名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-8 先手石田流 早石田(2)

2023-12-26 | 基本定跡の研究

石田流は派手な手が多いのが特徴です。

(昨日は76飛を調べましたが) 74歩を突く手が指されたのは20年ほど前でしょうか。これに対して、後手が62銀と受けるて、先手が22角成同銀55角と攻めると

早石田と呼ばれる変化に合流します。もともとは後手番で、76歩34歩26歩35歩25歩32飛48銀36歩同歩同飛37銀88角成同銀55角・・・という形です。私が子供のころに読んだ定跡書に書いてありました。33角73歩成同銀同飛成

飛から行くのは、95角の王手飛車があるからです。ここで73同桂ではなくて、55角82竜同角83飛

ここでAIに聞いてみると71金63飛成45角のほうが評価値が低い (後手にとって得) なのですが、かなりの乱戦になります。普通は72金85飛成94角

この辺りまでは昔の定跡書にありました。先後逆ですが。後手良しとしているものと、先手良しとしているものがあって、どちらが正しいのか知らなかったです。75竜62玉58玉84角65竜

これくらいの進行で、評価値は-137の後手ペース。角銀交換+竜ができているというのがわかりづらかったのですが、後手が良いみたいですね。

さて所司先生の定跡書に戻ります。この変化は書いていなくて、

ここで62銀ならば、22角成同銀73歩成同銀同飛成同桂74歩と攻めなさいと。

65桂には (73歩成は95角なので) 73角62飛68銀

定跡書には66銀とされていますが、AIに聞いてみると68銀のほうが良いと。評価値は+105、まだ互角の範囲だと思いますが。先手としては62角成ではなくて91角成のほうが主なねらいです。

戻って

72歩の受けには55角33角63歩成55角

先ほどの早石田のような手筋で受けて、82と同角83飛

この図の評価値は+264の先手良しです。71金は同飛成同金55角がありますね。だから飛は81から打った方が、より良いのかもしれません。ここまでは定跡書にある通りなのですが、AIに聞いてみると

72歩55角には33銀73歩成95角だと。

48玉73角同角成同歩

この図の評価値は-56、後手ペースとして良いでしょう。飛歩と銀桂の交換は先手の得でもないということでしたか。実は62銀も成立するのでした。

 

 

 

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