名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-12 右四間飛車(36)

2023-07-26 | 基本定跡の研究

米長玉銀冠の最後は54歩と突く形です。

この場合だけは、25桂と跳ねずに(保留して)45歩が良い攻め方です。45同歩ならば

33角成同桂51角32飛45桂

45同桂同銀に42歩が粘るのある手です。

ここで35歩を突いて、35同歩33歩22飛34桂

となれば先手有利ですね。評価値は+650あります。

後手は35歩を取れなくて、62金引とすれば

角の詰めろなので、62同角成同金34銀同銀同歩

少し駒損ですが、後手玉は薄くなっているし、攻めには困りません。評価値は+583あります。62金引の前に27角48飛を入れておけば少し難しいようですが、

同じように進めても悪くはないですし、44歩52銀34銀61金

43歩成同歩15角成

角を助けても先手有利です。評価値は+583

ということで後手は最初の45歩を取れないわけですが、92香ならば

25桂22角44歩同銀45銀・・・と進めば昨日の変化に合流して、先手の楽勝でした。

他の待ち方にするわけですが、41飛は

25桂11角(22角も同じ)44歩同銀45歩

この場合だけは45銀ではなくて歩を打った方がわかりやすいです。55銀同銀同歩52銀

42飛63銀成同金44歩同角52金

43飛には55角で角取りの受け方がないです。52同飛44飛

というのは玉が堅くて駒得で攻めているので先手優勢です。評価値は+1194

後手の待ち方の最善は65歩だということですが

いつものように25桂22角44歩同銀45銀

45同銀は22角成同飛45飛で飛角銀桂がさばけます(攻め駒になります)。53銀と引いても、22角成同飛44銀同銀同飛

同じ図にたどり着いて、評価値は+552の先手有利です。途中44銀に64銀とかわしたら、33銀成同桂同桂成

62飛には41飛成、21飛には42飛成で先手有利、評価値は+820で、評価値が上がる理由が良くわかりませんが、成桂が使いやすいということなのでしょう。

戻って、後手の切り札は46歩です。

43歩同飛34銀41飛(41飛には23銀成)46飛

ここで45歩49飛24歩23銀成11角24成銀はこれから、評価値は+400ほどの小競り合いです。53銀のほうが派手で、42銀成88角成同金

64角49飛41飛52角

81飛63角成同金53成銀同角52銀

72銀打63銀成同銀43飛成64角打

62金同角63竜53銀52銀

何とも難しい攻防が続きますが、評価値は+468。先手のねらいとしては64竜同角63銀成の筋。19角成には75歩同歩74歩というところです。

以上で米長玉銀冠の右四間飛車を終わりにします。難しい変化はあるものの、評価値で見れば先手有利ばかり。攻撃力があって玉も堅い、優秀な戦法だと言えるでしょう。

あ、後手番ならどうするかというのがありましたね。明日軽く触れておきます。

 

 

 

 

 


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