今日はHくんのレッスン16日目でした。
少し間があきましたが、前回に居飛車穴熊対策をたずねられました。友達に居飛車穴熊を指されたからですが、答えには悩みます。(私は居飛車党ですが穴熊は苦手なので、これまで見向きもしませんでした。)
ちょっと悩んで「浮き飛車作戦」がいいのかなあと考えました。
小林先生の本(スーパー四間飛車)に載っています。そのほかの本を調べて、どうやらこれは今では居飛車穴熊側の常識みたいなんですね。一応まとめました。昨夜立石流も使えるかなあとおもいついて、2つをミックスしてまとめてみました。
以下は定跡講座です。
<浮き飛車作戦>
☗7六歩☖3四歩☗2六歩☖4四歩☗4八銀☖4二飛☗6八玉☖6二玉☗7八玉☖7二銀
☗5六歩☖7一玉☗5七銀☖3二銀☗7七角☖3三角☗2五歩☖8二玉☗8八玉☖9四歩
☗9八香☖4五歩

98香の瞬間に45歩で角交換を挑みます。66歩と止める変化は
☗6六歩☖4四飛☗5八金右☖3五歩☗9九玉☖3四飛☗8八銀☖1四歩
☗7九金☖3六歩☗同 歩☖同 飛☗3七歩☖3五飛☗6八金寄☖1三桂

浮き飛車にして軽く飛車交換を目指します。
☗8六角☖6二金☗4六歩☖2五飛☗同 飛☖同 桂☗4五歩☖2八飛

後手陣には飛車の打ち込みがなく、29飛成~37桂成~47歩など横からゆっくり攻めていけば簡単でしょう。
先手の変化としては石田流の拒否で

(これを嫌うならば44飛の前に35歩ですが、38飛~36歩は少し面倒です。)
☗3六歩☖7四飛☗8六角☖7六飛

76の歩を取ってさばいていきます。
☗5三角成☖5五歩☗同 歩☖同 角☗1八飛☖5六歩☗同 銀☖6六飛☗5五銀☖6九飛成☗5九歩

後手の駒損ですが玉の堅さでは上回っています。67竜~47竜~27竜~28金などをねらってどうか。穴熊にはされないので実戦的には勝ちやすいのかなあと思います。
居飛車が角交換に応じる変化は

☗3三角成☖同 銀☗9九玉☖3五歩☗8八銀☖3二金☗7九金☖4四飛☗5八金☖3四飛
☗2六飛☖3六歩☗同 歩☖4四角

ゆっくり立石流で組んでも良いですが、早めに飛車交換に持ち込むこともできます。
☗2八飛☖3六飛☗3七歩☖2六飛☗同 飛☖同 角☗4一飛☖3一歩

さて、こういう戦いは居飛車穴熊側が好ましくないので、98香は保留して駒組みをする(66歩~67金~78金)のが常識なんですね。(こういうのを知りませんでした。)では振り飛車はどこで45歩を突くべきか検討してみたのですが、64歩や52金左を指さないで、早めについてしまうのが良いようです。
98香に代えて☗5八金右の時に☖4五歩

☗6六歩☖3五歩☗3八飛☖2四歩

居飛車の38飛は浮き飛車のけん制ですが、この時に24歩を突いて
☗同 歩☖4四飛☗2三歩成☖同 銀☗2八飛☖2四飛☗2五歩☖3四飛☗7八銀(か26飛か)

こうなれば互角でしょう。
あるいは24歩を取らないで
☗3六歩☖同 歩☗同 飛☖2五歩☗7八銀☖4三銀☗3七桂☖4四角☗4五桂☖3五歩
☗3九飛☖5二金左☗4六銀☖3四銀

こんな変化かも知れません。いずれにせよ居飛車は穴熊を放棄するので振り飛車が指しにくいことはないと思います。
もう少しわかりやすい指し方があります。
<立石流での居飛車穴熊対策>
☗7六歩☖3四歩☗2六歩☖4四歩☗4八銀☖4二飛☗6八玉☖6二玉☗7八玉☖7二銀
☗5六歩☖7一玉☗5七銀☖8二玉☗5八金右☖9四歩☗7七角☖3五歩

31銀型に構えて、58金右~77角を待って35歩と突きます。
☗2五歩☖4五歩

2筋を受けないで角交換を挑みます。
☗2二角成☖同 銀☗6八銀上☖3二金

33桂型では77角など自陣角で44飛~34飛を防ぐ対抗策があるのですが、22銀型ならば33銀で困りません。
☗6六歩☖4四飛☗6七銀☖3四飛☗7五歩☖3三銀

従来は49金型で玉頭位取りにする対抗策があった(飛車交換からの打ち込みに強い)のですが、58金の後で立石流にしているのが工夫です。少し早めに飛車交換をねらって動けます。
先手が角交換を拒否すると
☗6六歩☖3二金☗8六角

32金としないで44飛は65歩34飛22角成同銀43角31飛24歩・・・というちょっとややこしい変化になります。これを避けて32金。居飛車は86角でけん制すると
☖4三飛☗8八玉☖4二銀☗6七金☖4四飛☗7八銀☖3四飛

それでも石田流までもっていけます。26飛は44角~36歩で飛車交換。26飛でなければ3筋の歩を交換して指します。振り飛車まあまあでしょう。
立石流らしい変化は45歩の時に
☗2四歩☖同 歩☗同 飛☖3二金

飛車先を交換されても金を上がっておくのです。
☗9六歩☖2三歩☗2六飛☖7七角成☗同 桂☖2二銀☗6六歩☖4四飛

やはり22銀型で飛車を浮くのが無難です。この後は24飛とぶつける変化にしても良いのですが
☗8八玉☖3三桂☗7八銀☖3一銀☗1六歩☖1四歩☗8六歩☖2四歩

2筋の歩を突きだしていくのも良いです。
☗6七金☖2五歩☗2八飛☖2四飛☗2七歩☖3九角

角銀交換でも2筋を破る手筋(こういうのもHくんに覚えて欲しかった)があって
☗3八飛☖5七角成☗同 金☖2六歩☗同 歩☖同 飛☗2八歩☖2七歩

十分に指せます。
どちらも古い指し方ではありますが、浮き飛車で軽く指すほうが初心者にはわかりやすいと思います。有段者になるまでは(あるいはそれ以降も?)これで十分でしょう。
初心者に穴熊対策として藤井システムや44銀型は難しすぎると思います。大山流の無造作は力が必要です。角交換四間飛車が流行りますが、手筋が変わってくるので避けたかったのです。
うまくまとまりました。
少し間があきましたが、前回に居飛車穴熊対策をたずねられました。友達に居飛車穴熊を指されたからですが、答えには悩みます。(私は居飛車党ですが穴熊は苦手なので、これまで見向きもしませんでした。)
ちょっと悩んで「浮き飛車作戦」がいいのかなあと考えました。
小林先生の本(スーパー四間飛車)に載っています。そのほかの本を調べて、どうやらこれは今では居飛車穴熊側の常識みたいなんですね。一応まとめました。昨夜立石流も使えるかなあとおもいついて、2つをミックスしてまとめてみました。
以下は定跡講座です。
<浮き飛車作戦>
☗7六歩☖3四歩☗2六歩☖4四歩☗4八銀☖4二飛☗6八玉☖6二玉☗7八玉☖7二銀
☗5六歩☖7一玉☗5七銀☖3二銀☗7七角☖3三角☗2五歩☖8二玉☗8八玉☖9四歩
☗9八香☖4五歩

98香の瞬間に45歩で角交換を挑みます。66歩と止める変化は
☗6六歩☖4四飛☗5八金右☖3五歩☗9九玉☖3四飛☗8八銀☖1四歩
☗7九金☖3六歩☗同 歩☖同 飛☗3七歩☖3五飛☗6八金寄☖1三桂

浮き飛車にして軽く飛車交換を目指します。
☗8六角☖6二金☗4六歩☖2五飛☗同 飛☖同 桂☗4五歩☖2八飛

後手陣には飛車の打ち込みがなく、29飛成~37桂成~47歩など横からゆっくり攻めていけば簡単でしょう。
先手の変化としては石田流の拒否で

(これを嫌うならば44飛の前に35歩ですが、38飛~36歩は少し面倒です。)
☗3六歩☖7四飛☗8六角☖7六飛

76の歩を取ってさばいていきます。
☗5三角成☖5五歩☗同 歩☖同 角☗1八飛☖5六歩☗同 銀☖6六飛☗5五銀☖6九飛成☗5九歩

後手の駒損ですが玉の堅さでは上回っています。67竜~47竜~27竜~28金などをねらってどうか。穴熊にはされないので実戦的には勝ちやすいのかなあと思います。
居飛車が角交換に応じる変化は

☗3三角成☖同 銀☗9九玉☖3五歩☗8八銀☖3二金☗7九金☖4四飛☗5八金☖3四飛
☗2六飛☖3六歩☗同 歩☖4四角

ゆっくり立石流で組んでも良いですが、早めに飛車交換に持ち込むこともできます。
☗2八飛☖3六飛☗3七歩☖2六飛☗同 飛☖同 角☗4一飛☖3一歩

さて、こういう戦いは居飛車穴熊側が好ましくないので、98香は保留して駒組みをする(66歩~67金~78金)のが常識なんですね。(こういうのを知りませんでした。)では振り飛車はどこで45歩を突くべきか検討してみたのですが、64歩や52金左を指さないで、早めについてしまうのが良いようです。
98香に代えて☗5八金右の時に☖4五歩

☗6六歩☖3五歩☗3八飛☖2四歩

居飛車の38飛は浮き飛車のけん制ですが、この時に24歩を突いて
☗同 歩☖4四飛☗2三歩成☖同 銀☗2八飛☖2四飛☗2五歩☖3四飛☗7八銀(か26飛か)

こうなれば互角でしょう。
あるいは24歩を取らないで
☗3六歩☖同 歩☗同 飛☖2五歩☗7八銀☖4三銀☗3七桂☖4四角☗4五桂☖3五歩
☗3九飛☖5二金左☗4六銀☖3四銀

こんな変化かも知れません。いずれにせよ居飛車は穴熊を放棄するので振り飛車が指しにくいことはないと思います。
もう少しわかりやすい指し方があります。
<立石流での居飛車穴熊対策>
☗7六歩☖3四歩☗2六歩☖4四歩☗4八銀☖4二飛☗6八玉☖6二玉☗7八玉☖7二銀
☗5六歩☖7一玉☗5七銀☖8二玉☗5八金右☖9四歩☗7七角☖3五歩

31銀型に構えて、58金右~77角を待って35歩と突きます。
☗2五歩☖4五歩

2筋を受けないで角交換を挑みます。
☗2二角成☖同 銀☗6八銀上☖3二金

33桂型では77角など自陣角で44飛~34飛を防ぐ対抗策があるのですが、22銀型ならば33銀で困りません。
☗6六歩☖4四飛☗6七銀☖3四飛☗7五歩☖3三銀

従来は49金型で玉頭位取りにする対抗策があった(飛車交換からの打ち込みに強い)のですが、58金の後で立石流にしているのが工夫です。少し早めに飛車交換をねらって動けます。
先手が角交換を拒否すると
☗6六歩☖3二金☗8六角

32金としないで44飛は65歩34飛22角成同銀43角31飛24歩・・・というちょっとややこしい変化になります。これを避けて32金。居飛車は86角でけん制すると
☖4三飛☗8八玉☖4二銀☗6七金☖4四飛☗7八銀☖3四飛

それでも石田流までもっていけます。26飛は44角~36歩で飛車交換。26飛でなければ3筋の歩を交換して指します。振り飛車まあまあでしょう。
立石流らしい変化は45歩の時に
☗2四歩☖同 歩☗同 飛☖3二金

飛車先を交換されても金を上がっておくのです。
☗9六歩☖2三歩☗2六飛☖7七角成☗同 桂☖2二銀☗6六歩☖4四飛

やはり22銀型で飛車を浮くのが無難です。この後は24飛とぶつける変化にしても良いのですが
☗8八玉☖3三桂☗7八銀☖3一銀☗1六歩☖1四歩☗8六歩☖2四歩

2筋の歩を突きだしていくのも良いです。
☗6七金☖2五歩☗2八飛☖2四飛☗2七歩☖3九角

角銀交換でも2筋を破る手筋(こういうのもHくんに覚えて欲しかった)があって
☗3八飛☖5七角成☗同 金☖2六歩☗同 歩☖同 飛☗2八歩☖2七歩

十分に指せます。
どちらも古い指し方ではありますが、浮き飛車で軽く指すほうが初心者にはわかりやすいと思います。有段者になるまでは(あるいはそれ以降も?)これで十分でしょう。
初心者に穴熊対策として藤井システムや44銀型は難しすぎると思います。大山流の無造作は力が必要です。角交換四間飛車が流行りますが、手筋が変わってくるので避けたかったのです。
うまくまとまりました。
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