障害者自立支援法と、郵便料金詐欺。

厚生省の局長という女性が逮捕された郵便料金詐欺。
「障害者団体は郵便料金が安くなる」
という事を利用して、
障害者団体の発行するお知らせなどにＤＭをくっつけて郵送するという宣伝法。
便乗だけかと思ったら、障害者団体そのものをでっち上げていたんですね。

国会議員を通して「認定」のお願いのあった団体を、
厚生省のお役人が、ろくに（というか丸きり）調べもせずに
「証明書を発行」する。
その「お墨付き」を使ってどんな事をするのかなんて、もとよりよくご存知でしょうに。

省庁的に、或いは個人的にメリットがなければエリートと呼ばれる人たちがするはずのない事だと思いましたが、
その見返りが
「障害者自立支援法の成立」に協力してもらう事だったとはねぇ・・。

証明書を発行した偽障害者団体は郵便料金を掠め取っていき
（これ、公社時代からって事は国の収入に損害を与えたって事になるのじゃないかな）、
その見返りに、
「お金がないので利用者負担を」と、
障害者とその家族からお金を集めるための法律を通す。
頭のいい人たちの考える事はよくわからんわ。


と、ここまで書いたのが昨日。
その後、また色々なニュースを見て更に疑問が・・・。
頼んだ議員さんは「民主党」だったという事でしたが、
法案は、民主党反対のまま、
自民党と公明党の賛成で可決されていたんですよね。
例の「郵政選挙」で自民党が圧勝して、
今もそうですけど、衆議院では数の力で与党ぶっちぎりができる状況が続いてます。
そんな中、たいして有名でもない野党議員の口利きに、
何ですんなり「お墨付き」を与えたんでしょ。
メリットないのにねぇ・・・。