三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月25日 ハマリ仕事

2015-06-26 | メンテナンスお気楽日記
                    インバーター変速・リボンブレーカー・定長?カウンター組み付け

もう、サービス残業の藩中ではありません。
工場長は「糸が捲けての仕事だろう」とは言うけれど、移設と整備は別物です。

確かに見積書には「移設・組み付け・整備」で計上して、機械移設の請負は完了しました。
でも、「整備」のとらえ方に大きな隔たりが発生しています。

移設工事は、売り先で機台分割・搬送業者への委託・買い取り工場への搬入・組み付けです。
しかし、買い手とすれば「すぐ使える機械」との意識があります。

しかし、仕事(糸)が違えば、整備方法がまったく異なってきます。改造も必要となります。
今回も紙管サイズが違っていたが、そこはサービス整備?の藩中と考え対応しました。


ところが、この仕事(糸)がとんでもない曲者。テンションを最低に落し、尚且つドロッパー
(糸切れ停止装置)の機能さえ、巻き上げの障害となります。もちろん再整備です。

その他、変速のインバーター、鬼綾のツインタイマー、定量のカウンターも必要で、ここは
電気工事士にお願いしました。でも、これだけで仕事が出来るとは限りません。

解除ムラを抑える為の、バルーン制御装置もいるとの情報も聞いています。一番の問題は一錘ごとの
ドラムトラバースです。はたして低テンションで綾を振るのか?ドラムのすべり、それにクレドールの
ベアリング状態も確認しなければなりません。こりゃ時間がいくらあっても足りません。

でも、この工料、どう請求すればいいのだろうか?客先はすぐ作業ができる見積もり価格と見ているし
こっちは、追加部品の余地もない。手間を惜しんでの工場通いが続く。早く仕上げなければ。


今回の勉強です。中古機販売には現状渡し価格があるように、移設工事見積もりにも
「現状移設組み付け」の一言が必要と思います。で、ないと仕事の区切りが見えなくなってしまう。

ケツを捲くる勇気もない、ひ弱な人間には「見積書」の文言が頼りでしかない。

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