來住しげ樹 語り継ぐべきもの 展 (三木美術館 特別展 7月15日まで)へ行って来た。
西脇市岡之山美術館名誉館長
湊川短期大学名誉教授
兵庫県文化功労章ほか
著書「やすらぎの淡彩画」
「里山歩きの水彩画」
「風景スケッチ講座」(日貿出版社) ほか
ブログ 「風の樹人日記」
ところ狭しとばかりに展示されている大画面の抽象画、水彩画、鉛筆スケッチそして陶板には、
題名も制作日も添付されていなくて、会場には、田舎絵描き(自称)の描いたものをどうぞ勝手に
見て楽しんでください。どう受け取ってもらおうと注文はつけませんという姿勢が流れてれていた。
2階のフロアーには、SMサイズのキャンバスや陶板の作品が裸のままに山積みしてあるけれども、
自由に手にとって物を造ること、描くことの楽しさ面白さを実感させようとの意図であろう。
一枚一枚を手にとって見ている内、描くこと、造ることは特別のことではなく、どの人にとっても
生活の一部であると云うことが伝わってきた。
作品は作家のブログに出ているので見てもらいたい。
この人と初めて出会い、親しく話を聞かせてもらえていたのはもう15年も前のことである。
プロの画家のアトリエを見てみたいと口にしたことから、知人が自分の知っている人を紹介してやろう
ということでお出会いすることが出来たのである。
このことがきっかけで、來住氏が土曜の夜、ご自宅で開いておられた画塾に参加させてもらったのである。
この集まりには、小学生や画学生達が集まってきていたが、自分は、仕事帰りということもあって、
絵の道具は何も持たずにお邪魔して、氏との雑談を許してもらっていたのである。
飛び飛びであったけれど、2年くらいは続いてであろうか。
時には机上のザラ紙に鉛筆でサラサラと描いて説明して下さったが、それはまるでレッスン書の
生原稿のようなもので、今も大事に残している。