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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

東京随一の人気うどん店 神保町『丸香』

2018年11月10日 | そば、うどん
昨年夏頃から、うどんに興味を持つようになり、評判の店をいくつか訪問してみた。
接客面などで期待を裏切られた店もあったが、うどんの味自体はどの店も悪くなかった。
まあ私はバカ舌なので、麺類ならばなんでもウマいと感じてしまうのだが。
それでも、ちょっとこの店は違うなと感心させられたのが、神保町の『丸香』(まるか)さん。
ネットやマスコミが大絶賛している讃岐うどんの名店で、ピークタイムには長~い行列ができるとか。
店名は、うどんに使用している本場・香川県産の小麦粉の商品名が由来だそうで、
私の大好きな、「ペヤング」のまるか食品は無関係らしい。当たり前か。

「超超超大盛」、食後はしばらくダウンした

拙ブログでは、こちらのような誰もが知っているお店は、なるべく取り上げないようにしているのだが、
うどんマニア(ただしニワカ)としては避けて通れないお店なので、素直に紹介させていただく。

初訪問は、とある日の夕方頃。様子をうかがいに来てみたら、たまたま行列がなかったので迷わず入店。
とはいえ、20席以上ある店内の席はほぼ埋まっていたし、私が会計して店を出たときは、すでに行列ができていた。
ホールには女性3名、厨房にも男性店員が3名くらいおり、セルフではなくちゃんと配膳してくれる。
主なメニューはこちら。光の反射とか、全然気にしなくてゴメン。


以前より少し値上げしたようだが、それでも「かけ」440円、「つけ」450円は、都内では破格だよ。
私はざるうどんが好きなので、「つけ」をオーダー。酒やトッピングは頼まず、純粋にうどんを味わうことにした。
しばらくすると、つけうどんが到着。予想通りの整ったビジュアル。


ツヤのあるうどんは、「艶」という漢字を当てたいくらいで、食べる前からウマいのがわかる。


さっそく、ツユに浸して食べよう…と思ったら、このうどん、意外と長い。
ハシで持ち上げたら、長身の私(胴長なのではない)の頭上を超え、立ち上がらなくてはならないレベル。
仕方なく、丼の麺を直接ツユが入った器に移し、それをハシで口にすくって噛み切ることに。我ながら下品な食べ方である。
案の定、周囲にツユがこぼれてしまうため、途中で面倒になり、ツユをうどん丼に入れてしまった。


メニュー表にも「ダシをうどんにかけて、ぶっかけにしてもOK」みたいなことが記されていたしね。

肝心の味の感想だが、歯触りは外側は柔らかく、しかし内側にコシがあり、歯応えものど越しも最高。
麺はきっちり冷えており(たまにヌルい店があるからね)、ツユの濃さもほど良く、うどんの長さ以外はすべて私の好み。
しかも、繁盛店にもかかわらず、店員さんたちはあわてずテンパらず、適度に愛想も良かった。
回転重視ではなく、接客も丁寧。さすがは東京随一の人気店だ。
この日は他に用事があり、つけうどんだけで退散したが、後日、当然のように再訪した。

2回目の訪問も、空いている夕方の時間帯を狙ったため、並ぶことなく入店。
頼んだのは「釜たまカルピスバター」600円。温かいうどんに玉子とカルピスバターを絡め、付属のダシをかけて食べる。


粒コショウがかかっているので、一見カルボナーラのようだ。ベーコンも入れてほしいね。


ズルズル、ガツガツ、サッサッ(←周囲にハネた汁を拭いている音)とたいらげ、ごちそうさま…
…では終わらせず、この日は「かけ」うどんの冷たいバージョン、通称「ひやかけ」をお替り。
丸香さんは、お替わりうどんは100円引きしてくれるからね。

※またまた照明反射してしまい、申しわけない

ただ、私は当初、この「二杯目のうどん-100円」というマイナス表記に気付かず、「二杯目のうどん→100円」に見えたため、
「2杯目のうどんはどれでも100円かよ!」と勘違いしてしまい、
危なく「海老天5本乗せ・玉子バター肉うどんの大盛り」などを注文するところであった(←意地汚ねえ)。
数分後、ひやかけうどんが、「おかわり」と書かれた伝票とともにやってきた。


前回食べた「つけ」と似ているが、ツユは黒くなく、「かけ」仕様の黄金色したイリコダシだ。
うどん自体も「かけ」仕様なので、長さが気にならず、ズルズルすすれる。
途中で、小皿に添えられた生姜と、卓上の無料揚げ玉を追加してみたけど、揚げ玉は必要なかったかな。
2杯食べたら、さすがに満足し、今度こそごちそうさま、だ。お会計は940円だって。安いなあ。
ざる、釜玉、かけ、と基本の3種(?)を試してみたが、どのうどんも値段以上の価値あり!

店を出ると、この日もやっぱり行列ができていた。


私が行く、夜営業開始直後の17時台なら、さほど並ばないで済むのではないかね。

つい最近食べたのは、「肉うどん」700円+「生たまご」50円。
最近入手した、雑誌「danchu」のうどん特集号(発行は2013年、古本屋で108円で購入)によると、
うどんダシをベースに、濃口醤油や赤ワイン、和三盆糖(←高いよ!)などのタレで煮込んだ牛肉に玉ネギを加えた、
「牛丼へのオマージュ」と店主が語る逸品らしい。牛丼ファンとして、これは期待せずにはいられない。
注文し、うどんは出来上がったようだが…なぜか厨房の提供スペースに置かれたまま。
数分後やってきたのが、写真の商品。玉子が余熱で温まるのを待っていたのかな?


うどん好き、牛丼好き、しかしそれ以上に玉子大好きの私としては、玉子は別皿で欲しかった!
「温泉たまご」80円もあるのに、わざわざ生を選んだのは、別皿で溶いて、つけダレ風にしたかったからなんだけどね。
とりあえず、七味と付属の粒コショウをかけ、玉子は肉の底に沈め、あとのお楽しみに。


煮込まれた牛肉は、牛丼専門店のものより風味が淡白だが、ここのうどんには合っていると思う。
しかし、玉ねぎは歯応えを重視したのか、生煮えの堅い状態。今回がたまたまなのか、普段もそうなのかはわからん。
最後に、残しておいた牛肉と玉子を絡めて、黄身が割れないよう、一気に食べた。
ご飯も欲しくなるが、ここは「おむすび」しかない。茶碗の米に、肉と玉子を乗せて食べたかったな。

欲しくなるといえば当然アルコールなのだが、丸香さんはびんビールこそ置いてあるものの、
ここ最近はなぜか、ちくわ、海老、かしわ(鶏肉)など、各種天ぷらの販売を休止しており、
ツマミになりそうなのはせいぜい、「梅干」、「マヨネーズ」、卓上の揚げ玉くらいしかない。「すだち」じゃ飲めないし。
さすがの私も、「マヨネーズ」50円でビールを飲むのは恥ずかしいな。
会計時、店員さんに「揚げ物はいつ再開するんですか?」とたずねたら、
「現時点では予定はなく、しばらく休むことになりそうです…」とのことだ。やっぱり客の回転が鈍るからかな。
いつかは天ぷらでビールを飲んでから、絶品うどんでシメたいものだが。

なお、丸香さんがある界隈は、長蛇の列こそないものの、魅力的な飲食店が多数存在するので、
近いうちに、それらのお店も紹介したいと思っている。


うどん 丸香
東京都千代田区神田小川町3-16-1
地下鉄神保町駅から徒歩約3分、JR御茶ノ水駅からは約9分、水道橋駅からは約10分
営業時間 月~金11時~16時、17時半~19時半 土11時~14時半
定休日 日、祝、年末年始、お盆ほか
※うどんが売り切れ次第終了
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