平塚市平塚に藤澤清淨光寺末、時宗一遍上人ゆかりの寺院「永海山教善寺」(妙音院) は鎮座している。市内唯一の時宗寺院で一遍上人が諸国を巡回時、この寺の近くにお堂を建て住庵としたことが興りである。開山は本寺2世眞教元応元年(1319)。本尊は上人が海の魔性退散の祈願をしたとき花水川畔で得た聖観世音菩薩(眼病平癒の観音様)で信仰篤い。平塚駅から徒歩20分の西方、この一帯は東海道の宿場町であり平塚の中心地であり寺院も多い。薬医門形式の「山門」が構えられ「一遍上人留錫場跡」碑が建てられている。山門前には小さな地蔵堂「日限地蔵」(安政6年=1869)がある。境内は木々に覆われ正面にコンクリート造、宝形造りの「本堂」と庫裏がある。また本堂前には蓮鉢(大賀ハス)が置かれ今年は開花していた。当寺は相模新西国第13番札所である。(2507)






