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拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

♪夜逃げする~

2006-12-13 22:31:41 | 音楽
トリビュートアルバム。功績のあるミュージシャンに対して称賛するために作られるコンピレーションアルバム。普通、複数のアーティストによって対象となるアーティストの曲をカバーしたものを中心に収録される。そんなトリビュートアルバムの中で、日本で一番売れたのは、実はhideへのものである。hideの死からちょうど一年後の1999年5月2日に発売された『hide SPIRITS』。これは日本で唯一売り上げがミリオンを突破したアルバム。そんなに売れてたとは知らなかったが、参加しているミュージシャンを冷静に振り返ってみると納得。YOSHIKIや全盛期のGLAY、LUNA SEA、布袋に清春などなど、豪華なメンツが揃っている。アルバムを聴くと、それぞれが意外なほど素直に原曲をカバーしているのに驚く。アレンジの方向性が殆ど変わっていないというか、無難にして王道なカバーが多いような。ヘタにいじって駄曲にしちゃうよりはいいのだろうが、原曲のイメージを消し去るような強引なカバーの方が、hide本人が聴いて一番喜ぶ気もする。
しかし思うのだが、生前のhideってこんな風に沢山のアーティストから何かをトリビュート―捧げられるような人だったのだろうか?もちろん彼は人望があって、後輩の面倒などもよくみる、誰にでも慕われる兄貴的存在だったというのは沢山のインタビューを読めばわかる。でもhideは後輩たちを少しも上の立場から見ていなかったはずだ。むしろ同じ舞台でライバルとして競い合っていたぐらいだ。hideが表舞台に引っ張ってきたLUNA SEAやGLAYは、hideに負けず劣らずの勢いで活動していたし。参加ミュージシャンの多くがhideと親しい間柄にいた人々であるこのアルバムは、YMOやはっぴいえんどや尾崎のトリビュート盤とは違い、「トリビュート」とという言葉が全くしっくりこないんだよね…。hideが生きてたら絶対に出なかっただろうしね。
ダラダラと書いてきたが、ここで『hide SPIRITS』に収録されている曲の中で印象に残ったものを数曲紹介しようと思う。

■布袋寅泰/「ROCKET DIVE」
アレンジは殆どhideの原曲と同じだが、この人の歌声とギターの力は凄い。何の違和感もなく「ROCKET DIVE」を自分のモノにしております。これぞ「ギタリズム」(?)。間奏、ハジけまくりだ。布袋バージョンの間奏にあわせてhideが踊る姿も見てみたいところ。なお、この曲の最後には、布袋が作ったであろう歌詞が付け加えられている。「さらば赤い髪のエイリアン 君の作ったロケットに愛を込めてアディオス」。

■清春/「Beauty&Stupid」
この人もあの特徴的なビブラート声で、このスケベな曲を歌いこなしている。例によってアレンジが原曲とそう遠くないため、清春の声をたっぷりと味わうことができる。ファンにはたまらないのだろう。そして清春の声が苦手な人にとっては別の意味でたまらないのだろう。

■コーネリアス/「ピンクスパイダー」
ナイーブな文系ミュージシャンにも関わらずヴィジュアル界の大物hideと某音楽史で対談した猛者、コーネリアス。元々はhideがコーネリアスファンだったことで実現した対談。その対談後にhideがコーネリアスの曲をリミックスした縁で参加が決定したのだろう。このトリビュートアルバムに参加しているメンツの中で、コーネリアスは明らかに浮きまくっている。当たり前だ、ヴィジュアル系だらけなんだから。洋邦問わずありとあらゆるジャンルの音楽を聴きまくっていたhideならではの交流だろう。で、この「ピンクスパイダー」も変化球すぎて浮きまくり。インストだよ…。「ピンク」という言葉にインスパイアされたらしく、随所にピンクな声が挿入され、あのイントロのかっこよすぎなリフが音飾を取り払われ丸裸にされ、ゆるやかにうねる。そして終盤に響き渡るhideの「♪ピンク!」というボーカル。hideは生前「自分の曲を他人のリミックスさせるのは、可愛い娘を知らない男の家に一晩泊まらせにいくほどスリリングなこと」と語っていたが、コーネリアスの家に泊まった「ピンクスパイダー」は…。これ、hideが聴いたら一番喜ぶ作品だと思うぞ、確実に。コーネリアスのアルバム『POINT』の布石になっているような音なのも興味深い。

■LUNA SEA/「SCANNER」
hideの書く歌詞はスケベだったり前向きだったり後ろ向きだったり攻撃的だったり四字熟語が多様されてたりどこかコミカルだったり、とにかくパターンが多いわけだが、「SCANNER」は結構コミカルな詞の部類に入ると思う。で、そんな歌詞を河村隆一のあのねちっこく艶っぽく伸びやかなボーカルで歌われたら…笑うしかない。私は「♪荷物まとめ夜逃げする~~」で爆笑しました。河村のキャラとhideの詞のギャップが凄いわ、これ。hideが歌うと普通にかっこいいんだけどね。しかもアレンジが妙に重心の低いシリアスなものになってて、それはとても好みなのだが…やっぱ「SCANNER」の歌詞とのギャップがありすぎて笑える。ある意味必聴。

■OBLIVION DUST/「限界破裂」
このアルバムのベストトラックだと思っている。大胆すぎるアレンジに好感大。スピード感ソリッド感満載の原曲だが、よくこんなに静かな作りにしようと思ったな。「限界破裂」なのに序盤、普通に聴き入っちゃったし。


曲目
1. Introduction
2. ROCKET DIVE(布袋寅泰)
3. Beauty&Stupid(清春,SHOJI)
4. TELL ME(kyo&TETSU)
5. ピンクスパイダー(SIAM SHADE)
6. LEMONed I Scream(shame)
7. ピンクスパイダー(コーネリアス)
8. FLAME(ZEPPET STORE)
9. SCANNER(LUNA SEA)
10. DOUBT’99(BUCK-TICK)
11. ever free(トランスティック・ナーヴ)
12. 限界破裂(オブリヴィオン・ダスト)
13. MISERY(GLAY)
14. CELEBRATION(I.N.A.,PATA,heath)
15. GOOD-BYE(YOSHIKI)

追記
今日hideの誕生日らしい。


わたしの好きな歌―「買い物ブギ」は入らないけど…

2006-12-11 21:26:46 | 音楽
「あ~ん」を好きな曲のタイトルで埋めてみた。言葉通りです。自分が音源を持っている曲限定で、思いつくままに書いてみました。残念ながら思い浮かばなかった所は空欄。ただ自分の趣味を思いつくままに書き殴っただけなので凄く偏ってる…まぁ元々広く聴くタイプではないからな。「お暇なら見てよね」ということでよろしくお願いします。

あ 「ある光」/小沢健二
い 「いばらの涙」/L'Arc-en-Ciel
う 「運命の人」/スピッツ
え 「Electric Cucumber」/Zilch
お 「OBLAAT」/hide
か 「Caress of Venus」/L'Arc-en-Ciel
き 「Killing me」/L'Arc-en-Ciel
く 「Groove Tube」/フリッパーズ・ギター
け 「限界破裂」/hide
こ 「公園へあと少し」/THE MAD CAPSULE MARKETS
さ 「さわって・変わって」/スピッツ
し 「叙情詩」/L'Arc-en-Ciel
す 「スピカ」/スピッツ
せ 「C'est La Vie」/L'Arc-en-Ciel
そ  「それでも」/Grapevine
た 「TIME SLIP」/L'Arc-en-Ciel
ち 「チェッカーフラッグ」/RIPSLYME
つ 「強い気持ち 強い愛」/小沢健二
て 「$10」/SMAP
と  「traveling」/宇多田ヒカル
な 「流れ星」/スピッツ
に 「日曜日の朝」/宇多田ヒカル
ぬ 
ね 「THE NEPENTHES」/L'Arc-en-Ciel
の 「ノーマルライフ」/THE MAD CAPSULE MARKETS
は 「Parfect」/Smathing pumpkins
ひ 「ピンクスパイダー」/hide
ふ 「Blurry Eyes」/L'Arc-en-Ciel
へ 「HEAVEN'S DRIVE」/L'Arc-en-Ciel
ほ 「POSE」/hide 
ま 「My friend's anthem」/Dragon Ash
み 「MISERY」/hide
む 「胸騒ぎを頼むよ」/SMAP
め 「Making Love」/宇多田ヒカル
も 「MoMove」/Underworld
や 「やがて鐘が鳴る」/フリッパーズ・ギター
ゆ 「YUMEGIWA LAST BOY」/スーパーカー
よ 「夜を駆ける」/スピッツ
ら 「Lifework」/Grapevine
り 「Ripcord」/RADIOHEAD

れ 「LEMONed I Scream」/hide
ろ 「ROCKET DIVE」/hide
わ 「One Night Magic」/宇多田ヒカル  

埋め終えた感想…「は」が激戦区だった。「ハネモノ」「Bullet with the butterfly wings」「Honey」「反復横飛び」等と迷った。一文字一曲だからそれぞれの曲の「好き度」にはかなり差がある。それにしても「ぬ」から始まる曲ってなんかある?「る」は好きな曲が浮かばなかっただけだが、「ぬ」は好きでもない曲すら浮かばない。見落としてるだけかなぁ…。ところで、ここに挙がっている曲だけしか歌わないカラオケ、いつかやってみたいかも。無理だけど。ipodのプレイリストは作ったけど。

「ごめんね」って声が聞こえた気がした

2006-12-09 21:36:08 | 音楽
SMAP『Vest』収録曲へのコメント。「グループとしての知名度の割には曲が売れてない」という微妙な時期を抜け、ヒット曲を連発した1994年。その翌年スマップは、単にヒットするだけではない、SMAP史に残したい名曲を連発した。派手に売れたわけではないものの、多くの人の心にすっぽりとはまるような親しみやすい名曲を。

■「しようよ」(1995年)
まったりしたミディアム調の「どんないいこと」「セロリ」「君は君だよ」のような曲と、豪華なホーン隊が盛り上げるノリノリの「KANSHAして」「たぶんオーライ」「俺たちに明日はある」のような曲。「しようよ」はこの二つの要素が合わさった奇跡みたいな曲である。まったりしてるのにノリもかき消されていない。勢いで歌えるけどきれいなメロディーを味わうこともできる。緩急の付け方が絶妙すぎる。まったく、この時期のスマップに関わったスタッフの優秀さは恐ろしいぞ。ハイライトは終盤、黄金のサビメロから「♪目を見ればわかるなんて ちゃんと言わなきゃわからない~」と今までと違うメロディーに移行する部分かな。その後歌い出しに戻り、ポジティブにしめる。この自然な王道感にシビれます。間奏でうなりまくるエレキが謎だが良いアクセントになってる。

■「どんないいこと」(1995年)
スマップの、ミディアムテンポのまったり系の曲の最高峰。とにかく心温まる名曲です。本当に。思いっきり盛り上がる部分は見当たらず、終始まったりと、淡々と進んでいく。ちょっと寂しげな街の様子を淡々と歌うスマップ。曲が進んでいくにつれて、物凄く身近で歌ってくれてるような錯覚に陥るんだよなー。これはもちろんスマップの、拙いけど親しみやすい歌唱力あってのものでしょう。歌ってただ上手けりゃいいってもんじゃない、というのがよくわかる(歌の上手いキンキが歌ったらきっと魅力は半減)。思わず体をゆったり揺らして手拍子しちゃうよ。歌詞もなんか親近感わくしなぁ。「君はだまっておじぎしただけで 『ごめんね』って声が聞こえた気がした」「街は夢ばかり運んでいくから」…ふぅ。これ教科書に載せればいいのに。

■「俺達に明日はある 」(1995年)
キムタクがダウンタウンの浜ちゃんと共演したドラマ『人生は上々だ』主題歌。これまで歌ってきたダンスナンバーとはちょいと趣きの異なる、ブラスロック風の曲である。普段からロック好きだというキムタクがのびのびと歌いきっている。嬉しそうに。これ、発売された当時は小4ぐらいだったが、歌いまくったな。みんなで歌いまくろうぜ!と言わんばかりのサビメロなんだもの。そりゃあ歌い叫ぶって。この曲ではタイトルからして思いっきり未来への展望を抱き、「♪転がるように生きていくだけ」と叫ぶが、数年後には「夜空ノムコウ」で過去に目を向けため息をついている。90年代スマップの歴史は青年期そのものだ。

■「胸騒ぎを頼むよ」(1996年)
上品で優雅、アイドルが歌うのにはちょっと勿体無いような…いやいやスマップだから許されるのか?まぁよくわからんが、鳴ってる音がゆったりとゴージャスな雰囲気を運んでくるこれまた名曲である。もう、隅々まで耳をすませてこの贅沢な名演を堪能しましょう。流れるようなホーン、足早なピアノ、軽やかなパーカッション、スマップの曲であることを忘れさせる間奏のサックス。そしてこんな豪華なオケでのびのびと歌うスマップと一緒になって、この甘い歌詞とメロディーを口ずさもうじゃないか。「♪胸騒ぎを頼むよ~」…凄い「頼み」だよね。でもわかるよ。


その爽やかさに腹が立つ―初期SMAPを追え

2006-11-15 22:57:23 | 音楽
スマップ『Vest』収録曲へのコメント記事が大体書けた。いろいろ書くネタがあって長くなってしまう曲と何も書けない曲がある(そういう曲はスルー…)。前回記事を書いた二曲はあんまり知名度が無い曲だったかもしれないが、今日の記事からだんだんと「あ、あの曲か」と記憶が蘇ってくるのではないでしょうか。私もリアルタイムでスマップを認識したのはこの辺りからだと思う。

■「笑顔のゲンキ」(1992年)
「りぼん」の人気漫画をアニメ化した『姫ちゃんのリボン』のオープニングテーマ。アニメにぴったりの明るく前向きポップで、サビには「赤いリボンもキリリと」というフレーズも挿入されている。これ、全体的に歌詞がやばいぞー。皆の人気者である笑顔の可愛い元気な女の子を想い、遠くから見つめる少年の歌。「♪ほら笑顔が ううん君には やっぱり似合ってる~」と軽快に歌っているが…なんつーか、見つめ過ぎ(笑)!目で追いすぎ!スマップ程のかっこよさがなきゃ許されないぞコレは。「心のビデオは君を録画する 心のおくでリピートを繰り返すのさ」…こんな歌詞を爽やかに歌えるのはスマップだけさ。

■「君は君だよ」(1993年)
由緒正しきスタンダードなポップス、という感じ。秋の日の陽だまりを感じさせる柔らかな音がなんとも心を和ませてくれる。のんびりお散歩をしながら聴くと幸せな気分になれそうだ。「$10」のたった二ヶ月前の曲だとはとても思えない。「人は人、自分は自分」という、大ヒット曲「世界に一つだけの花」にも通じるストレートなメッセージを歌っている曲だが、「世界~」よりも押しが強くなくていいな。拙いながらも一生懸命歌ってるのに肩の力は不思議と抜けている…そんな歌声のおかげだろう。地味だけど名曲。ユニゾンっていいなぁ…。

■「$10」(1993年)
時系列とは逆に並べられたスマップのシングルベスト盤『Vest』。頭の「らいおんハート」から順番に聴いていって、普通の人が聞き覚えのある曲はだいたいこの「$10」までではないだろうか。「ダイナマイト」にも通じるイケイケ路線。ザ・スマップポップスな初期の代表曲。「ワンダラー、ツーダラ、淫ら~」「A-No B-No C-10 dollars」だぜ?この水っぽさ。しかし勝手に体が動いてしまう名曲であります。今のスマップの地位があるのは「夜空ノムコウ」「らいおんハート」「世界に一つだけの花」などのバラード系のヒットによるものが大きいだろうけども、そういう系の曲は、イケイケ路線の曲があるからより引き立つのだ。「$10」みたいな曲は本当に大事なのだ。頼むからまた、出して…。年齢的に今のスマップには無理なら山ほどいる他の若手でもいいから。「抱いてセニョリータ」とか「青春アミーゴ」とか、妙に哀愁漂わせた曲はもういい。どうせ過去のジャニーズ歌謡を焼きなおすなら、90年代スマップのリメイクみたいな曲を聴いてみたいぞ。それにしても森君かっこよすぎ。素晴らしい歌いっぷり。

■「君色想い」(1993年)
曲の出だしが中居君のソロ、という伝説の曲。なんてったってイントロ無しでいきなりぶっ壊れた中居ボイスで「♪き~みいろおも~い~いまも~ねむれないよるに~」だもんね。何度聴いても笑えるよ…。一時期「笑っていいとも」で、本番中悪ノリしすぎの中居を嗜めるために唐突に「君色想い」の出だしが流れされる、という妙な演出が多様されていたお陰で結構有名な曲かもしれない。変なイメージもついちゃったけど、曲自体は良い曲なんですよ。出だし以外は中居君の声聞こえないし。「赤ずきんチャチャ」のテーマ曲として、当時のりぼんっ子の間ではおなじみ。リーヤ役は香取君さ。何気に緻密な打ち込み音がかっこよかったりする。陽気なシンセも耳に残る。

追記
昨日に引き続きhideの「ピンクスパイダー」の映像(from:youtube)
これは1998年5月1日、つまり彼の命日の前日に、TV番組用に収録されたスタジオライブ映像。生前最後の映像。これの収録が終わった数時間後に…ってことになりますね………。



「正義の味方はどこにいるの?」「あっちー!」

2006-11-14 18:10:00 | 音楽
我がブログ「拝啓 夏目漱石先生」にたまにコメントをくれる私の友人daricoさん。クールでしっかり者な彼女に変化が起きた。しかもかなり大きな変化。なんと、MDウォークマンをかばんに入れて持ち歩きだしたのだ。今や携帯で音楽を聴いたり、ipodなど大量に曲数が入るプレーヤーなどで音楽を楽しむのが当たり前の時代に、MDウォークマンとはこれまた凄いな、と普通は思うが、家で音楽を殆ど聴かず(全く?でもカラオケではいろいろ歌ってるしなぁ)、持っているCDの枚数は推定私の100分の1(あくまでも推定)、CDプレーヤーが家のどこにあるのか把握していないという音楽に親しみの薄い彼女にとって、外で音楽を楽しめる機械を持ち歩くということは画期的なことなのだ。たとえSONY MDウォークマンだろうと(…そろそろ失礼か?)。そもそもそんな彼女がそんなもん持ってることが謎だが(大学入学時にプレゼントされたらしい)、とりあえずウォークマンを使い始め、音楽を聴くようになったのは良いことである。しかし例によって聴くためのMDをあまり持っていないという彼女は「なんかMDちょーだい」と私に言ってきた。うむ。最近MDなんて殆ど聴かない私だが、中学高校時代はバリバリ使っていたわけで。その頃に聴いていたものが引き出しの奥で散らばっていて、収納スペースを無駄に消費しているという現実。こりゃーなんかMDあげよう、つーかいっくらでもあげよう、と思い、引き出しを開ける。そして一枚のMDを手に取る。これを機会に私の好きな音楽を薦めまくろうとも思ったが(私は薦め魔なのです)、キリがなくなりそうなのでここは一つ、誰もが知っている、しかし多くの人が知らない部分も併せ持っている(初期とか知らない人は全く知らない。例:デビュー曲「Can't Stop!! -LOVING-」)スマップの曲の入ったMDでもあげようと決めた。大昔につくったMD。スマップの二枚組みベスト盤を、自分の好きな曲だけ厳選して一枚にまとめた内容のMD。どんな意図で作ったのかは忘れてしまったし、そもそも聴いた覚えもないMD。これをあげることにした。
でもそのまんまあげるのはつまんないので、リリース順にきちんと並んだシングル曲を、聴いていてずっこけそうな曲順に並び替えることに。お、おせっかい…!以下、こんな曲順にしてみた…。

1「夜空ノムコウ」…定番中の定番なので一曲目。この季節にピッタリの名曲。
2「Can't Stop!! -LOVING-」…「夜空」の余韻をぶっ壊す「キャーンストーップ!」という若々しい掛け声が胸を射す。
3「SHAKE」…これもおなじみヒット曲。「チョベリベリ最高ヒッピハッピシェイク」は「Can't Stop!! ~」とどっちが恥ずかしいだろうか。
4「正義の味方はあてにならない 」…またもや初期の問題作。中居の「あっちー!」はMステ総集編の常連。
5「青いイナズマ」…「正義~」から5年後。同じハジけた曲でもこんなにもアカ抜けてしまった。
6「君色想い」…最強のキラーチューン。曲を再生した瞬間誰もがずっこける反則曲。だって…中居君のソロから始まるんだもん。
7「セロリ」…名まったりナンバー。草なぎ君による歌い出しがちょいヤバい。
8「$10」…まったり感をぶち壊すイケイケヒット曲。「ワンダラー ツーダラー 淫ら~」…。
9「どんないいこと」…そんな淫らな曲から比べるとホっとしてしまうような名曲。上手くはないがこの上なく温かい歌唱力に拍手。
10「がんばりましょう」…94年の大躍進①。この曲で追い風吹きまくりのスマップ。
11「オリジナルスマイル」…94年の大躍進②。底抜けにポジティブすぎる歌詞。
12「Hey Hey おおきに毎度あり 」…誰一人関西人がいないのに全編関西弁で貫かれる歌詞。
13「胸騒ぎを頼むよ」…豪華なオケが印象的な素敵曲。90年代中期のスマップの曲は極上。
14「笑顔のゲンキ」…一気にまたレイトバック。その爽やかさに腹が立つ。
15「ダイナマイト」…「笑顔~」との差が凄い。同一グループとは思えない。
16「BEST FRIEND」…ベタベタだがこの曲で終わり。名バラードですから。

追記
yahoo!ミュージックでhideとRIZEの「ピンクスパイダー」のPVが見れる!PVなんかYoutubeでいくらでも見れるけど、こうやってyahoo!に堂々と載ってるのって凄く気分が良いなー。これをきっかけにカラオケでもPV見れるようにしてほしいなー。

hide 「ピンクスパイダー」PV(youtube)

RIZE「ピンクスパイダー」PV(youtube)

PINK CROWD ASSEMBLY

2006-11-13 22:32:01 | 音楽
今日は久しぶりにmay99さんと共通テーマを決めて記事を書く。テーマは「くも」。「雲」でも「蜘蛛」でもどちらでもOK。でもhide好きの私が思い浮かべる「くも」はやっぱり、「蜘蛛」の方だ。「ピンクスパイダー」の主人公の蜘蛛。この前気づいたのだが、私のipod nanoでの「ピンクスパイダー」の再生回数が200回を超えていて衝撃を受けた。私、そんなにこの曲ばっかり聴いてるのか…!確かに、曲が鳴っている間中ずっと、全神経を耳に集中させてしまう心地よい支配力と吸引力に溢れた名曲ではあるが、…聴きすぎ?私が今使っているipod nanoは8月に買ったものだから、3ヶ月ほどで200回以上聴いていることになるなぁ。でも大好きだもの。サビの「♪壊れた蝶の命乞い聞かず~」の辺りから急にグワっとせり上がって来るような迫力満点のストリングスを聴くと物凄い快感を得られるもん。音楽好きで良かった~とさえ思う。そこまで思わせてくれるような曲に出会えて幸せ。それにしても、この音が今から8年も前の1998年に鳴っていたというのは何度考えてみても凄いことだと思う。こんな緻密で繊細で、それなのにタフで力強い音が。この曲のドラムは、二人のドラマーが叩いたもの、そして打ち込みのドラムの三つをコンピュータで合成し、編集したものだという。また、ドラマーが叩いた音は、あたかも打ち込みで作った音のように正確なテンポで編集し、逆に打ち込みのドラムは人間が叩いたような雰囲気を醸し出すためにゆらゆらと揺らし、不安定にさせた。この妙に複雑な造りをした音が98年当時の音楽チャートにねじ込まれていたのは奇跡である。技術の進歩で今では簡単にもっと凄い音が作り出せるはずなのに、逆に今の音楽からこういった緻密なものが出てこないのが寂しい。ストレートで歪みの無い音楽が求められてるってことなのかなぁ…。
なんて思ってたら、ギターの神様charの息子が率いるバンドRIZEの新曲は、なんと「ピンクスパイダー」のカバー。インタビューなどを読んでいると、彼らはhideファンの反応をかなり意識しているようである。そりゃ、hide史上一二を争う名曲をいじるわけだから意識するのは当たり前だし、実際hideファンから「カバーされるなんて嫌だ」などと既に言われているようだが、私は大歓迎。とりあえずあの名曲が今ここに蘇ることが喜ばしいではないか。しかもRIZEは「カッコイイ曲だから」という最も原始的な発想でこの曲をカバーしようとしたという。RIZEは決して演奏の下手なバンドじゃないし、むしろ若い頃から異常に上手かった。そんな彼らによって新たに生み出された「ピンクスパイダー」。…つーかトリビュートでも追悼記念でもないタイミングであの「ピンクスパイダー」をカバーしようとする度胸にまず拍手だよ。狂信的なファンの多いhideの曲をだよ(言いたいことはなんとなく伝わるだろうか…)?上手いこと宣伝して売れて欲しいなぁ。ついでにhideのオリジナル版も再発されるからそっちも売れて欲しいなー。再発と言えばhideが残した3枚のアルバム(たった3枚…)が来年の1月に廉価で再発されるみたい。現在タワレコ(名古屋の)に行っても買えないというふざけた状況になってるhideのアルバムだが、もうすぐ買えるようになるぞー。
「ピンクスパイダー」の最後のフレーズ、「桃色のくもが空を流れる」。これはどういう意味なんでしょう。自分の巣から解き放たれ、高い空に辿りつき流れる蜘蛛?自由な空を望んだにも関わらず結局、流れる雲と一緒にただ流される運命になっちゃった蜘蛛?
 

あの頃の未来に僕らは立っているのかな

2006-11-04 22:44:52 | 音楽
スマップのベスト盤が出た頃(2001年の春)、木村拓哉のラジオ番組「ワッツアップスマップ」(TOKYO FM系)で、ベスト聴きながら当時行ったコンサートツアーの思い出を振り返るという企画を放送していたのをたまたま聞いた。その放送で一番記憶に残っているエピソードは「名古屋レインボーホールガラガラ事件」。文字通り、レインボーホールでライブをやったものの客が入らなかった事件である。往年のスマップファンなら誰でも知っているらしい、今では考えられないようなこの事件が起きたのは14年前、1992年の夏。シングルでいうと「負けるな Baby!」の頃(知ってる?)。キムタクの話によると「3割ぐらいしか客席埋まってなかった」「スタンド席は30人いたかいなかったか」「メンバーがステージ上で走ったり、花道ステージに移動したりすると、お客さんもそれに合わせて客席を流動的に移動してた(それだけの広大なスペースが客席に空いていた)」「インパクト強すぎて忘れられない」…とのこと。
こんな経験をしただけに、「もっと頑張らねば」という気持ちも強くなったそうな。今では一回のコンサートツアーで100万人動員するといわれている巨大産業となったスマップだが、そんな時代もあったのだ。レインボーホールが地元だけにこの話大好き。ラルクなどのライブ見に行ったり、高校受験の会場になったこともあったので何度も行った事あるが、客席の7割空いてる状態は想像できん…。8000人収容の、アリーナクラスの会場ですよ?でもまあこんな経験を踏み台にして今のスマップがあるのだろう。今じゃあナゴヤドームや豊田スタジアムで余裕でライブやってます。レインボーホールなんて小さすぎる会場でライブなんて夢のまた夢。この事件の後、スマップはしばらくアリーナではなくホールを回ることになり、名古屋の場合は厚生年金会館とかに来てたようだ。す、すっげー!キムタクは「この頃はお客さんとも距離近くて楽しかったね。いいよねああいうライブもたまには」と言ってたが、ライブの規模は年々デカくなってます。
改めて振り返ると、スマップは本当に波瀾万丈な活動の軌跡を刻んできたアイドルグループだ。ジャニーズとしてはかなり地味なCDデビュー(初登場10位。つーかみなさん、「Can't Stop!! -LOVING-」を知ってますか?)、例のガラガラ事件が起きたあんまりパッとしない時期、「$10」のヒットを経てオロナミンCのCMに使われた「オリジナルスマイル」でグループとして本格的にブレイク。この間、周りのスタッフ達の態度が手の平を返したようにコロっと迎合ムードに変わり、戸惑ったこともあっただろう。先輩格の光GENJIの干されっぷりを見て、「自分たちはあんな風になるまい」と気を引き締めたこともあっただろう。さらに、ファンはもちろん、他のメンバーからも惜しまれた森君の脱退劇やキムタク結婚騒動、ゴローちゃん駐禁騒動…さんざん修羅場をくぐってきたグループだ、スマップは。それだけにもう怖いものなど無いのか、どんな場面でも堂々としている。大物ゲストを招いてる時も、礼儀正しくしてるようで結構ドスが効いている。そんな彼らを見てると、「これからもずっと不動の国民的アイドルでいてくれるんだろうな…」と思ってしまう。頼もしい。
そういえば先月、ただいま人気絶頂といえるKAT-TUNの2トップの一人、「赤西君」が休業宣言してグループを抜けてしまうという事件が起きた。そのニュースを聞いて真っ先に思い出したのは10年前の森君脱退劇のことだった。赤西騒動のときは教育実習真っ最中だったので情報を得る暇が無かったため、最近になっていろいろとニュースを読み出したのだが、なんというか…森君のときと比べて他のメンバー、随分とドライだなぁ。森君の時は熱かったぜ?森君がオートレーサーの試験に受かったと知った瞬間、香取が号泣したり、中居君が森君の父親を尋ねて脱退をやめるよう説得をお願いしたり、森君の家にスマップメンバー全員集まって話し合いをしたりなど、やたらと熱いエピソードゴロゴロ。対してKAT-TUNのメンバーの赤西への、湿っぽくない態度にはびっくり。個人主義が進行しすぎたというか、時代の流れを感じる…つーかスマップの結束が強すぎたのか?森君最後の出演となったスマスマ(だったか?)で歌った「BEST FRIEND」、永遠に輝くよ。もちろん赤西の意志が曖昧すぎて説得のしようが無いというのもあるだろうけどね。真相やいかに。
 

捨てる神あれば拾う神あり

2006-10-30 19:54:35 | 音楽
久しぶりに近所のブックオフにフラリと立ち寄ってみた。教育実習中はずっと行ってなかったから本当に久しぶり。昨日スマップのアルバムの事を記事に書いたのがきっかけで「もっと昔のアルバムの聴いてみようかなぁ」と思い、探してみたが、私の持っていない『SMAP 006 SEXY SIX』以前のアルバムはどれも750円以上する。うーん…私がスマップの中古アルバムに払える値段は250円~500円だからなぁ…(すいませんすいません…)ということで購入は見送る。スマップのメンバーが選曲した裏ベストアルバム『ウラスマ』だったら1500円までなら出せるけどなー。アレはなかなか置いてない。あ、『SMAP 006』から『SMAP 012』辺りのアルバムは250円で沢山置いてあった。どこの店舗でも多分そんぐらいの相場なので興味のある人は近所のブックオフに行ってみよう。
中古・新品問わずどこのCDショップでも、スマップのすぐ近所にはスピッツのCDが陳列されているのでそこもついでにチェック。スピッツ、私は2002年の『三日月ロック』からハマってそこから過去に遡るような形で聴いているのだが、「ロビンソン」収録の『ハチミツ』でもうずっと止まってしまっている。なんか、遡るほど自分の好みから離れていくような気がして。スピッツの音楽は実直なまでに何も変わっていないように見えてやっぱり変わってるからなぁ。今年の春に出た2枚のベスト盤も、断然後期の曲が入っている方のが好きさ。なんとなく音圧が好み。でも、最近CDをずっと買っていなかったこともあり、勢いで『空の飛び方』を購入。好みじゃなくても悪くはないでしょう。だってスピッツだもの。
スマップ、スピッツと「サ行」のアーティストをチェックしていてふと目に入ったのがジルチ(zilch)。hideが海外進出用に仕掛けてたバンド。あらら、今年の夏にやっとのことで発見した『321』(画像参照)、今日見たら3枚も並んでるぞ?しかも私が買ったのより状態がキレイだ。悔しいですなぁ…。この名盤がせっかく3枚もあるんだし、誰か買いなさいよ…!「エレクトリック・キューカンバー」とか最高ですよ?緻密な計算とノリと哲学と勢いが合わさってできた強引で無茶な名盤。リリンが生み出した文化の極みだよまさに…(?)。しかもここでは250円だ。こんなに好きで好きでたまらないアルバムが安~く置いてあると、人にあげる用に一枚買ってしまいたくなり、購入。同じCD二枚買うなんて初めてだ。バカか。まぁ、布教用に一枚…って感じ?でも聴いていて思うんだけどスマップのアルバムよりも布教しづらいかもなー。この手のゲロゲロハードな音楽が好みでない人には受け入れられないのかもなぁ…四方八方から飛び込んでくる音像に耳をまかせるだけで気持ち良くなれるんだけどな。あ、そうだ、癒しですよ癒し!ある意味ヒーリングCDですよ、zilch。
音楽雑誌の方は、一ヶ月の間に激変していた。90年代初期~中期の「shoxx」「Fools mate」(ともにヴィジュアル系専門誌。現在も健在)が大量入荷されていた。あの時代のヴィジュアル系を追っかけていた人が、なんらかの事情でライブラリーを手放しましたって感じ。事情…まあ「ジャマだった」ぐらいの事情だろうけども。とにかく大量かつ殆ど号数に抜けが無い。毎月買ってたんだなぁ…。私が欲しいのは90年代の「ロッキンオンジャパン」「音楽と人」あたりだからこの大量入荷は「あー、すげー」程度にしか思わないが、せっかくなのでhideの載っている94年の「Fools mate」を一冊購入。あの頃のヴィジュアル系を楽しむことにした。おお、GLAYのTERUが長髪だぁ。

ぼくはくま くま くま くま

2006-10-22 18:59:13 | 音楽
宇多田ヒカルがNHK教育の「みんなのうた」に提供した「ぼくはくま」という曲をさっき聴いた。一聴して一瞬で気に入ってしまった。最近の宇多田のブログによく出てくる大きな大きなテディーベア。そのテディと遊んでるうちに自然にできたという「ぼくはくま」。ピアノがメインのシンプルな曲調とほのぼのとした歌詞、そして可愛らしくてほんのちょっぴり寂しげなアニメが見事にハマっていて何度も見てしまう。とにかくピアノの音が良いなぁ。普通のピアノの他に、おもちゃ屋とかに売ってる安くて小さいピアノも使ってるんじゃないだろうか。素朴だけどきれいな鍵盤の音が聴こえてくる。『ULTRA BLUE』収録の「Be My Last」からも聞こえてきたようなきれいな音が。CDが出るのは11月らしいが、これは迷わず買いだな。全く、宇多田が「みんなのうた」に曲提供すると聞いた時は何事が起きたかと思ったが、相変わらずハズレの無い仕事ぶり。丁寧なつくり。賛否両論ありそうだけど私は大好き。売れるかどうかは知らないけどねぇ…。冗談抜きで、売り上げと反比例で曲の良さが増して行ってる気がします。
「みんなのうた」と言えば私は「メトロポリタンミュージアム」という曲が今でもよく覚えているぐらい大好きなのだが(以前記事にも書いたっけ)、「ぼくはくま」もそれに並ぶぐらい好きかも。「メトロポリタン~」は映像が怖すぎてトラウマになったからよく覚えてるってのもあるけどね。
you tubeで「ぼくはくま」と「メトロポリタンミュージアム」両方見つけた。リンクを貼っておくのでみなさんぜひ見て。

「ぼくはくま」
「メトロポリタンミュージアム」

うーん、「メトロポリタンミュージアム」、今冷静に見てみるとそんなに怖くないかも(笑)。「みんなのうた」を見てたのって幼児期だからね。大人になって見ても別にそんなに怖くないのが普通か。
今、宇多田の公式でリリース情報をチェックしたのだが、「ぼくはくま」の絵本が付いたバージョンとDVDが付いたバージョンの同時リリースらしい。な、なんじゃそりゃあ!どっちも欲しいんだが。あのアニメ本当に可愛いもん…。あーでもDVDは別にいらないか、you tubeあるし…(こらこら)。

追記
落語家の林家木久蔵が新しい芸名を一般公募するというニュースが流れましたね。息子に「木久蔵」を襲名させるので自分は改名するとか。公募かぁ…やっぱ「○蔵」というのが前提なのかな。うーん…「森蔵」とか。あ、「杉蔵」とか!いいじゃん。落語家なのにヴィジュアル系の香りがする名前(笑)。

給食時のBGM/「君は君だよ」なんかもいいよね

2006-10-21 22:20:19 | 音楽
今日は音楽に関する小記事を2連発。こういうのだとサっと書けていいなぁ。

●教育実習先の小学校では、給食の時間に放送委員が音楽を流している。私が小学生の頃の昼の放送は校内放送向けに作られたような地味な民話だったり童謡だったりなぜかシューベルトの「ます」がひっそりと流れていたので「あぁ、時代が変わったんだなぁ」としみじみ。しかし、流れる曲、毎日殆ど同じでパターン化しているのが笑える。まず最初にオレンジレンジが数曲。次にKAT-TUNや「抱いてセニョリータ」「青春アミーゴ」など最近のジャニーズ軍団の曲が数曲流れ、最後になぜか『クレヨンしんちゃん』に登場する劇中劇「アクション仮面」のテーマソングが流れ(♪ア~クション仮面~正義の仮面~って歌)、昼の放送が終了。実習初めの頃は「あぁ、最近の小学生はやっぱりオレンジレンジとかKAT-TUNが好きなんだなぁ…つーかなんで最後にアクション仮面?」なんて思ったが、毎日毎日これらの曲が流れるもんだから「あぁ、CDがこれだけしか無いんだな」と理解した。放送部の子に「いっつもオレンジレンジとかばっかり流れるねぇ」と声をかけてみると、「そろそろ『粉雪』ばっか流れるようになると思うよ(笑)」とのこと。去年の冬から春にかけて、毎日レミオロメンの「粉雪」が流れてたらしい。で、今年も多分そうするらしい。…それ、すっごい想像できるわ。うーん、hideの曲を焼いたCDーRでも寄付したくなってきた(超おせっかい。でも小学生時代からhide聴くのって凄い有益だと思うんだよ…)。

●先週録画したミュージックステーションスペシャルをまた見た。先日の記事で、「今のhydeの声で『Caress of venus』歌われると違和感あるなぁ」みたいなことを書いたが、ラルクの所だけ何度も見ているうちに病みつきに。なんだかんだでのびやかでいい声してたわ、あの日のhydeさん(笑)。
話は変わるが先日のスペシャルでは視聴者による「もう一度見たい曲」がランキング形式で紹介されたのだが、そこにスマップの「$10」が入っててびっくりした。スマップの曲はもちろん何曲かランクインしていたが、「$10」までもが入るとは。いいねー、こういう若きスマップがはっちゃけてる曲、大好きです。「世界に一つだけの花」の特大ヒット以降、優等生の香りのするテンポゆったりめのシングルをリリースすることが多くなり、あんまりはっちゃけた歌を歌わなくなったスマップ。しかし「正義の味方はあてにならない」「$10」「ダイナマイト」「Let it be」などのハジけまくりポップスを歌うスマップが結構好きだったりするので寂しい。つーかつまらん!「Let it be」なんて、凄いタイトルのわりに特別ヒットしたわけではないけれど(けして売れてないわけではないが)、テンポが超早く狂ってて大好きなんだけどねぇ。香取以外のメンバーが30代に突入したということで、いつまでもふざけてたシングル切ってる場合じゃないってことなのだろうか…あ、でも「バンバンバカンス」というバカソングもあったな。でもイマイチ抜けが悪かった。「君色想い」「どんないいこと」「セロリ」などのほのぼのポップスみたいなのも恋しいなぁ。Mステで歌った新曲も優等生路線だったしなぁ…。せっかくいいキャラが揃ってんのにもったいない。思い切ってアルバム『Drink smap』収録曲の「FIVE RESPECT」をシングルカットしてみるのはどうだろうか…。あれこそスマップ5人の魅力を(ある意味)活かした、おバカ路線に振り切った良曲。作詞作曲を中居が手がけた、スマップのメンバー5人がマイクリレー方式でテンポよく互いを紹介しあう、という曲。中居による、スマップのメンバーへの愛とリスペクトが溢れた歌詞は、往年のスマップファンにとっては「世界に一つだけの花」よりも感動的に響いたはず。…え、違う(笑)? 
そうそう、「$10」と言えば当時、今とは比べ物にならないぐらい毒舌だった30歳になったばかりの松ちゃんが「『$10』ってなに?この子たち(勿論スマップメンバー)の値段?」と暴言吐いてたな…(笑)