散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

遠い未来、近い未来

2013年06月30日 | Weblog
マサシは8月の誕生日(41歳)が近づいてくると、だんだんそのことで頭がいっぱいになります。

最近よく「41歳の誕生日は近い未来で、僕が年寄りになるのは遠い未来のこと。」という言い方をしています。
「近い」と「遠い」の明確な線引きはないけど、大体1~2年位先のことなら「近い未来」と考えているようです。
近い未来のことはわかっていることもあるけど、遠い未来はどうなるかはわかりませんね。

自閉症の人は未来を予測することがむずかしいと言われています。明日はどうなるか誰にもわからないけど、私達は何となく予測できて特に不安も感じなく過ごしていますね。
でも自閉症にとって“未来”はとても不安なもののようです。
そのため、何度も何度もスケージュールを確認しなくては気がすまない。予定は細かく決められていればいるほど安心なのでしょう。
マサシもことあるごとに先の予定を聞いてきます。決められないことも多いのに、とりあえず決めてほしいみたい!決まっていないと不安なんでしょう。

それでも人生を長く生きていると、「未来のことはわからない」ということもわかってきています。特に遠い未来は。

自閉症の人は過去に起きた出来事をいつまでも忘れることができないでいることがあります。
特に辛かったことや失敗したことを。10年以上も前のことをいつまでもひきずっていたりします。
これは「ひきずっている」というよりは「過去の記憶が消えないでいる」みたいです。脳の機能の問題かも。

通常、過去の辛い出来ごとや悲しいことなどは時間が経つにつれて記憶は薄らいでいきます。
だから前に進んでいけるわけで、それが消えないままでいるのは苦しいことに違いありません。
自然の“時の流れ”がどこかで止まっているような気がします。

               ⇒自閉症の不思議な世界ホームへ

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自閉症へにほんブログ村

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする