浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
素敵な小説に出会えると、本当にし・あ・わ・せ。

ロマンス関係なし(笑)。『営繕かるかや 怪異譚』 by 小野不由美

2018年08月28日 | ホラー小説

夏だからか?ホラー小説が読みたくなり、ざざっと読んでみました(笑)。

『夜市』と『雷の季節の終わりに』は、初めて読んだ恒川光太郎。『夜市』がホラー大賞受賞作だったのですが、私は『雷の季節の終わりに』の方が面白かったです。ただ…見える人にしか見えない、空の精霊もどき。鳥の形をしているそうですが、呼び名が「風わいわい」……。ネーミング、これで良いんかなぁ、違うんじゃないかなぁ…と、出て来る度に思ってしまった(笑)。 この作品は、世界の設定がちょっと『千と千尋の神隠し』に似ている感。日本の地図に載っていない村が最初の舞台。そこに行くにはどこか空間が変わるところを通ります。その辺が『千と千尋』みたいだなと。ただ人殺しやら出て来るので、全然世界観は違いますが。

『夜市』は、映画で見た『鎌倉ものがたり』を彷彿とさせる異世界ものが横行している市。ただホラーなんで、もっとずっと怖いですが。私が怖かったのは、弟を支払いとして人攫いと取引きする行為。兄ちゃん、怖過ぎ~★最後、彼はどうなったのでしょう。お金あったから、買い物して帰って来れたかも? 『夜市』に収録されていた『風の古道』も、実世界の隣に、特定の人しか行けない道及び世界がある設定。

『死にぞこないの青』は、久々の乙一。(乙一は『GOTH』が大好きで、購入者特典のカバーが欲しくて文庫本(なぜか2冊に別れてます。)を買いました(笑)。…が、流れが単行本のときと違っていて、ダメでした。読むなら単行本をお勧めします。不条理ホラーですが、『ZOO』も好き(笑)。)で、今作、評価が高かったので期待していたのですが、ふーんでした。先生とクラスメートからのいじめが延々書かれてる。長っ★ 全然楽しくなかった。残念。(娘も低評価だったらしい。聞いてから読めば良かった★)

『営繕かるかや 怪異譚』こちらも久々の小野不由美。昔、数冊読んだのですが、良かったのが『東京異聞』だけだったので、どうかなぁ…と思ったのですが、良かった!短編連作集です。それぞれに家に纏わる怪異が起こるのですが、それを営繕(大工?)さんが修繕しつつ、怪の方も解決するみたいな。淡々としている感なのに、すごい怖い怪があります。怖さは人によるとは思いますが、私は『雨の鈴』と『異形の人』が怖かったです。

もうちょっとホラー読み続けると思います(笑)。図書館にいろいろ予約中。ロマンス小説も予約中。