<記事が増えてきたので、タイトルに章番号を振りました。>
四間飛車に対して、中央位取りの急戦は優秀なのだとわかりました。後手番だとどう変わるかを調べてみます。
先手四間飛車ならば、46歩の代わりに56歩とすれば中央位取りは拒否できます。代わりに65歩急戦を受けねばならないので、そっちを避ける方が普通だと思いますが、どうでしょうか。この図からは65歩を突くのが先手の得を生かしているのでしょう。54銀66銀73桂47金
居飛車側としては、先手で94歩を突いている形ならば、75歩同歩84飛でしたね。その余裕がないのでAIは81飛が最善だといいます。56歩に86歩と開戦して
86同歩は75歩同歩65桂
65同銀同飛76銀
69飛77銀成同桂に86飛。
評価値は-397。二枚替えで駒損になるけれど、飛がさばける(攻め駒になる)ので後手有利なのでしょう。
なので86歩には同角です。
ここで65銀の強攻、65同銀に86同飛79角
という過激な順もあるようです。58飛65桂47金57銀は後手良し、なので58金引68角成同金65桂か、69飛57角成54銀か。
65銀同銀には同桂同飛56歩
と進める方が自然に見えます。58金引99角成77角
77同馬同桂87飛成
85飛77竜は57歩成が残るので後手良しです。66角44角同角同歩67飛
57銀同金同歩成同飛53歩
というのが進行例です。この図で評価値は-151の後手もち。十分に戦えています。
戻って、
36歩54銀98香73桂69飛64歩47金65歩
定跡書に書いてある振り飛車の陣形では、65同歩86歩同歩31角
とするよりも、65桂49角を入れて31角
とする方が(先手の)評価値が低くて-225で後手良しです。先手が高美濃になっているかどうかで、後手にとっての最善は少し変わるようです。
いずれにせよ対四間飛車では中央位取りが優秀です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます