名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-12 右四間飛車(25)

2023-07-15 | 基本定跡の研究

米長玉銀冠の右四間飛車をもう少し工夫してみます。

裏桂は保留するので、16歩は後回しにして、天守閣美濃から銀冠に組みます。ここから36歩73桂49飛54銀と進めると、35歩の変化が生じます。

他の囲いでもありえたのですが、四間飛車側の54銀が早い場合には袖飛車で攻めることができるのです。35同歩39飛(45歩は33角成同飛35飛で先手有利)24角25歩

この図の評価値は+320の先手有利。ただしAIの示す変化はちょっと難しくて、15角35飛33歩37桂32飛

36飛34歩38歩

35歩16飛36歩(15角が逃げると44角~45桂がある)

15飛37歩成24歩48と27角

38と44角37飛成54角同金11角成

こんな変化で先手有利です。後手の駒の配置によって展開は変わってくるでしょう。

戻って、35歩に同歩ではなくて、24角という手があるのですが(34歩32飛という意味)、先手は45歩と突きます。

この図の評価値は+401の先手有利です。例えば35角44歩26角43歩成

43同飛同飛成同銀46角

両取りをかけて先手有利というのが一例です。

後手としては73桂よりも12香の形が受けやすいと思います。

24角45歩35角44歩26角43歩成48歩

49飛を逃げて43飛の時に11角成で香が取れないから難しい図です。

なので先手は43歩成ではなくて37歩

ということになるのですが、結構難しい図です。

先手が37桂を跳ねてから、後手が54銀とすれば回避できることなのですが、後手に誘われた場合にどうするかというのはちょっと検討しておいた方が良いかもしれません。変化が面倒だからと、後手の54銀が先でも、先手が37桂と跳ねてしまえば同じことではあるのですが。

なお後手が35歩を突いて、先手の攻めをけん制する指し方をとられることが(私の経験上で)よくあるのですが、

先手から36歩同歩38飛と攻めればかなり条件が良いです。これは35歩43銀の形でもうまくいくでしょう。

 

 


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