名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-9 天守閣美濃に藤井システム(5)

2023-05-19 | 基本定跡の研究

さて藤井システムにも武器が増えてしまいました。居飛車側はどうするか。苦戦の原因は玉の囲いを優先したけど、固くならずに攻められてしまったことにあります。ゆえに攻撃力が必要で

早めに36歩を突いて、右46銀急戦を見せるのが対策です。まだ天守閣美濃が消えたわけではないので、62玉型を維持したければ64歩を突きますが、46銀71玉35歩

右46銀で攻めてしまえばよろしい。32飛34歩同銀38飛45歩

他の変化もありますが、一番強くて自然な反撃を取ると、33角成同飛55銀

43銀33飛成同銀34歩同銀31飛

39飛に33飛成も有力ですが、この場合はAIが41角を推奨しています。

33飛成43角64銀76角・・・でも悪くはなかったのですが。この図は金取りなので51金引11飛成(63香ねらい)41金同竜

評価値は+206、先手ペースの終盤戦です。後手の85角が攻防でまだ難しいみたいですが、玉の堅さに差があります。進行例は85角42竜46歩同歩29飛成86香

41歩72竜同金85香74角75金39飛59銀打

駒得を生かして戦うというパターンです。

ということで、後手が62玉型を維持すると右46銀急戦が有力になるから、新しい藤井システムは回避できるというわけでした。

 

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