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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS1-13 角道オープン四間飛車(52)

2023-09-25 | 基本定跡の研究

角道オープン四間飛車で

32飛とする形、以前には簡単に触れたのですが、過去記事をご覧ください。黒沢先生の本には少し突っ込んで書いてありましたから、調べてみます。24歩同歩同飛(これは面倒なので37銀の方を勧めますが) 88角成同銀22飛

升田式石田流のような手順です。23歩12飛77角

77角で22角の打ち込みは、32金31角成同金22銀44角31銀不成33角打で失敗するのでしたね。さて32金34角33角37桂の図は

所司先生の本では先手ペースとあるのですが、評価値は-40の互角です。AIの推奨は42銀ですが、後で書きます。黒沢先生の本では23金35飛32飛25飛

77角成同銀24歩26飛22飛46歩34金

AIに聞いてみるとここは23歩(同飛に56角があり、33飛には45桂、33金には23角成同金で先手有利)が取れないので先手ペースに戻ります。本の手順では47銀25歩29飛26歩

これで後手ペースとあるのですが、AIに聞いてみると56角33金23歩同金26飛・・・があって評価値では+164の先手ペースに戻っています。途中で形勢は小さく揺れ動いているのです。

そこでまた戻って

この図(互角)からのAIの想定手順は、42銀35飛88角成同銀28角

19角成は防げないので、22角(11角ねらいで、22同金同歩成同飛には23歩12飛22金がある)34歩25飛

19角成45桂(11角成同飛22歩成は33桂と使われる)18馬66角成

22歩成を防いで、31銀か44香か44歩同馬33桂か、という展開です。いずれにせよ形勢互角で互いの手が難しいです。

角道オープン四間飛車の升田式石田流の改良版みたいな形で、場合によっては形勢互角になるというところでしょうか。先手としては少しゆっくり指すほうが良く、24歩同歩同飛よりは37銀としておくほうを勧めます。