★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

母の日に

2006-05-12 13:55:49 | Weblog
Nature Bunny-1 Nature Bunny-2
カルガリーの子供達から母の日のカードが到着しました。花を摘みながら散歩しているウサギさんの絵には
『この次、世の中のあらゆる素晴らしい物を賛美する時は。。』と書いてあります。
フラップの部分をめくると
『あなた自身がその一つであることを思い出してね。母の日、おめでとう』

今朝電話で話した時有難うと言ったら、あの兎を見たとき瞬間的に私を思い出したそうなのですが、兎に似ているのか、チョコチョコ歩いている姿が似ているのか。。。

私をその素晴らしい物の一つであると言ってくれるような子供を持つ私は恵まれて居ると思うのですが、世の中には悲劇も多いです。

先だって父母と弟を殺した12歳の少女が居ました。
確かメディシンハットでだったと思います。警察は詳しいことを公表しないのでメディアも憶測くらいしか報道していませんが、インターネットで知り合った23歳のボーイフレンドとの付き合いを阻止されての殺害と受け取れました。
この少女の裁判は6月になるようです。たかが12歳。でも最近の12歳は私達の時代の12歳ではないのです。考えてみると素直だったなァという12歳でした。

また、3年ほど前、ボーイフレンドと遊び呆ける為に乳幼児二人を十日間も放置、死なせた日本女性の国外追放が決まったとか報道されていました。これはカルガリーで起った事件ですが、学生ヴィザで滞在中の23歳の女性です。子供達の父親(遊んでいたボーイフレンドとは別人)は彼女の両親からの仕送りを当て込んで甘言をいい、良いように彼女をおもちゃにしていたようなのですが、両親は孫が生まれていることすら知らなかったらしいです。事件が起きてからその事実を知った時どんなに胸の潰れる思いだったかと想像するさえ辛い出来事でした。
2歳にも満たない上の女の子の遺体はダンプスターに捨てられ、見つかっていません。下の2ヶ月とかの男の子はアパートに放置されていて大家さんが見つけ、警察に通報したようです。自分の産んだ子でなくても、赤ちゃんをゴミ同様に扱う神経が理解できません。お乳は勿論水も飲まされず、汚れたオムツの中で餓死した赤ちゃんがどんなに苦しかったか。
騙した男ばかりを責められない事件です。彼女の愚かさを私は大いに責めたい。
学生ヴィザでカナダに来たのなら何故勉強に精を出さなかったのか。

私が日本を発つ時父が言いました。
「困ったことがあったら何時でも帰って来い」
それを私は同時通訳して聞いていました。
「たとえ、未婚の母になるようなことが有っても。。」
絶対にそれだけは、と決意したのでした。現代ではこの辺世間は寛容になってきていますが、当時の世間は厳しかったと思います。

この母の日に当たって、このような悲劇が二度と起らないことを祈りつつ、私が貰ったカードの言葉をSerenaを読んでくださる全てのお母さんに捧げます。