テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

新6・5・4年生 算数の家庭学習を確認します。

2013-02-23 21:07:55 | 中学受験


 新学年制による学習がスタートし、エデュコ会員一人ひとりが新しい気持ちで、新しいテキストに取り組んでいるように感じられます。

改めて、「算数の家庭学習」を確認してみることにします。
1:例題予習
 例題とその解法を丁寧に確認してください。予習シリーズ用ノートには、例えば、「第3回多角形の性質」と単元名を記し、「必修例題1」「類題1」「必修例題2」「類題2」…と順に手がけてください。
 この際の留意点の一つ目は、決して例題を力に任せて解かないことです。例題とその解法が示されている狙いは、新しい解法スキルの習得です。問題の構成を理解し、解法をしっかり真似てください。第1週、第2週を終えた時点では、例題を解いて○をつけている子が散見されました。
 留意点の二つ目は、問題図や解法図、式、筆算のどれでも、必要なものは省略せず記述することです。特に、図形問題の場合、計算式と答えだけを書くのではなく、図形の構成をしっかり自覚するのに有効です。説明文章をだらだら書く必要はないでしょう。説明文の部分はしっかり納得しながら、式や図を完成させていくことになります。
 留意点の三つ目は、分かりにくいと感じる解法・解説は、必ず授業前に申告するようにすることです。一般論として、書物の場合、限定される文字数の中で、かつ、奔放な記述も制約されるわけで、説得力に限界があります。分からないのは、本人のせいではないことが多いといえるでしょう。遠慮なく、申告してください。
 
2:類題練習
 各例題の後に続けてください。つまり、一つの例題ごとに類題を手掛けることになります。そして、類題の正誤確認は、1問ごとに行います。答えが正しくない場合、解説を読み、もう一度解き直します。さらに、分からない場合は、赤ペンでその解法を真似てください。授業前の家庭学習確認で、自動的に申告されることになります。
 例題とページを分ける必要もありません。さらに、次の例題であっても、わざわざページを変える必要はないでしょう。ちなみに、授業中の問題は、1問1問が解法モデルとして重要ですから、出来・不出来を区別するために、1問1ページを割り当てる狙いになっています。

3:基本問題
 例題のページと区別し、「基本問題」と記して解き始めてください。授業前の確認の際、境目がなく、判別しにくいことがあります。もちろん、1ページ1問の割り当てにする必要はありません。ノート代が大変です。
1番から順に解いてもらいますが、必ず、問題番号を付けてください。必要なら問題図を意識して書いたり、解法図を示したりして、けっして、計算式1~2行で済ませることがないようにしてください。ノートを使う意味がなくなります。1~2行で処理できる位なら、予習シリーズに書き込むだけいいことになります。
 正誤確認は、必ず、1問ごとに行ってください。すべての問題を解いた後、正誤確認をする方法をとった場合、誤答であっても「正答を赤で示して終わり」になっている例をよく見かけます。問題と問題の間に、隙間がなく、改めて考え直す気力が起きないノートになる傾向があります。必ず、1問ごとに正誤確認をし、誤答の場合、解説を参考にして、それまで記述された自分の解法の次に、解き直しを試みてください。
 解説を見てもよくわからない場合、赤ペンで真似てください。授業前のノート確認でチェックし、授業説明に反映させます。

3:練習問題
 多くの子どもたちが、授業後に手掛けます。授業では、練習問題も意識していますので、授業説明を参考にして解く方が好意率的といえるでしょう。もちろん、自宅学習では荷が重いと考えられる問題は、授業で取り扱っています。
 手掛け方は、基本問題と同様です。十分な納得が得られない場合、次の来室の際に、質問してください。算数担当講師に限らず、全員の講師が説明可能です。
 言うまでもなく、授業前に予習として手掛けてくることも歓迎します。

4:ドジ問題ノートの作成
 1週間において、間違えた問題をすべて記録するのは、不可能な場合が多いでしょう。間違い問題が4~5題に止まるならすべて解き直し、記録するということができますが、予習シリーズの問題、授業問題、エデュコウィークリー問題だけに限定しても、二桁に及ぶ間違い問題を抱えるという子がほとんどです。
 ドジ問題ノートに記録する問題は、授業で取り扱った問題を最優先させてください。これは、授業で担当講師が取り上げた問題の質が特別に高いという主張ではありません。一般に、書物における文字のみの説明には限界があると考えられます。授業の場合、定義説明等の文字にしない説明も多く含み、さらに、解法の手順が明確にされ、さらには、説明風景が残像として残っているわけで、最も子どもの理解が深まっている問題と推察されるからです。
 中学受験に要求される原型的な解法モデルは、約150例位といってもいいでしょう。毎週、確実に数個の解法を習得していけば、立派な実力が備わるといえます。ですから、「わかる」を重視し、「しっかり考えるなら2題でもいいよ」と、子ども達に説明しています。
 もちろん、ドジ問題ノートの記録は、1ページ1題になります。「この解法モデル!」として、記録するものです。

その他、家庭学習の進め方について、戸惑いがある場合には、どんどんご相談ください。個別の事情は様々なはずです。

追伸:読売受験サポート担当コラム更新しました。
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