今日調べるのは
75歩の仕掛けに同歩95歩同歩86歩同角
86同歩は後手良しでしたから、角で取ってみます。66角77銀22角に96香
大山先生の指した手で、先手が良さそうだという評判でしたが、どうでしょうか。定跡本にしたがうと、65歩36歩66歩68歩84飛98飛
このあたりは実戦例によっているのですが、評価値は-117で後手ペースです。42金上94歩を同香と取るのが、
大山中原戦の感想戦での変化だとか。94同香は85歩95角94飛
角をピンしている形で後手有利です。戻って
95歩としたら88歩
88同飛は76歩同銀67歩成で後手有利、88同銀は67歩成同歩86飛同歩76角で後手有利、なのでこの歩は取れません。94歩89歩成93歩成97歩
取ると85桂ですね。78飛に88と同銀 (88同飛は67歩成同歩86飛) 98歩成77銀97と
巧妙な手順で後手有利になりました。評価値では-581です。
かなり優秀な定跡だと思うのですが、なぜか人気がなくてそのあとに指されることがありませんでした。青野先生は「実際には後手がなかなか優勢にならない」と書かれているのですが、本当でしょうか。
AIによると、
好手だとされていたこの96香に対しては、あっさりと86飛同銀67角
79飛には88角成なので89桂は守り切れません。68飛89角成83飛76歩
先に桂を取って、と金を作りなさいと。55歩同角81飛成77歩成58飛67馬
これで後手良しなのですが、まあ55飛と切りますよね。55同歩54歩同銀22角
(途中で54歩同銀を入れておかないと22同玉41竜42金でしのげる) 12飛33桂
すごい形が出てきます。33同桂同角成同玉41竜44玉
後手の駒得ですが、44玉はちょっと不安定です。91竜35桂36金15歩
端を攻めて24桂の筋で後手良しだと。評価値は-298ですが、アマチュアには選びにくい変化だと思います。
なのでちょっと妥協して、67馬のところを71歩
飛切りを催促する前に守っておく方が実戦的でしょう。評価値は-165、ちょっと緩むのですが、後手ペースで進行しやすいです。
なお最初の86飛を同歩とすると
67角79飛88歩
後手はより駒得を目指しやすくなっていて、評価値は-450、すでに後手有利です。
ということで、この端歩を突き合う形は後手良しと結論できるでしょう。
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