拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

ううん、なんでもない

2007-02-27 19:43:17 | 音楽
宇多田の新曲をサクっとフラゲしてきた。なんか久々に売れそうな良い曲だ。「Passion」を聴いた瞬間「うわ、凄い私好み!宇多田よくやった!…でも…こーれは売れねぇだろ~」と思ったが、新曲「Flavor of Life」は普通にポーンと売れそうな感じ。さっきからずっと聴いてるが…宇多田が本気でメロディアスなバラード作るとこんなエラいことになるんだなぁと少々、いや、かなり感動しちゃうよ。やっぱ格が違う。こんなに琴線にダイレクトに響いてくる言葉とメロディーを生み出せるのは選ばれた人だけだ。ん?私が宇多田ファンだからそう思うだけだろ?ってか。当たり前じゃーん(おい)。まぁ私は、宇多田ヒカルの音楽をただの流行モノとしか聴かない人達と比べたら遥かに彼女の才能を理解してると思うけど(といいつつ「teaveling」が出るまで私は宇多田の曲をきっちり聴きこんでなかった。この人の何が凄いのか気づかなかった。遅せぇ)。少なくとも『花より男子』パート1のテーマ曲だった大塚愛の「プラネタリム」よりは完成度高いでしょ。…って失礼だね、いろんな意味で。あの曲に激しく心揺さぶられた人ももちろん沢山いただろうに。私は一秒も揺さぶられなかったけど。荒れることを知らない海のようだったけど。
タワレコで買ったのだが、売れまくってるのかそれとも入荷枚数が少ないのか、棚に並んでいたのはたったの4枚であった。売れるだろうなぁ。ていうか売れなかったらマズいよな。ドラマ『花より男子2』でかーなりオイシイ使い方されてんだもんな。毎回ハイライトで、しかもフルサイズであの曲が流れる。話的に一番盛り上がる瞬間に「♪ありがとうと~」って流れてくる。この待遇。
それにしてもこの曲、歌い出しのキー低いな。「友達でも恋人でもない中間地点で」の「で」が多分一番低いが、この部分はラルクやルナシーを原曲キーで歌う私ですらやや出しづらい。音域の広さはさすが宇多田。そんな難易度の高い歌を彼女が歌番組で披露する様はとてもスリリングだ。作詞・作曲・アレンジ面では周りをよせつけない才能を発揮しまくる宇多田だが、肝心の生歌はあまり安定していない。ていうかフラフラ。昨日のHEY×3なんか、もう、声震えすぎ!でもその震えまくりの声が曲調にピタっとはまってるので良いのだ。生放送のMステが楽しみだな。どんな歌声を聴かせてくれるんだろ。
ドラマで毎週流されていて、歌番組でも披露されるのは「Flavor of Life」のバラード版。柔らかなストリングスをフィーチャーしたしっとりアレンジが素晴らしいが、このバラード版じゃない、通常版(?)も甲乙付けがたいぐらい良い。いつも通り彼女自身がプログラミングした神経質だけど何故かふわふわほわほわした打ち込み音が心地よい。耳を澄ます度にトラックに埋もれていた新しい音を発見できるような摩訶不思議アルバム『ULTRA BLUE』が大好きな私にはたまらんアレンジである。でもあの頃よりさらに進歩してる気もするな。耳なじみがよくなってる気がする。より整合性が増してるというかなんというか。これからの季節にはバラードよりもこっちの方が合ってるかもね。でもドラマにはバラードが合ってる。
それにしてもさ、まだ24歳なのに「Flavor of Life」=人生の味を歌にしようと思うなんて。本当に濃い人生送ってるよなぁ。忘れてたけど飛び級とかコロンビア大入学とか売り上げ700万枚とか全米デビューとか卵巣の手術とか結婚とか、わけわからんぐらいいろんな経験してますな。