サントリーホールのカーネギーキッズは2年ぶり?。7月30日にのぞきに行った。
私としてはカーネギーホールの上質な子どもプログラムを日本に輸入する意義というよりも、カーネギーホールとジュリア-ド音楽院の連携で行っている若手音楽家の育成プロジェクト「ザ・アカデミー」のほうに興味がある。これは若い演奏家と社会を結び付けていく活動の方法自体をアート側から作っていくのがそのテーマで、その成果を見いだせるプログラムかもしれないと考えるとかなり面白そうでもある。ただし言葉の問題や子どものメンタリティの違いなどはどうなのかとかいろいろ気になる部分もある。
特に個人的な興味としては、アカデミーというきちんとしたシステムで育つ演奏家たちがコーディネート側とどんな話しをして,その内容はどうなっているかと言うこと。日本で行われているものと何が違って何が同じなのか・・・ということが観に行った一番の理由。
何しろ最近では日本でも子ども向け番組は非常に多いので。とはいえ、NYで演奏家が作ってきたプログラムを、日本側のスタッフがいろいろと注文もつけて、6回のコンサートの中でも少しずつ作り替えていっているらしいから、合計6回の公演の4回目というのは完成度も上がっていて良い時期かもしれない。「え、本番に入ってからまだ作るの?」と思う人もいるだろうけれど、こういう企画は特に客と一緒に作られるものなので、完成品をハイッと渡すのではなく、子どもの反応を見ながら変えていくところに面白さがあるのである。
ことばの問題は吉岡愛理さんが非常に良く子どもをリードしていてほとんど問題はなかったが、それが「外人がそこに立っている」という子どもの強い興味と連動できていたのかはちょっと不明。もっと愛理さんが他の演奏家に聞き、それはね・・・と答えていくようなやり方もあったかもしれない(こういう思いつきは実はあんまり意味のない意見なので言わずもがなではあるが)。
音楽や話しの内容はキッズ向けのホール公演と言うよりはアウトリーチの延長線上にあると考えた方が良いと思える内容(この違いは微妙だね・・・)。普通30分程度しか保たない小さな子どもがどこまでついてこられたかという問題はあるのだけれど、60分のプログラムとしてはなかなか良くできていたと思う。
日本にもアカデミーのようなインスティチュートができ(学校でなくても)、日本の演奏家とアメリカの演奏家がお互いに子ども向けのプログラムを持ちよって一緒に議論しながら作り上げる,という行程を経たうえでお互いの国で相互交流する・・・という夢があるのだけれど、こういうことは生きている内に実現するであろうか。内容的にはかなり自信があるのだけれど。
私としてはカーネギーホールの上質な子どもプログラムを日本に輸入する意義というよりも、カーネギーホールとジュリア-ド音楽院の連携で行っている若手音楽家の育成プロジェクト「ザ・アカデミー」のほうに興味がある。これは若い演奏家と社会を結び付けていく活動の方法自体をアート側から作っていくのがそのテーマで、その成果を見いだせるプログラムかもしれないと考えるとかなり面白そうでもある。ただし言葉の問題や子どものメンタリティの違いなどはどうなのかとかいろいろ気になる部分もある。
特に個人的な興味としては、アカデミーというきちんとしたシステムで育つ演奏家たちがコーディネート側とどんな話しをして,その内容はどうなっているかと言うこと。日本で行われているものと何が違って何が同じなのか・・・ということが観に行った一番の理由。
何しろ最近では日本でも子ども向け番組は非常に多いので。とはいえ、NYで演奏家が作ってきたプログラムを、日本側のスタッフがいろいろと注文もつけて、6回のコンサートの中でも少しずつ作り替えていっているらしいから、合計6回の公演の4回目というのは完成度も上がっていて良い時期かもしれない。「え、本番に入ってからまだ作るの?」と思う人もいるだろうけれど、こういう企画は特に客と一緒に作られるものなので、完成品をハイッと渡すのではなく、子どもの反応を見ながら変えていくところに面白さがあるのである。
ことばの問題は吉岡愛理さんが非常に良く子どもをリードしていてほとんど問題はなかったが、それが「外人がそこに立っている」という子どもの強い興味と連動できていたのかはちょっと不明。もっと愛理さんが他の演奏家に聞き、それはね・・・と答えていくようなやり方もあったかもしれない(こういう思いつきは実はあんまり意味のない意見なので言わずもがなではあるが)。
音楽や話しの内容はキッズ向けのホール公演と言うよりはアウトリーチの延長線上にあると考えた方が良いと思える内容(この違いは微妙だね・・・)。普通30分程度しか保たない小さな子どもがどこまでついてこられたかという問題はあるのだけれど、60分のプログラムとしてはなかなか良くできていたと思う。
日本にもアカデミーのようなインスティチュートができ(学校でなくても)、日本の演奏家とアメリカの演奏家がお互いに子ども向けのプログラムを持ちよって一緒に議論しながら作り上げる,という行程を経たうえでお互いの国で相互交流する・・・という夢があるのだけれど、こういうことは生きている内に実現するであろうか。内容的にはかなり自信があるのだけれど。