明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

熊本、博多、八王子、そしてタイ。 西立川『えんの助』

2020年02月09日 | ラーメン、つけ麺など
私の行きつけである、都内某居酒屋の店主は、立川市から通っている。
閉店作業を済ませたあと、終電かそれに近い電車に乗るため、立川駅到着はどうしても深夜1時を過ぎる。
あるとき、同じく立川在住の私に、「あの時間帯でも営業している、おススメのラーメン屋」をたずねてきた。
う~む…ラーメン店4軒が入っている施設「らーめん たま館」は、最近閉店時間が早まったようだし、
『日高屋』や『揚州商人』などのチェーン店や、他の個人店も店主は知っているようだし…
あ、いいお店を思い出した。『えんの助』はどう? 確か2時までやってるよ!
「その店は知らなかった。どの辺にある?」と興味を抱いた様子の店主だったが、
立川駅から歩いて約25分だから、2時にはギリギリ間に合うよ、と応えた私に対し、
「仕事後にそんなに歩きたくねえよ…」と不服そうにつぶやき、会話は終了。あ、やっぱりね(苦笑)。
実際の最寄りは西立川駅。JR青梅線で立川からひと駅だが、深夜1時台は青梅線は動いていない。
営業時間がこちら。私も深夜に飲み食いしたことはあるが、20時台に行くことが多いかな。


えんの助さんが提供しているのは、臭みはないがコクのある豚骨ラーメン
アクセスが良いとはいえない場所で、もう15年も営業しているのだから、その実力は説明するまでもない。
個人的に、西立川方面に行く用事がなかったため、訪問回数はそれほど多くなかったが、
数年前から営業時間が延び、さらに夜限定の一品料理(=酒のツマミ)も始めたと知り、最近は利用頻度が増えている。
数年ぶりの入店となったのが昨年の夏。アルコール類は控え、まずは久々にラーメンを試してみようと、
入口すぐの券売機で、一番目立つところにある「とんこつ」600円(注:当時)のボタンを押した。
食券を確認した店主が、数分後に「ハイお待ち~」と出してくれたのがこちら。


あれっ、以前はなかったはずの、黒いマーブル状のマー油がかかっている。
卓上に設置されたメニューを見てみたら、「とんこつ」の上に(熊本ラーメン)の表記が!

※上記メニュー表は最近、つまり2020年2月現在のもの

以前食べたのは、もう少し博多風というか、白いスープだった記憶があるのだが、これはこれで美味しい。
京王多摩川の『山水亭』が閉店した(詳細はこちらの後半部で)今では、多摩地区では貴重な熊本ラーメンだ。

それから数日後、今度は一杯飲んでからラーメンでシメるべく再訪問。
券売機で「ビール中ビン」と「餃子」の券を購入し、ホワイトボードからも、好物の「豚角煮(玉子付)」を注文。


上記メニューは日替わりだが、和洋中とバラエティ豊かな構成だね。
まずは、いかにも味がよく染みていそうな、玉子と大根がついてくる、豚角煮600円が登場。


こちらのチャーシューは、チェリーポークというブランド豚肉を使用しているらしいが、角煮もそうかな?
ビールがすすむ濃い味付けゆえ、餃子が焼きあがる前に、1本空いてしまった。

※餃子は当時300円

ラーメン店だけど、ちゃんと「餃子専用・焼き機」が厨房内にある。ただし、味自体はフツーである。
追加注文したウーロンハイ380円(※しつこいけど当時の価格)を飲み干し、シメの麺類を注文。
この日は(八王子ラーメン)との記載があった、中華そばをチャーシュー麺で。

※「中華チャーシュー」850円(同上)

毎度毎度ダメな写真ですまないが、中央の刻み玉ねぎが八王子スタイル。チャーシューは柔らかいのが5枚。
あと、映っていないけど、麺は細麺のストレート。さっきの角煮の残りも加えてみた。


豚骨とは性格がまったく異なる、魚介の風味も漂う、正統派の醤油ラーメンであった。

次に訪れたのが、消費税増税となった10月以降。全体的に価格が上昇したが、
こちらのお店は、数年前に一部のメニューを値下げしていたため、値上げではなく、5年前くらいの価格に戻った、といえる。
600円→680円になった「とんこつラーメン」も、私の手元にある2015年発行のガイドブックでは700円であった。
なるべく適正な価格で提供しようという、お店の誠実さがうかがえる
この日まず注文したのは、ビール600円と、日替わりメニューの「チンジャオロースー」600円。
作り置きを温めるのではなく、オーダーが入ってから店主がピーマンを刻みパプリカを茹で、肉を炒めて…
店主はひとりオペレーションなのに、面倒なのを頼んで申しわけない。しばらくして、熱々のやつが完成。


お皿は、一般的には餃子に使うようなサイズのもので、量はそんなに多くなく、おツマミに最適。
ただし、この日は帰宅後にやるべき仕事があったので(じゃあ飲むなよ)、ビールはお替わりせず、シメのお食事に。
注文したのは「とん塩ラーメンとチャーシュー丼のセット」900円。それぞれ単品で頼むより60円お得。
こちらが「とん塩ラーメン」。白いスープに中央の梅干し、これこそ私の記憶に残っていた、えんの助のラーメンだ!


豚骨の旨味と甘みのバランスがよく、卓上のニンニクや紅ショウガもよく合う(高菜は辛いので個人的には×)。
昔から100円の価格を維持している替玉も頼みたかったが、今日はチャーシュー丼もあるのでガマン。


こちらも、注文後にチャーシューをスライスしてからサッと炙る、意外と手の込んだ一品。
またまた、残ったチンジャオロースーを乗せると、カラフルなご飯ものになった。

※この盛り付け、センス悪いかい?

以上、ここまでは今回のブログタイトルである、熊本、博多(?)、八王子ラーメンを紹介してきたが、
フィナーレを飾るのは、タイ→「トムヤムクンラーメン」880円だ。
食券を渡す際、「パクチーの有無」をたずねたところ、「入るときもあるけど今日は入らない」と聞いてひと安心。
私と同様、パクチーが苦手な方は、店主が調理準備に入る前に、ちゃんと確認した方がいいよ。
しばらくして、完成したのがこちら。中央のエビ、そしてスープのオレンジ色が鮮やかだ。


具材はエビ、チャーシュー、モヤシ、きくらげ、青ネギ、白髪ねぎ、そして唐辛子。
実は私、辛くて酸っぱいトムヤムクンは、どちらかといえば苦手な部類の料理だったのだが、
ベースとなる、こちらの豚骨スープで酸味がやわらぎ、その分コクが増して…要するにウマい!
東南アジアの料理が好きな人なら、絶対に気に入るはずだ。私もこのラーメンは気に入ったので、
スープにブラックペッパー、刻みニンニク、紅ショウガを加え、さらに「替玉」を赤で追加。


ここの替玉は白と赤があり、唐辛子を混ぜた「赤」と、豚骨トムヤムクンスープは、同じ辛口&オレンジ色ゆえ当然好相性。


麺ふた玉と、スープの96%を飲み干し(←そこまで飲んだら残すなよ)、大満足で「ごちそうさまです」。
いやあ、こちらのお店は「とん塩」が一番だと思っていたが、微笑みの国・タイから意外な伏兵が進出してきたよ。
とはいえ、他にも味噌、つけ麺、まぜそば、担々麺などの麺類、さらには日替わりの「カニコロッケ」「もつ煮」などなど、
未食のメニューも多いので、えんの助さんには今後も通い続けなくては。
たまに見かける、近所の常連さんたちみたいに、いつかは焼酎のボトルキープもできるといいなあ…。



えんの助
東京都立川市富士見町1-28-8
西立川駅から徒歩約5分、立川駅からは徒歩約24分
営業時間 11時半~14時、19時~翌2時 日・祝は23時まで
定休日 木曜
※大盛などの学生サービスあり
コメント (2)
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