次は26歩と待つ手。
37桂と跳ねている形よりも先手玉が堅いです。後手中飛車の場合は27歩の形でしょうから、その時はこれとほぼ同じ結論となります。おさらいも兼ねて、調べてみましょう。仕掛け手順は86歩同歩65歩同歩77角成同桂66歩同銀76飛
ここは68飛と48角に岐れます。68飛には67歩
ここも67同飛と同金に岐れます。67同金は86飛74歩89飛成73歩成同金
この図の評価値は-144で後手ペース。37桂の形 (73歩成同金の前) では-265でしたから、先手玉の堅さが関係しています。後手のねらいとしては76歩同金49角~38角成。駒損でも先手玉を薄くすれば評価値は向上します。
戻って
67同飛には89角79歩78角成 (先に86飛でも同じことになる) 同歩86飛
96角の筋がないのですが、89飛成~29金もないので、64歩89飛成57銀
78竜68飛77竜66角では難しいです。76金68飛のときに67歩を打った方が安全 (評価値は-60ほど) なのですが、99竜63歩成67歩
危ないほうを考えてみましょう。飛を逃げると63金で後手ペース。53と68歩成42と同金51銀
69飛39銀52金右42銀成同金
この図の評価値は-351の後手有利。後手は67金からの確実な攻めがあります。先手はゆっくりできないので、51角31銀に (73角成の余裕がなく) 42角成同銀52金41香
これは後手の寄せ合い勝ちのようです。
もっと戻って
ここで48角が最善です。69角74歩
58角成同銀85桂同歩86飛
これが後手の好手順だったのですが、73歩成に89飛成が利かず、62と とされて
この図の評価値は+311の先手有利。先手玉が堅いので形勢が入れ替わります。
ちょっと戻って
73歩成に同金は87桂76歩95角
この両取りが厄介で、77歩成同銀56飛47銀58飛打・・・まだ難しいのですが、先手が指しやすいようです。
もしも94歩96歩が入っていれば
76歩ではなくて89飛です。評価値は-135の後手ペース。95角がありませんね。64歩同銀75銀56飛
47銀59飛上成同角同飛成48角99竜
といった進行で後手がよくなるのですが。まあ先手に96歩と受けてはもらえず、ちょっと苦しくなるようです。