前回からの続き。1984年に、けやき出版から発行された、林家木久蔵監修・全国ラーメン党三多摩支部編、
「多摩の評判ラーメン 名物ラーメン」に掲載されていた、ラーメン店100軒の転記。
※表紙イラストは、林家木久蔵(現・木久扇)師匠が手掛けた
途中で疲れたので、半分の50軒で中断し、残る50軒を今回の後編で紹介。一応、記載ルールのおさらいを。
〇店名や市町村名は、現在と異なる場合もあるが、書籍の記載どおりに記す。
〇屋号の下には、私がネットでざっと調べた、現在の営業状態や、簡単なメモを追記。
〇現在も「営業中」のお店は、屋号を赤字で表記。
〇廃業を確認できたお店は「閉店」、確認できなかった店は「閉店?」と疑問形で表記。
〇検索しても店舗の存在自体がみつからない店は「情報皆無」と表記。
〇「ネットでざっと調べた」程度なので、事実と異なっていたらゴメン。
前編は50軒中、46軒が閉店及び消息不明。書籍発売から38年という時の流れを感じさせた。
後編では残りの50軒を、以下で一気に転記していく。
〇田無市
『餃子一番』
数年前に閉店。上部分が塩スープ、下部分が醤油スープという「広東メン」は、食べてみたかった。
『ラーメンショップ 味里(みり)』
情報皆無。味里というお店はいくつかあるが、関係なさそう。いわゆる「ラーショ」も無関係のはず。
『村一番』
田無駅近くだが、情報皆無。店主はレコード店も経営していたらしい。変わった二刀流だ。
〇東久留米市
『八屋』
10年以上前に閉店。豚角煮やシュウマイ入りのラーメンを提供していたらしい。
〇清瀬市
『元祖札幌や清瀬店』
食べログでは閉店扱い。各地に同名のお店があるが、私が入ったのはたぶん新宿2丁目店だけ。
『お食事処 八重ちゃん』
18年頃まではあったが現在は閉店? 記載の住所には最近、インド料理屋ができた。
〇小平市
『大勝軒』
代替わりしたが、現在も営業中の永福町系大勝軒。当時の店主は八王子で新たに店を出し、その後閉店した模様。
私も今年、初訪問してきた。現在の表記は『一ツ橋 大勝軒』か。
※後日、ブログ書きました→こちらをクリック
〇東村山市
『喜楽』
立川『喜楽』など、同名の飲食店は多いのだが、東村山駅近くのこちらは情報皆無。
〇東大和市
『菊池屋』
情報皆無。ラーメン、ご飯、天ぷらで300円というお得なセットを出していた。
『双葉』
近年、冷凍餃子のテイクアウト専門店になったようだが、現役で営業中。餃子マニアとしては気になる。
〇武蔵村山市
『ホープ軒』
『村山ホープ軒』本店の屋号で、現在も営業中。創業者は吉祥寺『ホープ軒』創業者の娘の旦那さん。
本店は未訪問の私だが、支店の東大和店で食べたことがある。
※東大和店の「ラーメン」+「ニンニク」
〇調布市
『えどこま』
正直、見たことも聞いたこともなかったが、『えどこまラーメン』の店名で現在も営業中。
飛田給駅から徒歩3分くらいの距離なのに、知らなくて申しわけない。お詫びに(?)今度食べに行く。
『北海道ラーメン特一番』
『特一番』は、調布のつつじヶ丘にもあったらしい。日野市の店舗(前編参照)と違い、こちらは情報皆無。
店主は留萌出身とのことなので、聖蹟桜ヶ丘の特一番&居酒屋『留萌』と関係あるのかも?
〇狛江市
『越前屋』
06年頃閉店? そういえば、国立の同名店も紹介していたな(前編参照)。
〇府中市
『円楽』
今年8月に閉店。近くの道は何度も通っていたのに、お店の存在に気付かなかった自分が悔しい。
『らいおん』
別の場所に移転し、現在も営業中。ファンの多い店のようだが、私は16年前に食べたのが最後。
言及は避けるが、そのときちょっとムカついたことがあったため、たぶん2度行かない。
『隆園』
情報皆無。多摩川の土手近くにあったらしい。
〇稲城市
『風龍苑』
今年前半は営業していたようだが、現在は休業中の模様。復活を願い「営業中」扱いにしておく。
『和楽』
情報皆無。最寄り駅は稲城長沼で、珍しい金曜定休だった模様。
〇多摩市
『赤尾飯店』
聖蹟桜ヶ丘駅直結の施設に移転し、2年前に閉店。駅至近なのに入ったことはなかった。
『ラーメンショップ さつまっ子』
相当前に閉店? したらしいが情報が少ない。『さつまっ子』というラーショ系のお店は各地にある模様。
〇町田市
『一龍』
だいぶ前に閉店。「町田109の開業により立ち退かされた」との情報あり。
『金華園』
閉店? 「かつてあった」「本店が横浜にある」という情報だけ発見。
『上海柳麵』
情報皆無。なお、書籍表記は上海柳「麵」になっているが、看板写真は「麺」である。
『男爵亭』
情報皆無。炒めた千切りじゃがいもなどを乗せた、「男爵らーめん」は意外とウマそう。
『平和軒』
閉店? 「昔あった」との情報をひとつ発見。我が母校・日大三高から近いが、記憶にない。
『瓔珞(ようらく)』
移転後に閉店? 同店を懐かしむサイトがいくつか見受けられる。
『龍江大飯店』
ここも情報皆無。町田市は、平和軒以外はすべて町田駅近辺の店で、しかも大半がラーメン店ではなく中華料理店。
味や評判は二の次で、「とりあえず駅周辺をまわって、掲載許可くれた店を集めろ」という取材方針に思えるのが残念。
〇昭島市
『一番』
情報皆無。最寄り駅は東中神で、本格四川料理を出していたそうだ。
『大勝軒』
昭島駅南口を出てすぐの場所で、『昭島大勝軒』の屋号で現在も営業中。
一ツ橋と同様、永福町系のお店なので、普通のラーメン(現在の商品名は「中華麺」)でも麺を2玉使用する。
※追記 2008年に一度閉店したそうですが、別の方が引き継いだ模様。残念ながら、2023年2月に閉店予定
『東園』
情報皆無。店主は「12歳から料理の世界で腕を磨いた」らしい。義務教育は?
『東京(とんきん)亭』
少し場所は変わったが、『東京亭』昭島店として、多摩大橋の近くで現在も営業中。
私はライバル(?)の『満北亭』ファンなので、系列の『南京亭』東大和店でしか食べたことがない。
※南京亭の「ジャンボ餃子」と「キクラゲと玉子の炒め」
〇福生市
『いぬい』
最寄り駅は牛浜で、現在も営業中。基本のメニューは当時から、「中華そば」と「ご飯」だけ。
そういえば、『不二家』福生田園店でケーキ食べ放題に挑んだ帰りに、この店の前を通った気がする。
『勝来軒』
読みは「しょうらいけん」で、現在も営業中。最寄り駅は羽村。
愛読しているラーメンブログでは、度々取り上げられていたようだけど、記憶になかった(失礼)。
『雪園』
上海生まれのマダムが営んでいたらしいが、情報皆無。
『大陸』
つい最近、閉店した模様。跡地には『麺とスープ』というラーメン店ができた。
『丸福』
情報少ないが閉店? 福生市内の別の場所に、同名のラーメン店があったが、そちらも閉店していた。
『竜苑』
情報皆無。店主は元カメラマンだったそうだ。
〇羽村町
『北京』
宴会場などを備えた、4階建ての立派な店舗だったのに、情報皆無。
『龍園』
羽という土地から小作台に移転も、閉店した模様。
〇瑞穂町
『えびす家』
住所は石畑752から、むさし野2-47-26に変わったが、現在も営業中(電話番号は以前のまま)。
日本そばがメインのお店だが、開業当初はラーメン店だったらしい。
『松屋』
不定休だが営業中。食べログでは1951年創業となっているが、本書には昭和23(1948)年と記載。 ※1947年説もあり
うどんのように足で踏む、自家製麺使用の「中華そば」は、38年前が350円で、現在も450円!
女主人とお嫁さんで営んでいたが、現在はお嫁さんのひとり営業。ご高齢のようだが、無理せず続けてほしい。
〇青梅市
『幸泉』
食べログでは「とんかつ店」扱いになっているが、現在も営業中で、麺類も提供している。
当時から、ホワイトソース入りの「白雪らーめん」など、一風変わったメニューを出しており、
現在もそのコンセプトは変わっていない模様。この書籍で知った現役店で、もっとも行きたくなったお店である。
『大八』
『らーめん大八』の名前で営業中。屋台から始めたお店は、2階にお座敷席もある大型店舗に。
書籍内で「変わり種」と紹介されていた、「かみなりラーメン」「梅らーめん」「納豆みそラーメン」は現在も提供。
『みたま屋』
『手打ちラーメン 三玉家』の屋号で営業中。初代店主は、青梅で人力車を引いていたらしい。
文中には「二代目店主(62歳)の跡継ぎはいない」と記してあったが、後継者がいたようで何より。
〇奥多摩町
『のんき屋』
1918(大正7)年創業で、現在も営業中。書籍内の看板もノレンも『のんきや』表記なので、こちらが正式名だろう。
書籍では「あっさりしていて」「昔なつかしい東京ラーメン」と紹介していたが、
現在の「中華そば」は、豚骨臭が強いラーメンだとか。個人的にはそっちの方が好みである。
〇秋川市
『大松』
5年前に閉店した模様。店主の前職は教師だったそうだ。
『丸信』
20年ほど前に閉店? 国立にあった丸信と同様、店主は荻窪の丸信で修業。
〇五日市町
『三幸』
4年前に閉店。太麺が珍しかったのか、本書で唯一、ラーメンの写真が載っていた(白黒だけど)。
〇檜原村
『たちばな家』
すぐ近くに川が流れる、風光明媚なお店で、現在も営業中。
手打ち麺使用の「らぁめん」の他、「やまめの塩焼き」などもある。
以上50軒、前編と合わせ、掲載されていた100軒の転記が完了。疲れた。
後編は50軒中17軒が現在も営業中。中でも青梅線エリアは、現役のお店が目立った。
人の流れはさほど多くないエリアのはずだが、地元住民の根強い支持を得ているのだろう。
私自身、青梅線は登山のときくらいしか利用せず、飲食店のチェックは正直不足していた。
今回、老舗の名店を多数知ることができたので、ぜひ青梅線に乗り食べに行こうと思う。
特にとんかつ&ラーメンの『幸泉』ね。 ※後日、さっそく行ってきた。詳細はこちら
あと、価格についてはあまり触れなかったけど、どのお店も基本のラーメンは300円台で、高くても450円くらい。
38年前は現在の半額程度だったわけだ。ちなみに吉野家の「牛丼並盛」は、当時350円(現在は448円)。
立川市に、特売餃子目当てはとはいえ、当時から行列店だった『四つ角飯店』や、
創業大正元(1912)年と、日本屈指の老舗店である『福来軒』が選ばれていないのは不可解だし、
町田市の国鉄(※当時の表記)町田駅周辺を巡っただけの取材には不満を抱いたが、
前編でも書いたように、ネットもない時代に100軒の「評判店・名物店」、
しかも都内ではなく、多摩地区のラーメン店を紹介した、本書の企画と意義は素晴らしいし、素直に称賛したい。
監修の林家木久蔵師匠、及び編集部の皆さん、貴重な書籍を作っていただき、ありがとうございます。
あと、けやき出版の関係者の方、「語り継ぎたい、令和の多摩ラーメン100軒」のような書籍の企画がありましたら、
私もぜひ、ライターとして参加させてください。お茶くみやパシリでも構いませんので…。
※前後編とも、転記したラーメン店の詳細をご存知の方、情報提供お待ちしております
「多摩の評判ラーメン 名物ラーメン」に掲載されていた、ラーメン店100軒の転記。
※表紙イラストは、林家木久蔵(現・木久扇)師匠が手掛けた
途中で疲れたので、半分の50軒で中断し、残る50軒を今回の後編で紹介。一応、記載ルールのおさらいを。
〇店名や市町村名は、現在と異なる場合もあるが、書籍の記載どおりに記す。
〇屋号の下には、私がネットでざっと調べた、現在の営業状態や、簡単なメモを追記。
〇現在も「営業中」のお店は、屋号を赤字で表記。
〇廃業を確認できたお店は「閉店」、確認できなかった店は「閉店?」と疑問形で表記。
〇検索しても店舗の存在自体がみつからない店は「情報皆無」と表記。
〇「ネットでざっと調べた」程度なので、事実と異なっていたらゴメン。
前編は50軒中、46軒が閉店及び消息不明。書籍発売から38年という時の流れを感じさせた。
後編では残りの50軒を、以下で一気に転記していく。
〇田無市
『餃子一番』
数年前に閉店。上部分が塩スープ、下部分が醤油スープという「広東メン」は、食べてみたかった。
『ラーメンショップ 味里(みり)』
情報皆無。味里というお店はいくつかあるが、関係なさそう。いわゆる「ラーショ」も無関係のはず。
『村一番』
田無駅近くだが、情報皆無。店主はレコード店も経営していたらしい。変わった二刀流だ。
〇東久留米市
『八屋』
10年以上前に閉店。豚角煮やシュウマイ入りのラーメンを提供していたらしい。
〇清瀬市
『元祖札幌や清瀬店』
食べログでは閉店扱い。各地に同名のお店があるが、私が入ったのはたぶん新宿2丁目店だけ。
『お食事処 八重ちゃん』
18年頃まではあったが現在は閉店? 記載の住所には最近、インド料理屋ができた。
〇小平市
『大勝軒』
代替わりしたが、現在も営業中の永福町系大勝軒。当時の店主は八王子で新たに店を出し、その後閉店した模様。
私も今年、初訪問してきた。現在の表記は『一ツ橋 大勝軒』か。
※後日、ブログ書きました→こちらをクリック
〇東村山市
『喜楽』
立川『喜楽』など、同名の飲食店は多いのだが、東村山駅近くのこちらは情報皆無。
〇東大和市
『菊池屋』
情報皆無。ラーメン、ご飯、天ぷらで300円というお得なセットを出していた。
『双葉』
近年、冷凍餃子のテイクアウト専門店になったようだが、現役で営業中。餃子マニアとしては気になる。
〇武蔵村山市
『ホープ軒』
『村山ホープ軒』本店の屋号で、現在も営業中。創業者は吉祥寺『ホープ軒』創業者の娘の旦那さん。
本店は未訪問の私だが、支店の東大和店で食べたことがある。
※東大和店の「ラーメン」+「ニンニク」
〇調布市
『えどこま』
正直、見たことも聞いたこともなかったが、『えどこまラーメン』の店名で現在も営業中。
飛田給駅から徒歩3分くらいの距離なのに、知らなくて申しわけない。お詫びに(?)今度食べに行く。
『北海道ラーメン特一番』
『特一番』は、調布のつつじヶ丘にもあったらしい。日野市の店舗(前編参照)と違い、こちらは情報皆無。
店主は留萌出身とのことなので、聖蹟桜ヶ丘の特一番&居酒屋『留萌』と関係あるのかも?
〇狛江市
『越前屋』
06年頃閉店? そういえば、国立の同名店も紹介していたな(前編参照)。
〇府中市
『円楽』
今年8月に閉店。近くの道は何度も通っていたのに、お店の存在に気付かなかった自分が悔しい。
『らいおん』
別の場所に移転し、現在も営業中。ファンの多い店のようだが、私は16年前に食べたのが最後。
言及は避けるが、そのときちょっとムカついたことがあったため、たぶん2度行かない。
『隆園』
情報皆無。多摩川の土手近くにあったらしい。
〇稲城市
『風龍苑』
今年前半は営業していたようだが、現在は休業中の模様。復活を願い「営業中」扱いにしておく。
『和楽』
情報皆無。最寄り駅は稲城長沼で、珍しい金曜定休だった模様。
〇多摩市
『赤尾飯店』
聖蹟桜ヶ丘駅直結の施設に移転し、2年前に閉店。駅至近なのに入ったことはなかった。
『ラーメンショップ さつまっ子』
相当前に閉店? したらしいが情報が少ない。『さつまっ子』というラーショ系のお店は各地にある模様。
〇町田市
『一龍』
だいぶ前に閉店。「町田109の開業により立ち退かされた」との情報あり。
『金華園』
閉店? 「かつてあった」「本店が横浜にある」という情報だけ発見。
『上海柳麵』
情報皆無。なお、書籍表記は上海柳「麵」になっているが、看板写真は「麺」である。
『男爵亭』
情報皆無。炒めた千切りじゃがいもなどを乗せた、「男爵らーめん」は意外とウマそう。
『平和軒』
閉店? 「昔あった」との情報をひとつ発見。我が母校・日大三高から近いが、記憶にない。
『瓔珞(ようらく)』
移転後に閉店? 同店を懐かしむサイトがいくつか見受けられる。
『龍江大飯店』
ここも情報皆無。町田市は、平和軒以外はすべて町田駅近辺の店で、しかも大半がラーメン店ではなく中華料理店。
味や評判は二の次で、「とりあえず駅周辺をまわって、掲載許可くれた店を集めろ」という取材方針に思えるのが残念。
〇昭島市
『一番』
情報皆無。最寄り駅は東中神で、本格四川料理を出していたそうだ。
『大勝軒』
昭島駅南口を出てすぐの場所で、『昭島大勝軒』の屋号で現在も営業中。
一ツ橋と同様、永福町系のお店なので、普通のラーメン(現在の商品名は「中華麺」)でも麺を2玉使用する。
※追記 2008年に一度閉店したそうですが、別の方が引き継いだ模様。残念ながら、2023年2月に閉店予定
『東園』
情報皆無。店主は「12歳から料理の世界で腕を磨いた」らしい。義務教育は?
『東京(とんきん)亭』
少し場所は変わったが、『東京亭』昭島店として、多摩大橋の近くで現在も営業中。
私はライバル(?)の『満北亭』ファンなので、系列の『南京亭』東大和店でしか食べたことがない。
※南京亭の「ジャンボ餃子」と「キクラゲと玉子の炒め」
〇福生市
『いぬい』
最寄り駅は牛浜で、現在も営業中。基本のメニューは当時から、「中華そば」と「ご飯」だけ。
そういえば、『不二家』福生田園店でケーキ食べ放題に挑んだ帰りに、この店の前を通った気がする。
『勝来軒』
読みは「しょうらいけん」で、現在も営業中。最寄り駅は羽村。
愛読しているラーメンブログでは、度々取り上げられていたようだけど、記憶になかった(失礼)。
『雪園』
上海生まれのマダムが営んでいたらしいが、情報皆無。
『大陸』
つい最近、閉店した模様。跡地には『麺とスープ』というラーメン店ができた。
『丸福』
情報少ないが閉店? 福生市内の別の場所に、同名のラーメン店があったが、そちらも閉店していた。
『竜苑』
情報皆無。店主は元カメラマンだったそうだ。
〇羽村町
『北京』
宴会場などを備えた、4階建ての立派な店舗だったのに、情報皆無。
『龍園』
羽という土地から小作台に移転も、閉店した模様。
〇瑞穂町
『えびす家』
住所は石畑752から、むさし野2-47-26に変わったが、現在も営業中(電話番号は以前のまま)。
日本そばがメインのお店だが、開業当初はラーメン店だったらしい。
『松屋』
不定休だが営業中。食べログでは1951年創業となっているが、本書には昭和23(1948)年と記載。 ※1947年説もあり
うどんのように足で踏む、自家製麺使用の「中華そば」は、38年前が350円で、現在も450円!
女主人とお嫁さんで営んでいたが、現在はお嫁さんのひとり営業。ご高齢のようだが、無理せず続けてほしい。
〇青梅市
『幸泉』
食べログでは「とんかつ店」扱いになっているが、現在も営業中で、麺類も提供している。
当時から、ホワイトソース入りの「白雪らーめん」など、一風変わったメニューを出しており、
現在もそのコンセプトは変わっていない模様。この書籍で知った現役店で、もっとも行きたくなったお店である。
『大八』
『らーめん大八』の名前で営業中。屋台から始めたお店は、2階にお座敷席もある大型店舗に。
書籍内で「変わり種」と紹介されていた、「かみなりラーメン」「梅らーめん」「納豆みそラーメン」は現在も提供。
『みたま屋』
『手打ちラーメン 三玉家』の屋号で営業中。初代店主は、青梅で人力車を引いていたらしい。
文中には「二代目店主(62歳)の跡継ぎはいない」と記してあったが、後継者がいたようで何より。
〇奥多摩町
『のんき屋』
1918(大正7)年創業で、現在も営業中。書籍内の看板もノレンも『のんきや』表記なので、こちらが正式名だろう。
書籍では「あっさりしていて」「昔なつかしい東京ラーメン」と紹介していたが、
現在の「中華そば」は、豚骨臭が強いラーメンだとか。個人的にはそっちの方が好みである。
〇秋川市
『大松』
5年前に閉店した模様。店主の前職は教師だったそうだ。
『丸信』
20年ほど前に閉店? 国立にあった丸信と同様、店主は荻窪の丸信で修業。
〇五日市町
『三幸』
4年前に閉店。太麺が珍しかったのか、本書で唯一、ラーメンの写真が載っていた(白黒だけど)。
〇檜原村
『たちばな家』
すぐ近くに川が流れる、風光明媚なお店で、現在も営業中。
手打ち麺使用の「らぁめん」の他、「やまめの塩焼き」などもある。
以上50軒、前編と合わせ、掲載されていた100軒の転記が完了。疲れた。
後編は50軒中17軒が現在も営業中。中でも青梅線エリアは、現役のお店が目立った。
人の流れはさほど多くないエリアのはずだが、地元住民の根強い支持を得ているのだろう。
私自身、青梅線は登山のときくらいしか利用せず、飲食店のチェックは正直不足していた。
今回、老舗の名店を多数知ることができたので、ぜひ青梅線に乗り食べに行こうと思う。
特にとんかつ&ラーメンの『幸泉』ね。 ※後日、さっそく行ってきた。詳細はこちら
あと、価格についてはあまり触れなかったけど、どのお店も基本のラーメンは300円台で、高くても450円くらい。
38年前は現在の半額程度だったわけだ。ちなみに吉野家の「牛丼並盛」は、当時350円(現在は448円)。
立川市に、特売餃子目当てはとはいえ、当時から行列店だった『四つ角飯店』や、
創業大正元(1912)年と、日本屈指の老舗店である『福来軒』が選ばれていないのは不可解だし、
町田市の国鉄(※当時の表記)町田駅周辺を巡っただけの取材には不満を抱いたが、
前編でも書いたように、ネットもない時代に100軒の「評判店・名物店」、
しかも都内ではなく、多摩地区のラーメン店を紹介した、本書の企画と意義は素晴らしいし、素直に称賛したい。
監修の林家木久蔵師匠、及び編集部の皆さん、貴重な書籍を作っていただき、ありがとうございます。
あと、けやき出版の関係者の方、「語り継ぎたい、令和の多摩ラーメン100軒」のような書籍の企画がありましたら、
私もぜひ、ライターとして参加させてください。お茶くみやパシリでも構いませんので…。
※前後編とも、転記したラーメン店の詳細をご存知の方、情報提供お待ちしております