三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 3月11日 「極細繊維」と簡単に言うけれど・・

2012-03-12 | メンテナンスお気楽日記
                           「天女の羽衣」天池合繊の新聞記事より

テレビ番組「夢の扉」で福島の斎藤織物が紹介された。

「世界一薄いシルク生地」これまでの14Dから8Dへの挑戦。
結果は世界のデザイナーからの絶賛と期待までが紹介されていた。

まずは、シルク産業の二代目がガンバッている姿が逞しく、気持ち好かった。
若い経営者たちは、みんな必死でガンバッているが、なかなか結果が出ないのが現状。

顧客のニーズは理解できても、生産価格と販売価格とのジレンマが大きい。
正直、おやじがやっていた頃と比べれば、生産量・生産加工費は減少。手間だけが増えた。

「極細繊維」アマノジャクに見れば、
8Dの糸は、1㎏の糸の長さは1,125,000m。100万メートル以上。
その糸を150m/min(スピードは出せない)で捲けば、7500分(125時間・5,2日)

1キロの糸を一行程加工するのに、5日以上の時間がかかる計算になる。
綛揚げ・ボビン捲き・撚糸・コーン捲き・整経・織機の行程を考えても、途方もない時間。

1反?いくらの価格になるかは知らないけれど、加工賃は10倍でも足りない?
時間が10倍掛かると言うことは、人件費だけでも10倍・・・んナ訳ないョな。(反対に安くなる?)
的を外したヤブニラミ発想かもしれないが、手間賃が価格に反映されていないのも事実。

石川県ではポリエステル極細織物の「天池合繊」。ともに話題性としては取り上げられるが、
いかに定番商品として維持して行くかが、生産現場のポイント。続けられれば怖いもの無し。なんて。

でも、これまでも特殊加工の足の短さは、メンテ仕事で色々見てきた。
「あれ?この前の仕事は?」

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