四間飛車側は普通の美濃囲いが最善だとわかりました(振り飛車のミレニアムとかも見たわけでもないですが)。
右四間飛車側の玉の囲い方はどうでしょうか。舟囲いのバリエーション(68銀型、59珉右型、68金寄型)には大差がないので、エルモ囲いを調べてみます。鈴木肇先生の本が2冊出ていますが、私は立ち読み程度しか知りません。
68銀79金の形をエルモ囲いと呼びます(昔の将棋にも出てきますが)。さらに59金まで指しておきたいです。後手も陣形整備できるのですが、どうしても指しておきたいという手はないです。つまり右四間飛車側は後手番でも採用可能です。
49飛まで指しておくのが良いでしょう。それから裏桂で攻めてみます。後手の陣形はオーソドックスな腰掛け銀の形にしてみます。25桂からの仕掛け、何度も書きましたから手順は覚えたでしょう。24角には45歩、45同歩11角成
この図の評価値は+847、46角~19角成がないから37歩型が生きているし、49飛と引いているので46歩からの反撃も緩和しています。だから先手の駒得になりそうで、評価値はかなり高いです。
よって後手は45歩を同銀しかなく45同銀同歩。
銀交換しておく方がましです。33銀同桂同桂成41飛43飛55桂
44飛63桂成の時に74飛なども消えています。63同金44角まで必然で
この図の評価値は+237です。銀歩と飛の交換は先手の駒得、玉の堅さは同等と見て、攻め駒は2対4、先手ペースですがまだ難しいです。57の地点が薄いので65桂とか46銀とかでねらわれるのでしょう。先手としては後手の24角を追う方針で、49飛と交換もうれしいです。これくらいの局面で勝てるくらいの力がつけば、右四間飛車を主力戦法として良いのでしょう。
戻って25桂に22角のほうは
45歩24歩44歩25歩45銀同銀同飛
54銀25飛44角同角同飛21飛成
後手の47飛成が甘すぎて、評価値は+1014、先手優勢です。AIによると
ここでは84桂が難しいと。舟囲いでは出てこなかった変化です。77角の受けもありますが、43銀76桂42銀成88桂成同玉42金
ここで枝分かれ、43歩成54角25飛88角成同玉43角
44歩54角22飛打41歩12飛成
評価値は+345で先手有利。あるいは
ここで25飛を選んで、32金66桂52角
22飛成同金42飛
33金43角・・・と進むのですが、評価値は+381の先手有利。
どれも簡単に右四間飛車側が有利になるわけでもないですが、悪くなる要素もありません。
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