切手になったカリプソ |
『満足。このまま帰っても悔いは無い』
と言えるほど皆が期待していた花でした。
期待に背かず美しい花です。
その形が一種独特で普通の「花」という感じからはほど遠く、それだけに余計貴重に思えるのです。トーバーモリの先にあるフラワーポット島で何本か見つけました。
カリプソの命名者(英国の植物学者Salisbury)は1805年カナダからこの花を紹介された時、その美しさに感動し、ギリシャ神話の伝説的美しい海の妖精カリプソの名を付けたそうです。妖精カリプソはホーマーの長編叙事詩オデッセーに出て来ますが、トロイ戦争から凱旋途中のオデッセーを虜にし、七年間自分の孤島に閉じ込めました。
カリプソは群生するようですが、私達が見つけたのはいつも一本だけポツンと立っていて、そんなところも妖精カリプソに通ずるものがあるような気がします。高さは10センチ前後、花の大きさも1-2センチ、足許に有っても気づかずに通り過ぎてしまう可能性は大きいです。その上非常に珍しい花なのですから出合ったときの感動はひとしおです。
原住民はこの塊茎をお芋を食べるように食料にしたとのことですが、その頃はそんなに沢山生えていたのでしょうね。
花は一個だけ、葉も根元に一枚だけです。根は非常に敏感でちょっと触っただけで折れてしまうし、花を取られたら枯れてしまうので、盗掘など以ての外。
英語名はFairy Slipper 、学名は Calypso bulbosa です。エスペラント名は出ていませんが、当然のことながらKalipso Bulba でしょう。日本名はホテイラン(布袋蘭)ですが、日本のは微妙に違い、学名もCalypso bulbosa var. japonica となっています。
私はこの花を見ると般若の面を連想します。
写真はあまり巧く撮れなかったけど、ご披露します。後にあるポリガラの色が強くちょっと邪魔ですが。次の機会…何時になるかは判りませんが…にはもっと上手に撮りたいものです。
もう少し上等の写真をみたい人はこちらに行って下さい。英語ですが、写真が最初のページにあります。
http://www.botany.wisc.edu/Orchids/Calypso.html
numfa(Kalipsoa) pantoflo または babus^o でしょうか。
神秘的な花でなんか気に入りました~
ほんと、簡単におれそう。。
したがってこの花の学名をエスペラントに訳せばKalipso bulbaになるわけです。
「妖精のスリッパ」と言うのはこの花の英語名を訳したものなのですが、日本名の「ホテイラン」にしていたら来て頂けなかったことですね。
ホテイと妖精では雰囲気が大分違いますから。
この綺麗な花にホテイさんの名を付けるなんて。。。
センスが無いと思いません?
PIVによれば‘カリプソの’ は頭文字を大文字にして Kalipsoaですので Kalipsoa bulbo になるのでは?
ラテン語もギリシャ語も勉強したことが無いからです。
エスペラントの形のアイデアはラテン語から来ていると聞いていますが、bulbusaが形容詞である可能性は大いにあります。いずれそういうことを知る機会があればメモしておきましょう。
学名のCalypsoは妖精の名前を取った物なので間違いなく名詞です。「カリプソの」と言う意味ではないです。私は「球根のカリプソ」と解釈していますが。
私がこれまでに見てきたところでは学名が必ずしも形容詞+名詞となるわけではないようですよ。
かなり古い切手です。