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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

今年の夏が来る前に 昨年の日大三-金足農を

2019年06月16日 | 高校野球
日本ハムファイターズの吉田輝星投手が、先日の広島カープ戦で、プロ初登板・初勝利を挙げた。

(C)サンケイスポーツ

セリーグ3連覇中で今年も首位(6/16現在)のカープに勝っちゃうんだから、
彼がエースの金足農に、日大三が負けるのもやむなし、であろう。
昨夏の甲子園で、母校野球部が敗戦したから、早くも10ヶ月ほどがすぎた。
日大三ファンとして、いろいろムカつくことがあったので先延ばしにしていたが、
もうすぐ今年の夏大会が始まってしまうので、1周遅れになる前に、金足農戦をつづることにする。
まずは当日のスコア。

2018年8月20日 甲子園球場 第100回全国高校野球選手権記念大会
準決勝 対金足農(秋田)
 
金100010000→2
三000000010→1


試合を振り返る前に、さっき書いた「ムカつくこと」について羅列していく。
1. 甲子園は朝から長蛇の列、しかもダフ屋の跋扈


前売り券が完売したため、当日券を求めて5時台の電車で甲子園に向かったのだが、
試合開始は10時なのに、朝6時前でこの大混雑。大会開幕前は8時だった開門時間も、6時20分に変更された。
前売り券は、転売目的のヤツらもいたはずだが、この日も、行列に仲間を並ばせ当日券を何枚も入手し、
あとから来た客に高値で売りつけようとするダフ屋がいた。下記写真こそ、そのダフ屋の中心人物である。


複数のオヤジがこの中心人物に近づき、互いに目も合わさず、そっと入場券を手渡しするのを見た。
だいぶ前に、西成区でも似たような光景を見たが、あれはおそらくヤク…(以下、自主規制)。
写真のダフ屋は、私にも「チケットあるで」と売りつけてきたが、当然「結構です」と断った。
2018年から入場料を値上げしたことだし、高野連はその分増えた収入で、ダフ屋や転売の対策を考えてほしい。

2. 7年前に食べたカツサンドが、なくなっていた 


かつて、甲子園球場内には、カツサンドを販売していた売店が複数あり、店によって価格も内容も異なっていた。
いくつか食べた中で私が気に入ったのが、「手作り・ポテチ付・500円」のタイプ。
ちょっと冷めてしんなりしたカツが、同じくしんなりとしたキャベツやソースとマッチし、妙にウマかったのだ。
ゲン担ぎとして、これを連日食べていたのが7年前の夏、母校野球部が全国制覇を果たした2011年だ。
ところが、最近の甲子園はメニューが均一化され、どの店でも同価格・同内容の商品を提供するようになっていた。
写真のカツサンドも、いろんな店で「手作りカツサンド」の名称で売られており、外見はそっくりなのだが、
カツは揚げ立て、キャベツはパリパリ新鮮(どちらも、食品としては正しい)と、似て非なるモノであった。
2018年もあのカツサンドを喰えていれば、母校はきっと全国制覇していただろう…?

カツサンドを食べ終え、甲子園到着から約4時間が経過し、ようやく試合が始まる。


今大会中は連日、第一試合の開始前に、かつて甲子園を沸かしたレジェンド球児が始球式を行う。
この日は、甲子園通算20勝を挙げた、PL学園のエース・桑田真澄さん。

※毎度のことだが、写真がヘタでゴメンねえ

現役を引退して数年たっているが、さすがの投球を披露した桑田さんに、場内から大きな拍手が送られた。
だが、そんないい雰囲気もつかの間、試合が進んでいくと、再びムカつく事態が発生。
3.大阪桐蔭のファンがうるせえ

この試合、日大三のベンチは三塁側で、我々も当然三塁側スタンドに居座る。
また、第二試合で同じく三塁側である、大阪桐蔭のファンと思われる関西弁の連中も、我々と並んで座っている。
不愉快だったのが、こいつらは試合中、大声で金足農を応援してやがったのだ。
私も、大阪桐蔭と金足農が試合をしたら(翌日実現したが)、金足の方に肩入れしただろうが、
大阪桐蔭ファンが陣取る三塁側スタンドでは、声を出すのは遠慮するぞ。
「お前ら、金足を応援するんだったら向こうのスタンドに行けよ!」と言ってやりたかったが、
残念ながら多勢に無勢。あいつら関西人の方が、三高ファンより圧倒的に多いのである(しかも声もデカい)。
大部分の観客が金足をあと押しするのは覚悟していたが、三高側スタンドにまで大勢の敵がいるとは予想外だった。

試合経過については、すでに語りつくされているだろうから、当ブログではあえて触れない。
金足農のエース吉田は、球速から判断すると、連戦の疲労の影響を感じさせる内容であったが、
卓越した精神力とマウンドさばきで、三高打線を抑えてみせた。
そして、特筆したいのは、金足農は吉田以外の選手も基本的なプレイを忠実にこなしており、
しかも、死球や体当たりなどの悪辣な行為は皆無で、最後まで全員がフェアプレイを貫いた。
悔しいが、文句のつけようがない完敗である

彼らに文句はないが、あえてひとつだけ言わせてもらうと、
4.中盤の吉田のバント処理、あれは完全にセーフ

5回裏の三高の攻撃、無死一塁で送りバント。吉田がすかさず捕球し、一塁ランナーを封殺すべく二塁へ送球。
ただ、バントがよかったため、タイミング的にはセーフ。ところが、二塁塁審の判定はアウトであった。
当日夜のニュースでは、野球評論家たちがこのプレイを、「吉田の好フィールディング」と絶賛した。
しかし、あえて繰り返すが、あれは完全に絶対に間違いなく100%セーフである
フィルダースチョイスで無死一、二塁。チャンス拡大のはずが一死一塁に。
金足びいきの場内の雰囲気が、審判の判断を狂わせたか、はたまた審判自身の勝手な忖度か。
この日一番ムカつき、そしていまだに納得していないのが、このプレイだった。

最終回、逆転のランナーを出したもののあと一歩及ばず、三高は敗れた。


観客の大半、そして審判までも(?)敵に回す、絶体絶命の状況に追い込まれながらも、
終盤に懸命の反撃を見せた野球部員と、必死に声援を送るアルプススタンドの生徒たち。
最後まであきらめない彼らの姿勢は、本当に立派だった。だからこそ、勝たせてやりたかった。
金足農も確かに素晴らしかったが、日大三だって、いいチームだったぜ

試合後、甲子園の砂を集めながら、大勢の選手が泣いていた。


それを見ていた、ある観客がたまらず、「泣くな、お前らはよくやった!」と叫んだ。
しかし、泣くなと叫んだその客自身も、目には大粒の涙を浮かべていた。
その客が誰なのかはあえて書かないが、今年の夏もまた、三高を応援するため甲子園に駆けつけるつもりらしい…
あ、ちょっと気持ち悪いシメになっちゃったな(苦笑)。

「日大三高野球部2019」へつづく
コメント
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