明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

初めての食べ歩き 八王子『壱発ラーメン』

2016年05月27日 | ラーメン、つけ麺など
今でこそ、飲み食いするために、遠出することは多々あるけど、
若い頃、わざわざ電車に乗って食べに行った飲食店の第一号は確か、
八王子のラーメン屋さん『壱発』だったと思う。

※この写真は、当時の旧店舗

今では、さほど目新しくない味かもしれないが、
それまでのラーメンは、いわゆるコーラ色(?)の醤油スープが主流で、
壱発の豚骨+醤油ラーメン=ベージュ色のスープは新鮮だった。
そもそも、当時学生だった私は、全然カネがなく(注:実は今も)
カップ麺ばかり喰っていて、舌が肥えてなかった(注:実は今も)ためか、
ものすごくウマ~く感じたものだった。

スープだけでなく、ここのラーメンが斬新だったのは、
チャーシューがウマかったこと。
ひと昔前の、薄く小さくパサパサで旨味もなかったチャーシューとは異なり、
壱発のは、大きくて柔らかくて肉の旨味を感じる、衝撃的な味だった。
そんなチャーシューが8枚も乗るのが実にありがたく、
カロリー過多が気になる現在でも、私はここではチャーシューメンを注文する。


「お待ちどうさま、どんぶりに咲いた一輪の花、チャーシューメンで~す!」
最近は、店員が上記のようなセリフを発しながら、提供してくれる。
少々恥ずかしいが、実はもっと恥ずかしいフレーズもあるので、後述する。

チャーシューは常温なので、まずはスープに沈めて加熱する。卓上のおろしニンニクを投入すると、さらにおいしい。
昔はライスも追加し、チャーシュー丼を作っていたが、最近は自重している。
ちなみに、私が持っている某ラーメンガイドブック(2001年発行)では、
こちらのお店は「化学調味料不使用」と記載されているが、絶対ウソだと思う

なお、ここのイチオシは写真の「ネギトロチャーシューメン」だが、


ネギとトロロとチャーシューで、一気にスープが冷めるので注意。
トッピングは他にも、めかぶや大根おろしなど、一風変わったモノもあり。

先述の通り、こちらのお店は、店員さんの独特の掛け声が数種類ある。
食後、どんぶりをカウンターに上げたときは、「ありがとうございます、助かります」。
このセリフは、私が飲食店で働いていたときに、マネさせていただいた。
スープを飲み干したら、「いい食べっぷりで! 励みになります!」とくる。
感謝の気持ちは感じられるが、言われた方は、ちょいと恥ずかしいね(特に女性は)。

そして、数年前から始まったと思われる、当店最大の問題作が、
味玉入りラーメンを提供するときの掛け声、
「お待たせしました、明日への活力・げんきだまー!」だ。
味玉=元気玉という表現自体はいい。
ただ、「げんきだまー」の発声時に、なぜか両手を開く謎のポーズを繰り出すのだ!
わかりやすく説明すると、西城秀樹さんが「ヤングマン」で見せるYMCAのワイの仕草。

※わかりやすくない例えで申し訳ない

このポーズだけは、店内にいるすべての店員が、声をそろえて行うことになっている。
以前、私の隣席でまかないを食べていた店員は、急なポーズ開始にあわてて、むせてしまい、
口から吹き出すメシを左手で押さえながらも、右手だけは必死に開いていた。
休憩中に何もそこまでしなくても…ポーズに参加しないと、あとでイジメられるのかな?

掛け声はさておき、ここの店員さんたちは、いつも明るく朗らかだ。
ラーメンだけでなく、そんなアットホームな雰囲気も、人気の秘密だろう。
今年で開店から32年目を迎えたが、今も連日、大勢の客でにぎわっている。
味玉を頼まなくても(笑)、じゅうぶん元気をもらえる良店なので、
これからも、元気に営業を続けてくださいね。



壱発ラーメン 八王子本店 
東京都八王子市万町19-1
八王子駅南口から徒歩約10分
営業時間11時~翌2時 
年中無休
福生と相模原にも支店あり
コメント (2)
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