郡山市堂前町に奈良県桜井市の真言宗豊山派長谷寺を本山とする真言宗豊山派寺院「高嶽山如宝寺」は鎮座している。中央高台に位置し参詣時は桜が見頃であり、珍しくチューリップも咲き四季折々の美しい風景を作り出し、郡山市の歴史と文化の宝庫であり、郡山の名刹である。創建は虎丸長者が都から馬頭観音像を持ち帰り、大同2年(807)にこの地を治めていた虎丸長者が京に上り時の帝・平城天皇に拝謁を賜った際、馬頭観音の尊像を郷土住民の守護仏として御下賜され「観音堂」を建てたのが始まりである。本尊は大日如来である。郡山駅より17号線の消防署南信号をはやま通りに入った右手に構えられた寺門、「仁王門」より入山すると正面に「大本堂」、「霊碑堂」、書院、「観音堂」、「不動堂」などが1万坪の境内には「七堂伽羅」の荘厳な建造物群は目を見張るものがあり名刹らしい寺格の高さが窺える。重要美術品 銅鐘(いぼなし鐘)、国宝の石造笠塔婆、平安朝時代の古瓦、鎌倉時代の古碑、明治の先覚者位碑などが保存され、千余年の年月を数える由緒ある東北に冠たる名刹として信仰を集める高寺格の寺院である。(2504)









