名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-13 角道オープン四間飛車(42)

2023-09-15 | 基本定跡の研究

これは意図的に飛ばしていたことになるのですが、角交換四間飛車に対して、先手が早めに25歩を突く形で

22銀78玉33銀58金右82玉46歩

63歩が浮いているので44歩47銀45歩同歩同飛に36角があるのでしたね。72銀47銀22飛

後手は向い飛車に転じて、36歩44銀77銀35歩

36同歩同銀38飛としたときに

「角交換四間飛車破り必勝ガイド」と「角交換四間飛車徹底研究」で取り上げている変化が(言及はしているのですが)異なります。ちょっと詳しく見ていきましょう。前者は32飛が主要変化で、33歩同飛22角

44銀11角成38飛成同銀

先手は先に香を取って駒得ながら、28飛から攻められるので良いとは言えません。評価値は-76で後手ペースです。

AIによると(本にも言及されていますが)

この図から44銀には33角成同銀28飛が最善です。

評価値は+127、先手ペースながら、評価は下がっています。

さて後者の徹底研究のほうでは38飛に36歩のほうが紹介されていて

36同銀が自然だけれど、49角の割打ちから

39飛58角成同金28金37飛46銀

以下48銀37銀成同桂36歩同銀32飛35歩38飛・・・後手有利だと。この図の評価値は-207ですし、間違いありません。

ただしAIによると、36歩には66角が最善だと。

44歩と突かせて36銀。

49角を打てば39飛58角成同金28金79飛

36銀に44角と出れば評価値は+614、はっきり先手有利になります。本の変化だけ頭にあると失敗するところでしょう。

戻ってこの図から

49角は利かないので、36同銀同飛27角

後手は馬を作って粘ります。26飛54角成45銀

これが先手の好手で、32馬44角42金

これは飛を取ってもたいしたことがないので、36飛12飛37桂

この図の評価値は+315の先手有利。馬を作られていても2歩得です。

ということでこの図から

後手としては36歩よりも32飛のほうが良いです。先手の38飛はあまりうまくないのでした。

 


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