児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

新しいアイデア3件

2007年09月12日 | アウトリーチ
今日(11日)は長崎で地元演奏家のアウトリーチ2件。
午前中のアムールは長崎市最南端の野母崎にある脇岬小学校(4-6年)
ここは直前まで「滅多にないことだから全校生徒で・・」と仰っていたのを無理を言って4-6年生にして頂く。音楽室は珍しく1回の奥、一階の音楽室というのは景色が違うので窓からの景色が違う。海から少し上がったところなので景色も良いが、木や草がすぐそばにあって、風が通って気持ちが良い。
ヴァイオリンの川口さんがヴァイオリンの音域を子ども達に分かってもらう方法として、歌ってもらいつつ音の高さを高めていった。途中で出なくなる子ども達。当たり前だが初めての経験。なかなか面白かった。こんなに広い音域という川口さんに、でも低い方が・・と食い下がる子ども。そう、低いのはヴィオラとかチェロとかあるよね。
午後は永渕さん。彼女は今回オペラをちゃんと分かってもらいたい、という野望を持ってやってきた。学校の先生や同行していた市のスタッフに役を振り、愛の妙薬の3つの曲を、テノールとピアノと歌ったが、その前に完全翻訳版でピアノ付きリーディングを日本語で披露。きちんと曲の最後までやったのでかなり興味深いと共に、3曲終わったときに子ども達に充実感と軽い疲労感が漂ったので、これはなかなか面白いぞ、と認識する。ちょっと長くなるが、丁寧に作り込めばかなり面白いことになりそう。
以上2件はいずれフィールドノートブログに(今日はちょっと草臥れているのでもう少し待ってね。未だノートのメモをワードにもしてないので)
明日は、柴田健一さんがジャズのプログラムをひっさげ、初めての私立学校に挑む。クラシックのアウトリーチ手法としてはそれなりに勉強してきた柴田さんのジャズの扱いは今から楽しみである。何に焦点を当てるか・・・

児玉真

北九州のオーディション

2007年09月12日 | 徒然
 北九州市大手町の練習場で来年度から2年間のアウトリーチ事業の演奏家を決めるオーディションがあった。この大手町練習場の一番上の階は音楽用の3つのリハ室があるが、オーディション会場に使った部屋(写真)は真ん中にどんと大きな柱があり、ピアノの状態もあんまり充分ではなかった。受けた人にちょっとかわいそうだったかも。まあそれで損した人がいたとも言えないけれど。審査は私と九響の事務局長と地元の指揮者。
全体にいえば前回に比べて比較的レベルの高い演奏者が応募してきていたのだが、4組くらいという希望があったが、すんなり決まったのは三組あと1人をどうしようかで若干全員で迷った。3人の審査員の判断がこれほど明確に一致したということは、よほど人選が良かったのか、それとも各応募者の性格が明確だったのか判然としないがどうなんだろうか。
 ただ、最近引っ越してきた人というのが思ったよりも多かったな。だんだんと北九州の状況というのも分かってきたのだが、地元の人たちにもがんばってもらいたい。
 決まった人は10月20日過ぎの研修会と、11月の大森智子のアクティビティを見学などしてもらい、来年の自分たちのアクティビティのプログラムを作って言って頂く。でもなかなか楽しみなメンバーになりそうである。