東京都杉並区上荻に旧下荻窪村鎮守で「歯の神様」として知られる「荻窪白山神社」は鎮座する。社格は村社、正式名称は「白山神社」。創建(伝)は文明年間(1469-1486)関東管領上杉顕定の家来「中田加賀守」が屋敷内に五社権現を奉斎し邸内社として創建。また下荻窪村が中世に村があったことは宝徳三年(1451)の上杉家文書や昭和54年に荻窪3丁目33番から宝徳前後の年号をもつ「板碑」が発見されていることからも明らかである。祭神は伊邪那美命。中田加賀守の弟兵庫が激しい歯痛となった夜、御神託により境内の萩を箸として食事をすると不思議に歯の痛みが止ったという。近隣の人々も歯痛が治る神様として信仰厚くなったのが「歯の神様」の所以である。昭和43年の社殿改築時、古い社殿の長押から納められた萩の箸がたくさん出てきたと伝わる。荻窪駅近くから続く長い「参道」、鳥居を抜けると参道と境内には多くの「猫の石像」が置かれている。「二の鳥居」の奥正面に「本殿」・「拝殿」、左に「社務所」がある。当社の神輿はその大きさと重さ(150貫=約563kg)、大太鼓(直径149cm)は都内第二である。ここ荻窪にも「白山信仰」が脈々と根付いている。(2011)







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