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拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

浜崎あゆみとロッキングオン

2006-10-11 19:34:04 | 音楽
相変わらず実習の日々ですよ。でも記事を更新しないのも寂しいので記事倉庫から引っ張ってきたのを今日は載せます。この書いた記憶、正直薄いっす。

2001年3月に発売された『ロッキングオンジャパン』は、浜崎あゆみが表紙を飾ったことで一部で話題になった。しかも記事の内容が、自ら自分の半生を語るというロッキングオンジャパンの名物企画「二万字インタビュー」を浜崎が受ける、というもの。語ってるのだ、あゆ自らが半生を。当時発売された浜崎のベストアルバムを売りまくろう、というレコード会社の戦略と、雑誌の部数を上げまくろうというロッキングオン側の思惑が一致して実現した浜崎の記事。一応「ロック雑誌」であるあの雑誌の表紙をポップ界のスター・浜崎あゆみが飾るという超異例の事態に読者の一部で猛反発があったり、記事の内容がいかにもワイドショーが喜びそうなネタが多くメディアで記事に関する特集が組まれたりと様々な動きがあった。そして思惑通り、あゆのベストは売れまくり、雑誌はおそらく『ジャパン』史上最も番売れた号となった。私も記事がきっかけであゆのベスト盤買ったりしたもんな…。そして当時、本屋での『ロッキングオンジャパン』の平積み具合が凄かったもの。普段では考えられないような冊数が並べられ、音楽雑誌コーナーはもちろん、ファッション誌のコーナーにも『ジャパン』が進出したりしてて。絶対あれが一番売れた号のはず。てゆーか『ロッキングオンジャパン』、普段は硬派なロック雑誌を装っていても、解散発表したバンドの「解散の真相」的なインタビューを記事にするのがどこよりも早かったり、覚せい剤所持で拘置所に入れられていた尾崎豊を出所早々捕獲して「事件」についてインタビューするなど、もともと俗っぽい雑誌ではあるのだが。だから「なんでロック雑誌にあゆの半生なんて載せるんだ!」というツッコミは結構野暮なもんだと思う…。近年の『ジャパン』はただの優等生雑誌だけれども。
「自ら半生を語り、ベスト盤に興味を持ってもらおう」という戦略があったのは事実だろうか、それにしてもこの記事で浜崎は、隠しておきたいであろう過去を赤裸々に語っている。父親がいない事、ヤンキーだった事、売れないグラビアアイドルだった事、「芸能事務所に入っていれば絶対に落ちない」と言われている堀越高校の芸能科になぜか落ちた事、遊び歩いた末に今のプロデューサーに出くわした事、音楽にさほど興味が無かった事、ボイトレをサボりまくっていた事…全部記事で語っている。当時のあゆの状況から言ってここまで半生を雑誌に切り売りしなくてもCDは余裕で売れたと思う。それでも語りまくった理由は自分を偶像視するファンへの警告だったのだ、と私は当時勝手に思った。「私ってこんなもんだよ?選ばれた人間とかでは決してないよ?」「だからあまり大袈裟に持ち上げないで」みたいな。しかし、なんとなく「大御所」の雰囲気が漂い、すっかり何かに収まってしまった感のある最近の浜崎あゆみを見ていると、あの記事は一体なんだったのだろう、とたまに思う。「浜崎あゆみを見ていると」と言っても、彼女の姿はCMぐらいでしか見ない。以前はCD買わなくてもなんとなく知っていた彼女の曲も、最近は全くわからない。彼女はぼんやりした存在へと加速しているような…。それともファン以外の人にとってはどんなミュージシャンもそんな風に見えるもんなのかな。…てゆーか単に私が年をとっただけですか、そうですか。




十分か?レザーフェイス

2006-10-04 20:36:08 | 音楽
とある事情から毎朝元気に起床する日々である。事情…実は小学校に教育実習に行っておりまして。子供達の元気に負けないように朝からかなりの気合いを入れて望むわけである。が、私は昔から寝起きが非常に悪い。ぼんやり。通常の目覚まし時計ではとても目が覚めないのでステレオでCDを大音量で流している。流すCDは前日の夜に聴いていたものをそのまま入れっぱなしで。朝っぱらからラルクの「死の灰」をガツンと鳴らす日もあれば(アルバム『ray』)、「それで目が覚めるか!?」と思われるスピッツの「君が思い出になる前に」(ベスト盤)やHYDEのソロアルバム(全編アコースティックサウンド)がささやかに流れるる日もある。
しかし最近はもっぱらhideにしている。hideと言えば気合い、気合いと言えばhide。「眠いよぅだるいよぅ」という弱音を鼻で笑い、鬼軍曹のごとく、しかし優しい笑みでガンガン蹴り飛ばしてくれるような痛快さがあるのだ。「ROCKET DIVE」なんて特に。音も歌詞も男気溢れてます。というわけで起きてから外出まで、「ROCKET DIVE」収録のアルバム『Ja,Zoo』を流しているが…これがクセ者で。

『Ja,Zoo』
1. SPREAD BEAVER
2. ROCKET DIVE
3. LEATHER FACE
4. PINK SPIDER
5. DOUBT’97(MIXED LEMONeD JELLY MIX)
6. FISH SCRACH FEVER
7. ever free
8. BREEDING
9. HURRY GO ROUND
10. PINK CLOUD ASSEMBLY

一曲目のインストから二曲目。この流れはやっぱり良い。気合いが入る。しかし三曲目のゲロゲロハードな「LATHER FACE」。

ちょっとだけアナタの面の皮剥がしちゃおうよ
上昇志向で幼稚なアクセス こんがらがったままで毎日アクセク
恥捨てましょう 目指すはサクセス
ガンバレ!レザーフェィス

「飾ってんじゃねーよ」「元気なフリしてんじゃねーよ」と読み変えられる歌詞にちょっと、いや、かなり揺さぶられる…。
で、4曲目の「ピンクスパイダー」…「待ってるだけの昨日にアディオース」という「ROCKET DIVE」の名フレーズを受けて、「でもさ、気合いを入れて飛び出したとしても世の中そんなに上手くいかんよ…」と若者を窘める歌だと位置づけられているこの曲。聴いてると…落ちる(笑)。「失敗だぁ~」「もうダメだぁ~」という絶望のフレーズ満載。こんなの外出前に聴いちゃだめだ…。絶望の言葉だけじゃないんだけど、どうしても強烈なサビが耳を射す。引きずられる…。でも音がかっこいいから落ちるけど聴くんだよなー。ストリングスがぐわっと持ち上がるサビの所ね、最高。
「ピンクスパイダー」と言えば、チャーの息子ジェシー率いるRIZEがカバーしたらしい。まだ聴いてないけど、よっぽどダサい仕上がりでなければ素敵なことだと思う。この名曲を知らない人に存分に知らしめねば。売れないだろうけど売れるといいなぁ。hideの名が若い世代に広まるきっかけになればいい。往年のhideファンの人は「カバーなどやめてくれー!」状態らしいですけど。

「なぁんだ、ルナシーのJじゃねーかよ~」―hide、Mステ出演映像集

2006-09-23 19:23:04 | 音楽
昨日の記事で「Mステに出演したhideはどれも過激でかっこいいぜ」というような事を書いたが、私の書いた文章より実際に見たほうがその魅力が容易く伝わるだろうと思ってリンクを貼ってみることにした。便利な世の中だ。自分が大好きなものをこんなに簡単に紹介できるなんて…。というわけで、以下、hide出演のMステ映像&見所をだらだらと解説。お暇な方はリンク先をクリックして楽しんでみてください。

「DICE」(1994年)
Mステスペシャルで流れた過激映像。檻の中から手を伸ばし、熱唱するhideに絡みつく全身白塗りの裸のダンサー達がとにかく衝撃。子供のころ見たら泣いてたかも。曲が終了した後、タモリや出演者たちが座っているひな壇にカメラが向くのだが、そこも見所。hideのステージを見てなんとも言えない表情を浮かべる出演者。失笑してる人もいるな。生で、目の前でこんなの見せられたらそりゃあ、こうなるよな。

「TELL ME」~「DOUBT」(1994年)
真っ白な衣装を身にまとったhideがまず、「TELL ME」を披露。この曲は彼の死後、リアレンジ版が発売されてヒットしたこともあり、hideをよく知らない人も耳にしたことがあるかもしれない。少年の頃の自分に向けたメッセージを詞にした、ポップなメロディーが輝くhideの代表曲。次に「DOUBT」で暗転。hide、発狂しつつ熱唱。着ている白い衣装に黒い雨―墨汁が大量に降り注ぐ。そしてその雨の下、演奏そっちのけで暴れるバンドのメンバー…。生放送でなにやってんだ(笑)。hideの音楽の二面性を4分間の出演シーンに詰め込んだとんでもない映像で、これもMステ総集編でよく流れる定番である。この曲でも演奏終了後、ひな壇で失笑する他の出演者が見られる。 

「Hi-Ho」(1997年)
派手に歌詞を間違えるhideもある意味見所だが、まぁ、やっぱ目が行くのはhideの周りでわらわらと踊っているカラフルなストリッパー風のダンサー陣だろう。サンバ調の曲にのってくねくねと踊るhide及びダンサー。カメラに向かってアピールしまくり。過激すぎてあんまりエロくないのが不思議だ。後ろの方ではミニスカ女子高生も踊っている。この日hideの出番は一曲目だったが、初っ端からなにやってんだアンタ…(笑)。曲終了後、タモリが「良いですね~!俺もバンドやろうバンド!」とゴキゲン。ここで映像は切れているが、この後hideは、「自分のライブの最前列に青少年がいたら、ストリッパーを彼の目の前に置いてサービスさせている」と語っている。

「ROCKET DIVE」(1998年)
タイトルに「ロケット」が入っていることもあり、宇宙っぽい、無重力っぽい演出の中hide熱唱。ワイヤーでバンドのメンバーが吊られてます。そしてhideの手にはレーザー光線銃が。曲の合間にかっこよくぶっ放してます。というか曲中で奇怪な踊りをするhide、面白すぎです。曲中はしょっちゅう踊ってるけどこの映像はさらに素敵。あーかっこいい…。そのかっこよさが影響してるのかなんなのか、演奏終了後、hideをスタンディングオベーションで迎えるジャニーズ軍団(J-FRIENDS、かな?勢ぞろいしてるから)。曲自体、大名曲だもんなぁ。隅っこにはPUFFYと5人時代のモーニング娘。がいるぞ。この映像では、曲前のトークも見れる。泥酔した時に起こした数々のトラブルをいつものモニョっとした口調で語るhide。このトークを聞くと、彼の死の謎が少しだけ解ける…かもしれないね…。Mステ最後の出演映像。そうそう、この曲からアーティスト名が「hide with Spread Beaver」になるのだが、とんでもない名前だ。やっぱ凄い人だ。



hideと小山田―『音楽と人』をたずねて

2006-09-11 22:26:32 | 音楽
古書店で10年程前の『音楽と人』という雑誌を三冊手に入れた。「戦利品」と言いたいぐらい満足なお買い物でした。三冊の中の一冊はhideと小山田圭吾(コーネリアス)が表紙のものなのだ。昔から噂だけ聞いててずーっと欲しかった1994年11月号。当時の出版界に衝撃をもたらしたという、激しきヴィジュアル系×ニヒルな渋谷系の異種格闘技的対談。hideがコーネリアスを愛聴していたことが発端でこの対談がセッティングされたという。表紙がこの対談の異常事態ぶりを物語っている。hideとコーネリアスの両方を真剣に聴いていた人、当時全くと言っていい程いなかったんじゃないかなぁ。もっとも敵対関係にあったジャンル同士のような気がするし(笑)。そんなジャンルの垣根を無理矢理飛び越えた『音楽と人』史上に残る異色対談。こんなの今の雑誌では絶対にお目にかかれないだろう。今で言うと誰だ?くるりの岸田とガクトが対談する、みたいな感じ?(いろんな意味で失言だ…)
表紙、hideが小山田をカツアゲしようとしてる図が笑えるが、中のグラビアではアンプの前で仲睦まじくギターを弾く様子なども見られる。対談では、二人とも自身のルーツがヘヴィメタだったり、学生時代読んでいた雑誌が一緒だったりと、意外な共通点が浮かび上がっていたりする。でも、彼らの年代の洋楽好きは、大体似たようなもん聴いてて当然なんだろうなぁ。後にhideはコーネリアスの「ヘヴィメタルサンダー」をリミックスしてたり、コーネリアスがhideの死後に出たトリビュート盤で「ピンクスパイダー」をカバーしたりと、音楽でも交流を果たした二人だが、やっぱ一曲でもいいからコラボしてほしかったなぁ。共作。絶対変でかっこいいものが聴けたはずだよ。つくづくhideの死が惜しまれる。
とにかくhideと小山田の号が手に入ったのが嬉しくてしょうがないのだが、併せて買った二冊も結構面白かった。95年と96年頃のもので、両方にLUNA SEAが載っている。正確に言えば95年の方はSUGIZOのソロインタビュー。写真、笑えるぐらいかっこいいので困る。キメキメだ、SUGIZO。撮影場所はSUGIZOの自宅らしい。写真にSUGIZOと思わしき人物のポスターが写り込んでいるが…。そうだ、最近見かけないから忘れてたけどこの人こういう人だったよなぁ…(笑)。96年の方は表紙自体がLUNA SEAだ。こちらでもキメまくっているSUGIZO。あ、もちろんRYUICHIさんも…。素敵。こういうのが見たいから90年代の雑誌収集はやめられないねぇ。
興味深いのだが、hideと小山田が表紙の94年の号にはまだ「ヴィジュアル系」という言葉が登場しておらず、ああいうハデなメイクとファッションをしたミュージシャンは「美学系」と呼ばれている。そして96年の号ではいつの間にか「ヴィジュアル系」という言葉が少しだけ出現している。「美学系」という言葉、『ロッキングオン』から独立した後『音楽と人』を創刊し、現在はフリーで活躍している流浪の音楽評論家・市川哲史氏によって生み出されたものだが、「ヴィジュアル系」という言葉はどこから来たのだろう。少なくとも市川氏ではないらしい(本人が否定)。ヴィジュアルの良くないミュージシャンや、周辺スタッフや音楽評論家が、化粧してて派手な人達を「あいつら所詮ヴィジュアルだけで売れてるんでしょ?」と揶揄したのがきっかけで生まれたのか?と私は勝手に思っている。それか、ワッツインとかCDでーたみたいな総合音楽情報誌が、ジャンル分けのために作りだした造語か?とか。よく考えればとんでもない名称ね、「ヴィジュアル系」。「見た目系」「見せかけ系」…てことでしょ?そりゃラルクのtetsuも怒るさ(失笑)。
 
追記
『DEATH NOTE』の件、小畑氏はすぐに釈放、映画・アニメも予定通りだそうだ。

音楽も「衣替え」の季節?

2006-09-06 21:02:48 | 音楽
昨日なんかは「まだ少し蒸し暑いかな」ぐらいの気温だったが、今日は一気に冷え込んだ。遂に秋本番といったところだろうか。私は秋の気配を感じ取ると、GRAPEVINE(というバンド)を聴きまくりたくなってしまう。秋~冬にかけて突然ヘビーローテーションになるバンド、GRAPEVINE。全国各地の夏ロックフェスなどに毎年出演しまくりの彼らだが、このバンドに一番似合う季節はちょうどこれからだと思う。なんというか、あのねちっこくて味わい深いボーカルはポカポカ陽気の春やジリジリ熱い夏には全く似合わないと思うのだ。実際バイン大好きな私も最近は聴いた覚えが全くない。「夏といえばサザン!」みたいな感じで、バインを秋冬バンドだと認識しているのだ(サザンあんまり知らないが。「祭りのあと」「真夏の果実」は好き)。ここ数年彼らのアルバムは大体秋にリリースされていて、それに伴うライブツアーは冬行われている。今年も、9月中旬に一年ぶりのシングルが出るし、秋にはツアーもあるし。本人たちも何か意識しているのかもしれない。まぁ、多分してないだろうが。
今日みたいに「肌寒いな」と感じるようになる時期、私は反射的にCD棚から彼らのアルバムを引っ張り出してきて片っ端から聴くのだった。もちろんipodも。ついこの間まではRadioheadとhideとBeckだったんだけど今はバイン一色。今は昨年リリースの『deracine』(デラシネ、と読む)収録の「放浪フリーク」という名曲を聴いている。うーむ、メロディーに対する歌詞の当て方最高。押韻も無駄に冴えている。キャリアを重ねるにしたがって、自由自在に日本語を操れるようになっているような。かと思えば日本語が英語に聞こえるようにわざと歌うような「逆空耳アワー」みたいなこともやっている。「放浪フリーク」は曲調はわりと聴きやすいギターロックだが、物凄いプログレっぽい曲があったり切なすぎるメロディーを奏でたり、はたまたノイズに酔いしれるようなハードなものもあり。メンバー全員が作曲できるバンドだけあって作風の幅は異常に広い。ライブ行くとさっき大暴れしてたと思ったら今は棒立ちでその美しいアンサンブルに涙…みたいな瞬間が多々ある。なぜか一番美しいメロディーを書くのがドラマー。ドラム担当の人が曲を書くこと自体結構珍しい上に、ヘヴィメタ上がりの彼になぜミスチル級の黄金メロディーを書けるのかは彼らを聴き始めた頃から抱いている疑問だ。
今ではセールス的にはすっかり地味目なGRAPEVINEだが、私が中学生の頃は地上波の音楽番組で度々よく見かけた。Mステ、うたばん、ポップジャム、HEY!×3…主要な番組は一通り出てたと思う。今はテレ東のジャパンカウントダウンぐらいしか見られないな、地上波では。良いバンドなのに。HEY!×3に出た際、その存在感の地味さをダウンタウンに散々つっこまれていたあの頃が懐かしい。昔のHEY!×3は今と違ってそんなに売れてないバンドでも出てたんだよな。大昔は「誰やねん」という超マイナーなミュージシャンが出るコーナーまであった。でもいつのまにか「立ちトーク」が無くなってしまって、今ではミュージシャンじゃない人の方が沢山出ている。視聴率的に、マイナーなミュージシャンを紹介する余裕が無いのだろう。面白かったのになぁ。「本来持ち上げるべき存在のミュージシャンやアイドルに大してダウンタウンがツッコミまくり、意外な魅力を引き出す」という番組開始当初のコンセプトに戻して欲しいよー。ジャニーズは他の番組で出まくってるからわざわざ出さなくていいよー。…GRAPEVINEの話題から離れてしまった。ちょっといい話があるのだ。この番組にバインが出たときの、番組ラストで松ちゃんが「視聴者プレゼント用のキーワード」を言うコーナー。松ちゃんが用意したキーワードは「売れろ、グレイプバイン」だった。松ちゃんの口から彼らのバンド名が聞けるなんて、レア以外の何ものでもない。 

追記
来週『カクレカラクリ』という二時間ドラマが放送される。楽しみでしょうがないぜベイベー。


「『ヴィジュアル系』って差別用語だと思うんですよ!」by tetsu(L'Arc-en-Ciel)

2006-09-05 22:47:12 | 音楽
ある日友人宅に遊びに行った際、部屋で『SHOXX』というヴィジュアル系バンド専門の音楽雑誌を5冊程発見して衝撃を受けた。ミスチルファンのはずのその友人に「なんで『SHOXX』なんて読んでんの!?」と問い詰めると、「敢えて自分が絶対買わないような雑誌を手に取ってみた」とのこと。なんて素朴なご意見。確かに普段は素通りしてしまうような、表紙を飾るそのド派手なヴィジュアル系バンドの写真はなかなかに興味深い。XJAPANが起源とされるゴテゴテの装飾はまるで伝統芸能のように今の世代にまで継承されているようだ。
ただ、現在とXの頃と比べて彼らのファッションの傾向はやはり違う。初期のXのメンバーの「ムース何本使ってんすか?」と聞きたくなるような、立派に立てられた髪の毛がなんとなく暴走族を彷彿とさせるのに対し、今の時代のヴィジュアル系はなんというか…ホストっぽい。適当に肌を露出している感じが、自分のセールスポイントをしっかり自覚している売れっ子ホストを感じさせるのだ。また、もともとヴィジュアル系のメイクが素朴な顔を派手に、又は中世的に美しく見せるために施されていたのに対し、今は元がそれなりにかっこよかったり可愛かったりする人がメイクでさらに美しさを増大させている感じ。だからどのバンドも総合的に見てルックスがそれなりに良い。しかしどのバンドも同じような方向性のファッションで見分けがつかない…まぁ、それは今も昔も一緒かな(笑)。
で、インタビューを読んでみたのだが、驚いたことに彼らは同世代っぽい。80年代前半生まれ、みたいな。私とほぼ同世代のバンド(オレンジレンジとかHYとか)が活躍しているのはよく見かける光景だが、ヴィジュアル系バンドの世界にも同世代が出現するような時代になったかぁ…。姿形が別世界みたい(?)だからリアリティーが無いよ。私の出身高校、全部活の中で一番部員が多い部は軽音部だったのだが(100人近く)、その中にもヴィジュアル系バンドは全くいなかったし。ゴイステとかハイスタとか流行って時期だし、ブルーハーツが再評価されてた時期だったから、多くのバンドが青春パンクみたいなノリでなんか嫌だった覚えがあります。ノーテンキに騒いでるだけに見えたの。しかし、雑誌に載ってるヴィジュアル系バンドのメンバーの「小学生の頃ミニ四駆やってた」とか「中学のとき獅子座流星群を見た」などという発言は確実に同世代ワードだ。極めつけはバンドを始めたきっかけが「LUNA SEAに憧れて」…うむ。
LUNA SEA、ボーカルの河村隆一のイメージが強すぎて今となってはすっかりナルシストイメージがついてしまったが、彼がソロデビューする前のLUNA SEAは硬派な印象が強かったはず。私はラルク派だからLUNA SEAをそんなに深く語れないけども、つーか「ROSIER」が売れてた小学生の頃から解散まで「SUGIZOがダントツでかっこいいなぁ」ぐらいにしか思ってなかったけれども、何も持たない子供達を「うおー、俺もバンドやりてぇ!」と思わせるパワーはグレイよりもラルクよりも強大だったはず。演奏力、ズバ抜けてたし。「ROSIER」とか「TRUE BLUE」とかコピーしたら超気分よさそうだもんな。あの疾走感。この前カラオケで「ROSIER」歌ってみたけどそこそこ気持ちよかったもん。間奏長すぎるけど(笑)。実際SUGIZOモデルのギターやJモデルのベースは全盛期には主にヴィジュアル系予備軍の男子たちに売れまくったようだし。なんか、SUGIZO本人が当時を振り返って「楽器メーカーは確実に儲けさせてやったような気がする」と発言していたなぁ。で、彼らに憧れた人達が現在のヴィジュアル系バンドの中に多くいる、と。時代は確実に動いている。
しかしなんとなく、この我々の世代でヴィジュアル系バンドの伝統は終わりそうな気がする。男の子が憧れる要素が見当たらないもん…なんとなく。

追記
「ニュースステーション」のお天気お姉さんとして数年前にブレイクした大石恵が日テレのニュース番組のキャスターとしてメディアに復帰するらしい。あの妖精みたいな人がまたテレビで見られるのか。まさに癒しだ。今の若い人は知らないだろうなぁ、お天気お姉さんの頃。

『KID A』が好きなら『海辺のカフカ』も読むべきか?

2006-09-03 20:24:27 | 音楽
久しぶりにRadioheadなんぞを聴いている。今聴いているのは2000年に発売された4th『KID A』。前作『OK コンピューター』でギターロック界の頂点を極めた彼らがその音楽性から大きく離れ、テクノ、エレクトロニカの領域に突っ走ってしまった衝撃作である。メロディーをバラバラに解体し、一音一音を分子レベルで研ぎ澄ませたような、電子顕微鏡が必要なくらい超繊細な音世界をもつ(なんだそりゃ)『KID A』。いきなりこんなに音楽性変わったらとりあえず「トム・ヨーク(Radioheadの中心人物)に何があったんだ!?」と勘ぐりたくもなる問題作であり話題作である。本当、いろんな音楽雑誌が大騒ぎだったよ。
Radiohead、私は美麗メロディー連発の1st『Publo Honey』(椎名林檎もカバーした名曲「creep」収録)が大好きだったので、巷で問題作とばかり言われている『KID A』が自分の耳にどんな風に入ってくるか非常に興味があった。2000年当時、エレクトロニカなんて全然聴かなかったし。でも一曲目「EVERYTHING IN ITS RIGHT PLACE」を試聴し、静かで不穏なイントロが耳に入り、30秒で心を奪われてしまった。あの衝撃は今でも忘れられない。自分がこんなに暗めの音楽の虜になるとは思わなかったから。で、買って、対訳を読みつつ聴く。そうそう、歌詞。まず、アルバムタイトルの「KID A」は、おそらく世界のどこかで既に誕生しているはずの、世界初のクローン人間を示唆しているそうだ。アルバム全体を貫くシリアスな音世界に乗って押し寄せてくる、誰もが見て見ぬフリをして楽観的に振舞おうとしてきた、この世界に確かに存在する救いようの無い現実を容赦なく切り取るような言葉の数々。「あなたは現実を知っている癖に、妄想の世界で生きている。これから先もこの現実を見ないフリして生きていくの?」と問われているような感覚。悲しい現実に対して何かアクションを起こせとまでは言わないが、その現実を感じることまでをも放棄してしまうのか?放棄して、嘘だらけの現実で上手く取り繕いながら生きていくなんて、正気?…最後の曲「MOTION PICTURE SOUNDTRACK」で、「来世で会おう」という言葉を残してこのアルバムは幕を下ろす。今じゃあRadiohead史上ダントツで一番好きなアルバムだなぁ。
聴いた当時が中学生だったのでこのアルバムの世界観にややビビりつつも夢中になって聴いていたのだが、ある日このアルバム全体を貫く言葉たちがhideの「ピンクスパイダー」の世界観に少しだけ似ていることに気づいた。自分が張った糸の世界が全てだった蜘蛛。そんな世界から自由を求めて空に飛び出してみたが、結局空に浮かぶ雲の一部に組み込まれてただ流れるだけだった。空=自由という価値観自体が間違っていた。もっと広い世界を見ろ、という意思。なんか似てる気がしない?『KID A』の混沌を、飲み込み易いように凝縮したような曲みたい、「ピンクスパイダー」。
そういえば『KID A』は、村上春樹の『海辺のカフカ』の主人公の少年が聴いた作品として登場してるらしい。村上春樹自身、「こんなアルバムが自分の思春期にあればよかった」とコメントしたそうだが、Radiohead側も、トム・ヨークが村上春樹愛読者だったりする。Radioheadの6th『Hail to the theif』発売時(2003年)のインタビューで、製作中に『ねじまき鳥クロニクル』を読んで、自身の新作と重なる思想を見出し頭がスッキリしたとコメントしたトム・ヨーク。両思いである。『海辺のカフカ』、読んでみようかなぁ。

追記
明日は4日。ビックコミックオリジナル早売りの日だ。刑事でるかな刑事。

ipodの買い替え、文化の極み

2006-08-07 21:59:36 | 音楽
朝になってもipodの調子が戻らない(充電器から外すと電源が入らない)ので、早速新しいipodを買うことにした。私にとってipodは外出の際の必需品、言ってみれば日焼け止めクリームぐらい重要なものなので、「無い」ことはありえないのだ。日焼け止めが無くなったら直ぐに買いに行くのと同じ。ちょっと高い買い物だろうが、ipodが使えなくなったら新しいのに買い替えるしかないのだ。音楽は大事ですよ。人類が生み出した文化の極みです。
さて、いざ買い替えようとした時、ipodシリーズのどれを買おうか悩んだ。小型で安い容量4GBのipodnanoを買うのか、30GBのipodを買うのか。私がこれまで使っていたipodminiは、ちょうど二年前に某新聞社のアンケートの懸賞で当てた、つまり無償でゲットした物である。容量は4GBで約1000曲。既に4分の3ほどメモリを消費している。メモリを使い切らないように、あまり聴かない曲を消したりしてせせこましくギリギリでやりくりしている。それが面倒くさかったため、ここは奮発して30GBのipodを買おうかと思ったが、連続再生時間がnanoと同じだったので止めた。容量よりも重要なのはバッテリーである。ipodminiのバッテリーのショボさにどれだけ苦しめられたことか。…最近は90分弱で電池切れしてしまうのです。そしてついに昨日、充電したはずなのに電源すら入らないという(笑)。
さて、今日は学校に行く用事があったため、それを済ませてから名古屋駅前のビックカメラへ行った。ビックカメラはJR名古屋駅の太閤通り口の方にあるのだが、遠いこと遠いこと。夏の暑さのせいで極端に体力が落ちているのを感じながら、「ここに動く歩道があればなぁ~…」とへろへろと歩く私。太閤通り口は新幹線乗り場に近いこともあり、旅行ツアーなどの集合場所の定番になっているため人が多く、しかも盛り上がっている。いいなぁ遊びに行けてー。しかしビックカメラ店内はそれ以上の盛り上がり。「♪ビ~ックビックビックビックカ~メラっ」がガンガン流れている。そしてクーラーがガンガンに効いてる。店内には至る所に「省エネエアコンお買い得」の表示が貼られている。見てちょっとびっくり。私がこれから買おうとしているipodnanoとほぼ同じ値段やん…。
ipodのある二階に行き、ずらっと並ぶ商品を観察。ipodnano、手に取って間近で見るのは初めてだが本当に小さくて軽い。こんなに小さいとあっという間に失くしてしまいそう。miniの重さに慣れてしまったせいで「ipodを操っている」という感覚がまるで無い…。画面もなにやら小さいし…。それに対して30GBの方は手に取った感じも画面の大きさもちょうど良い感じだ。スリムでクールなボディも素敵。でも高い…。いくらなんでも30GBも音楽データ入れるつもり無いし、この機種の一番の売り、「動画が再生できる」にも興味は無いし…。店頭で心揺れる私。
すると、ビックカメラのCMに出てきそうな異様に元気の良い店員に「何かわからないことがあったらお気軽に声かけてくださぁい!」と声をかけられる。「安さを取るか見た目や操作性を取るか、どーしましょう」なんて聞ても彼を困らせるだけなので「まいっか、予算内におさめるのが一番だわ」と思い、4GBのホワイトのnanoが欲しいと店員に声をかけ、さっと会計を済ませた。そしてついでにビックカメラのポイントカードを作る。「これからビックカメラで何か買う予定なんてあるか?」と思ったが、今回の買い物で1700円分貯まったと聞き、いつかipodnanoのケースを買いに来ようと決意。
さてさて、約二年で活動限界が来てしまったipodminiの経験を踏まえ、今回は徹底的に「省エネ」で行くことにした。プレイリストはipod本体で作らずパソコンで作って転送すること。むやみに曲をスキップさせたりせず、なるべく「ただただ再生させるだけ」にすること。…ipodの特性をまるで無視した使い方だが長持ちのためだ。「すぐに本体を買い替えさせるためのアップル社の陰謀説」が流れるほど、命短し電池の時間。もっとも、「電化製品は顧客に買い替えてもらうことを見越してわざと数年で壊れるように作るのが常識」というのはよく聞く話だけど…。 

追記
渚カヲルって嫌だなぁ…画像に使ってますけども

ラブ タンバリン―とりあえず岡村ちゃんを熱唱

2006-07-23 20:31:28 | 音楽
今日は岡村靖幸を口ずさみながらレポートに使う本を読んで過ごした。岡村靖幸…80年代中期から現在にかけて、ブランクをはさみつつ活躍した「シンガーソングライターダンサー」で、そのファンクな音楽性は和製プリンスと称される。いかにもモテそうなルックスと音楽・ダンスの才能を兼ね備えながらも「なーんかダメー」な自分をさらけ出す歌詞の多いその音楽は男女問わず熱く支持され続け、ミッチーやらスガシカオやら平井堅他…数えきれないほどの数のミュージシャンからの支持も熱い岡村靖幸通称「岡村ちゃん」。デビューから90年代初期まではコンスタントにリリースを続けたものの、そこからはリリースが鈍り、ついでに太り始め、せっかくの素敵なルックスが大変なことになってしまうが、2003年夏フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2003」に出演以降再び本格的な音楽活動を再開し、ファンを歓喜させるも昨年、なんと覚せい剤取締法違反で逮捕され、現在復帰のめどは立っていない岡村ちゃん。あぁ、岡村ちゃん…。
私が彼の存在を知ったのは2001年、ベスト盤が出た頃だからリアルタイムでの彼の活躍は全く知らないが、全盛期の写真を見て「あらま、かっこいい」と驚いた覚えがある。ミッチーのような「王子」的存在だったのでしょうか。あ、でも男の支持も熱かったんだもんな、岡村ちゃんは。80年代に青春時代を送った現在30代後半の人々のアイドル的存在岡村ちゃん。さっきも書いたけど、やっぱ人気の根底にあるのは歌詞でしょうか。うだつのあがらない日々を送る人々を一瞬にして立ち上がらせるフレーズに満ちております。例えば「どぉなっちゃってんだよ」という曲(凄い曲名だが、こういうのばっかなんだよ)の「一生懸命って素敵そうじゃん」というフレーズ。「一生懸命生きるのは素晴らしい!」と呼びかけるんじゃなくて「素敵そう」だよ?この気軽さ。「あ、そうかも、素敵そうかも」と思わずノリで振り向いてしまうような名フレーズだと思うのだがどうだろう。あと、「Peach time」という曲の「なんで僕らが生まれたのか 絶対にきっと女の子なら知ってる」。これはもう決めゼリフだろう。ほら、聞いた瞬間に意味もなく見ている風景がキラキラしてこないかい?そして決定的なのは「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」(ほら、凄いタイトルでしょ)の「淋しくて悲しくて辛いことばかりなら あきらめてかまわない 大事なことはそんなんじゃない」というフレーズ。限りある人生、苦しいことに時間を費やすのなんて時間の無駄だし、やりたいことだけをやりまくってしまおうぜ。そんなわけのわからないポジティブさに満ちている…。
そんな彼の曲を歌いまくった。ベスト盤流しながら歌ったよ。途中読書どころじゃなくなったさ、当たり前だが。めっちゃ気持良く歌える名曲だらけなんだもの。歌唱時に感じる快感をつきつめたメロディーは小室哲哉プロデュース作品並み。でも小室みたいに無意味にキーが高くないんだよね。カラオケに行ったら歌おうといつも思うんだけどなぜか忘れちゃう岡村ちゃんの曲だが、次はぜひ歌いたいなぁ。「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」、歌詞全編にわたって素敵だー。
そういえば「和製プリンス」という言葉は新・ブログの女王中川翔子ちゃんの父親である故・中川勝彦氏にも使われていたな。中川勝彦もめっちゃ美形だ(googleイメージ検索推奨)。美形薄命(享年31歳)。あれ、和製デビッドボウイだったか?勝彦さんは。まいっか。

※画像は岡村ちゃんのアルバム『家庭教師』のジャケ。最高傑作との呼び声高い1990年の4thアルバム。「どぉなっちゃってんだよ」も「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう 」も入ってるよ。

【今日の数字】
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キューン、誕生/青葉シゲルを訪ねて

2006-06-30 20:33:51 | 音楽
●雑誌『ぴあ』でラルクのギタリスト・kenさん(なぜか「さん」付けしてしまう)と、「第三会議室」でもおなじみのヒップホップユニット・ライムスターの宇多丸さんが対談したらしい。kenさんが「ぴあ」で連載を持ってるので宇多丸がそれのゲストってことだな。二人のつながりは「レコード会社が同じ」ということのみ。他に交流は一切無かった二人が「ヘヴィーメタル」について語る…読みてぇ。ラルクとライムスター、ひそかになんらかの形での共演を願っていた二組だもの。なんかね、両者の所属する「キューンレコード」にはメジャーな人からマイナーな人まで様々なミュージシャンが所属してるわけですが、奇跡的に嫌いなミュージシャンが殆どいないのだ。キューンはソニーミュージックの傘下のレーベルの一つだが、「ソニーの中から私の好きなアーティストをピックアップして誕生したのか!?」とか都合よく誤解したくなる程の豪華さ(ソニー傘下の他のレーベルは…)。誰が所属してんのかは公式HPを見ればわかるので書かないが、そこそこ好きな人が多い。そんな中で、稼ぎ頭であるラルクと、「第三会議室」見て以来気になる存在になった宇多丸さんが対談するなんて素敵やん。やってる音楽の全く違う二人が、おそらく「キューンレコード」というつながりのみで対談するというこの強引さ。次はkenさんとゴスペラーズ(結構好きなんだよ、彼ら)の誰かとか、どうですか。あ、ピエール瀧とかでも良いな~。いしわたり淳治さんもキューンレコードだし、本当に奇跡のレーベルだ、ここ。
窪塚洋介主演の卓球映画『ピンポン』のサントラがキューンレコードから出てる。このサントラ、モロに私のツボなのだが、これ聴くと、キューンレコードの凄さがわかるかもしれんよ。ラルクは参加してないけど。

●私が「新世紀エヴァンゲリオン」を見始めたのは今年の冬頃、10周年記念ということで作られたyahoo!のエヴァ特設ページを覗いた事がきっかけ。キャラクター人気投票のページ、それまで「綾波レイ」ぐらいしか知らなかった私は「きっと彼女が一位なんだろうなぁ」と思って投票の途中経過を見てみたら、「青葉シゲル」という青年がぶっちぎりの一位。「へぇ…マニアの間では彼が大人気…なのか?」と思って気になってしまって。でも見てみたら青葉シゲル、超脇役で。wikipediaには「本編で唯一名前を呼ばれることのない主要キャラクター」「性格や個性の描写がほとんどない」なんて書いてあるし。調べてみたらすぐにあのぶっちぎり一位は組織票だということがわかった。そして爆笑してしまった。そんな経緯もあり、私は青葉シゲルが結構好きだ(一応投票もした)。肩書きは「本部中央作戦司令室付オペレーター(wikipediaより)」。趣味はギターを弾くことらしい。エヴァの男キャラの中では、作中でも異様にモテまくりの碇ゲンドウの次に好きなキャラかもしれない。他の男キャラ、シンジはジメジメしすぎるし、渚カヲルもなんか嫌だしね(…嫌じゃん、なんか…いろいろと…女子には凄く人気あるみたいだけど)。
最終話で一番好きなシーンは、冬月が補完されるシーン(感動的)と青葉が補完されるシーン(爆笑)かな。補完の瞬間、みんな幸せそうな表情を浮かべるのに青葉だけ綾波に囲まれて絶叫ですよ。最高じゃん。しょこたんこと中川翔子ちゃんは自身のブログで、青葉シゲルと共にオペレーターとして働く「日向マコト」への狂信的な想いを綴っていたが(「日向さんと結婚したい」「日向さんの椅子になりたい」「(床にうずくまった自分の写真を添えて)さあ座ってください日向さん」等)、そういえば日向は人気投票の対象にすらなっていなかった。…青葉シゲルよりは目立ってたんじゃないか?全く覚えてないけど。 

※画像は映画『ピンポン』のサントラのジャケ。超スピードの卓球の試合シーンや、登場人物それぞれの哀愁にピタっとはまる数々の名曲が収録されている。ペコとスマイルが電車に乗ってるシーンで流れる「Spring Sponsor」、ペコVSドラゴン戦で流れる「Scatterin’ Monkey」などがお気に入りだ。

追記
yahoo!のエヴァ特設ページ、まだ残ってました。こちら、件の人気投票の結果です。→人気投票結果