ぶらっと散歩

訪れた町や集落を再度訪ね歩いています。

岩国市美川町根笠の集落と沈下橋を巡る 

2021年05月06日 | 山口県岩国市

        
                  この地図は、国土地理院の2万5千分1地形図を複製・加工したものである。
         根笠(ねかさ)は険しい山間部にあり、錦川に沿って国道、錦川清流線が走り、集落は河川
        渓谷や山の斜面を開いた狭小な地に点在する。(歩行約4.1km)
 

        
         根笠駅は、1960(昭和35)年岩日線の駅として開業したが、その後、錦川鉄道の駅と
        なる。単式ホーム1面1線の地上駅である。

        
         駅の山手側にある民家には踏切が存在しない。

        
         岩国市生活バス・根笠駅前バス停に下ると、公衆トイレが設置されている。根笠川に沿
        って周東方面へ向かう。

        
         自販機のある所が集落唯一の食料品店。

        
         「春山淡治にして笑うが如く」の光景に錦川の水が勢いよく流れ下る。

        
         川漁用の舟だろうか点検中。

        
         鉄橋を渡るNT3002気動車は、ピンクのボディカラーと沿線に咲く桜がデザインさ
        れている。(愛称はひだまり号)

        
         道祖基橋より旧町道長走線に入る。

        
         錦川清流線の鉄橋下を潜り、錦川右岸を川上へ向かう。

        
         旧町道は錦川と清流線に挟まれる。

        
         途中に2軒の民家。

        
        
         長走集落は2ヶ所の高架橋下が出入り口である。

        
         傾斜地を石組みにより屋敷地・耕作地を確保している。

        
         集落の傍にある中電錦川第二水力発電所は、1927(昭和2)年発電開始した水路式で落
        差は約120mとされる。

        
         長走の沈下橋は、錦川に架かる3つの沈下橋では最上流にある。

        
         沈下橋は車の走行が可能である。

        
         沈下橋を上がると国道。

        
         車の運転中だとこの風景を味わうことができない。

        
         渡里(わたり)橋まで約1.2kmの国道は、歩道がないため車と出会う毎に避けなければな
        らない。

        
         根笠は錦川の右岸が長走集落、左岸の国道筋が舟津集落。(建物は山清旅館)

        
        
         地名の由来を地下(じげ)上申は、「往古は山之内と称していたが、当地の者が多人数で他
        所から帰る途中、車軸を流す大雨が降り出し、岩屋に駆け込んだところ一滴も漏らず、天
        晴(あっぱれ)の笠、永代張替えの要もない笠であることから、その後、根笠と称したという。 

        
        
         舟津集落も傾斜地に張り付くように家々が並ぶ。

        
         鳥居がないので寺院のようであるが、詳しいことは知り得ず。

        
         世帯数も多くない舟津集落。

        
         緑と清流に囲まれた集落であるが、後背地の崩壊による危険と国道の騒音という環境下
        にある。

        
         NT3004形気動車は、蛍の光であるイエローのボディカラーと、清流沿いに群舞す
        るホタルがデザインされている。(愛称はきらめき号)     


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