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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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20150511今日の一手<その20>

2015-05-11 | 今日の一手
20150511今日の一手

2002年東海団体リーグでHさんとの対局。Hさんは小池重明さんに2枚落ちで教えたという大ベテランです。
形勢判断と次の一手、この後の構想を考えてください。








昨日の一手の回答

何気ない序盤のようですが、矢倉の24手組と比べれば違いがわかるでしょう。うそ矢倉(後手が44歩と止めてから矢倉にする)だったので先手は26歩を指しています。また、66歩ではなく77銀を先に指しました。後手は32金とはしないで42玉としました。また、84歩を突いていません。
これらの違いから、先手がリードできる指し方、互角だけど先手の得が無くなってしまう指し方、後手にリードを許す指し方に分かれます。あなたが先手だとして、好きな矢倉の指し方だからと進めたら作戦負けになるのなら、うそ矢倉には専用の対策を持たなくてはなりません。互角だけどそれでもこの形が好きだからいいというのはありです。私は作戦勝ちにしたいと思うタイプなので、いろいろな構想を考えるのは楽しいです。

後手のHさんは、早囲い(32金ではなく32玉の形)から75歩を交換する指し方を得意にしています。

特に、94歩を突いて、75同歩同角から93に引いて使う形が得意です。形勢は互角ですが、気分は後手のペース。先手の得はあまりありません。

先手も35歩を交換する形。

この時には、上部からの戦いになるので32玉より32金がいいとされています。ただ、先手の26歩と後手の83歩の違いから、定跡よりは2手遅い(損したわけではありませんが)35歩交換となるので、どっちが得なのかはよくわかりません。

雀刺し。これは後手が22玉としてくれれば言い分が通るのですが(Hさんとそう指したこともあります)、22銀と守られてみれば後手が得しているかもしれません。

32金41玉の形より、41金32玉のほうが安定していて、反撃がきつそうです。

古い急戦矢倉。これは32玉のあたりがきついので(32金の形のほうがいい)、先手の作戦勝ち。

ただ、この指し方の定跡書を知りません。棋譜は見たことがあるのですが。

私の選択は米長流の急戦矢倉です。

これは先手十分です。うそ矢倉には、32金41玉の形からでも米長流急戦矢倉は有力です。


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