名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-4 四間飛車に鷺宮定跡(3)

2023-04-16 | 基本定跡の研究

38飛の鷺宮定跡に対して、43銀とするのは先手がまずまずだったので

後手が54歩と待ったらどうなるか。攻めるならば35歩同歩46銀45歩

33角成同銀35銀64角

この角筋は受けにくいのです。34歩22銀は入るのですが、37角と合わせると

53角28角33歩

33同歩成同銀16歩43金34歩44銀

22に追いやった銀をさばかれてしまいます。評価値は-356で後手有利。

ならば64角には28角と合わせるのですが、

28同角成同飛64角37角53角

26角64角37角で千日手になります。先手としては失敗ですね。

先手に工夫が必要です。左銀を繰り出すのではなくて、35歩同歩に同飛としてみましょう。

43銀46歩32飛45歩

45同歩には44歩がぴったりで、44同銀でも44同角でも同角と取って先手有利になります。と思っていたら22角

こんな手があって飛交換で難しい、のでは無いようです。43歩成88角成同玉35飛52と同金71銀

銀を捨てて王手飛車に踏み込みます。でも71同玉44角に62角と受けられるのですが、35角同角31飛

王手で角を取れるので、歩2と金の交換になり、駒得で先手優勢です。飛角を打ち込まれることもないです。後手が54歩の形のときだけこれがあるのですね。

よって後手の最善手は42金くらい(他に53金もあるか)です。

44歩同銀38飛53銀

33角成同桂34歩45桂46銀44歩

AIの示す最善手順ですが、まあ妥当なところでしょう。43歩同金21角31歩32角成同歩

この図で評価値83、22飛42金21飛成49角28飛36角・・・を読んでいます。途中で24歩同歩を入れたら22飛に14角で-67なのか。ほぼ互角で力量次第なのでしょう。

詳しい定跡本に、似た形で(68金上64歩の形)33角成に同飛が載っていました。

飛交換は後手良しなので34歩43飛22角27角

28飛45角成22角成44馬

44同馬同飛24歩34飛23歩成27歩

27同飛38飛成で難しいと書いてありましたが、24飛35竜46角

24竜同角とした図で評価値は+217、先手ペースの終盤です。だから33角成に同桂だということなのでした。

さて定跡本には書いてないのですが、54歩には97角

41飛86角

山田定跡の端角のほうに習ってみます。この図の評価値は+200、先手の模様が良いです。方針としては飛は2筋に戻して66銀~68角と攻める感じです。手損でも後手の12香は角交換するとマイナスだし、86角のにらみがあるから後手から大した手が無いというわけなのでした。

ということで後手の54歩の待機は端角でなんとかなりそうです。

 

 


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