子にして、具材と絡めて頬張っていたら、すぐにビールがなくなってしまい、
うどん・そば店ならではの「焼酎・そば湯割り・温」350円を追加。
しばらくすると、白く濁ったそば湯割りのホットが、ジョッキで出てきた。
見た目は普通のジョッキだったので、熱で割れないかビビりながら飲んだ。
すき焼きをほぼ食べ終え、まだお腹に余裕がある段階で、シメのお食事に。
注文したのは初訪問時と同じ、肉づけ・うどんそば合盛の並。並でも麺が計600グラムあるのは既述した。
量が多いので茹で時間もかかり、約10分後、お盆に乗せられた麺一式がやってきた。
こちらがうどん&そば。デジカメなので、前回のガラケー画像よりはマシ…だと思う。
店員さんが毎日打っている自家製のうどん&そばは、不揃いで武骨ながら、いかにも腰が強そう。
つけダレは、関東風らしい醤油ベースの濃口で、中には豚肉とネギがどっさり。
まずはうどん、続いてそば、時には双方を箸でつかみ、ツユに放り込んでは口に運ぶ。
肉と一緒に大量の麺を、噛みしめて飲み込むこの快感!
途中で刻み海苔と白ネギを追加し、たっぷりの麺を浸し続けても、ツユの味は最後まで薄まることはなかった。
あと、少しだけ残っていた、溶き玉子とすき焼きにもうどんを絡めてみたが、やっぱり肉汁の方がウマいね。
ツユは残しちゃったけど、麺と具材はすべて食べ切り、お腹パンパンでお会計。
満腹感以上に満足感がある、素晴らしいうどん・そばであった。
そして先日、再びひとり酒とうどんを楽しむべく、甚五郎さんを訪問。
ここで耳寄りな(?)情報。カウンター席は5つあるが、現在も席の間に衝立があって狭いので、
料理をたくさん頼む方は、一番幅が広い、入口近くの席を確保すべし!
入口ドアは換気のため、常に開いているが、それでも卓上が広々と使えて快適なはずだ。
※冬場も開けっ放しなのかな?
ちなみに、女性ひとり客は、だいたいテーブル席に案内されるのでご安心を。
3度目の訪問時は、まずは「ウーロンハイ」450円を注文したのち、鍋メニューがあるのを発見。
「豚モツのお鍋」も気になったが、「もつ鍋うどん」1100円というレギュラーメニューがあるので、
レギュラーでは見かけない、「豚キムチのお鍋」をチョイス。 ※「肉みそキムチうどん」という商品はある
「1人前950円、2人前よりご注文お願いします」とのことなので、2人前をオーダーしたが、
店員さんが「1人前もできますよ」と教えてくれたので、素直に1人前に訂正。
この日は、たまたま空いていたのだが、鍋メニューには「混雑時は注文をお断りする」と記載してあるし、
普段はたぶん、1人前のオーダーは不可だと思う。私は運が良かったのだ。
最初に、ウーロンハイとガスコンロが来て、続いて豚キムチ鍋が登場。
横アングルがこちら。ひとり飲みにはじゅうぶん過ぎる量であり、2人前にしなくてよかった。
具材は、豚肉、キムチ、ニラ、豆腐、ネギといった、豚キムチ鍋ならではの食材以外にも、
キャベツ、シメジ、エノキ、舞茸など具だくさん。低カロリーのキノコ類が多くてヘルシーだね。
途中で食べ進めていったら、鍋の底からさらに、人参、紫キャベツ、オクラなども入っていた。
そういえば、豚キムチ鍋のタレって、市販でも売っているオレンジ色のヤツが定番だと思うけど、
こちらのタレは、お店自慢の醤油色したうどんツユだけ…のはず。もし違ったらゴメン。
個人的に、豚キムチ鍋に必須だと思うのが、すきやき皿にも追加した生玉子。
とんすいで提供されたので、鍋スプーンを置く場所ができてよかった。
ある程度、黄身ちゃんが育ったところで回収。鍋底をすくったら、サツマイモもあったよ。
書き忘れていたけれど、ウーロンハイの次に、焼酎・そば湯割り350円を、今度は冷たいバージョンで注文。
割れる心配がないので、今回はその後もお替わりした。
さて、具材の大半を食べ終えたので、旨味がたくさん溶けこんだこのツユで、うどんを食べることにする。
「〆のうどん」は1玉300円。ついでに、生玉子もさらに追加。50円だしね。
再びツユを温め、沸騰したところにうどんを投入。ご覧のとおり、1玉でも満ち足りる量だ。
さらに熱を加え、溶き玉子ちゃんを加えたのだが…失敗。
本当は、もっと玉子ちゃんの固まりを感じたかったのだが、タイミングが悪かったようだ。
それでも、豚キムチ鍋うどんはメチャクチャ美味しく、さらに焼酎そば割りを飲んでしまった。
前回と同様、大量のうどんをガツガツと噛みしめ、そば割りもゴクゴク飲み干し、
ツユを少しだけ残した状態まで食べ切り、ほろ酔い気分&腹十一分状態になったところでお会計。
このお鍋が950円では申しわけないな…と恐縮していたら、会計時に「1人前の場合は+200円です」と告げられる。
まあ、1150円でも全然安いと思うし、鍋類を味わうときは、数名で訪問し2人前を頼むのがベストかな。
私は入ったことはないが、ここ甚五郎さんは二階席もあり、大勢の場合は貸切も可能。
しかも、客自らが冷蔵庫から酒を出して注ぐ、お得な飲み放題コースもあるらしい。
ひとり飲みにも団体飲みにも対応する、懐の深いうどん・そば店であった。
国分寺 甚五郎
東京都国分寺市本町3-12-2
JR、西武線国分寺駅から徒歩約4分
営業時間 10時半~23時(ラストオーダーは22時40分)、月曜のみ16時半~
定休日 基本無休
※うどんのテイクアウトもあり