三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月10日 恐るべき日本のものづくり

2015-06-10 | メンテナンスお気楽日記
笑わないで下さい。子供がおもちゃの仕組みに興味津々で分解し二度と組立てられない状況です。

定長カウンターをデジタル仕様にする為、オムロンカウンターを準備したが、糸長リールから信号を取る
方法に迷っています。メーカー品もあるのですが、コマとセンサーだけでもン万円もする。

カウンター・センサー・取り付け金具・配線を考慮すれば、一睡4万を下らない。加工賃の確保が難しい折
いくら仕事がしやすくなると言っても、設備投資どころか減価償却すら追っかない。

そこを何とかするのが知恵。それ自体を作ろうとするから、設計・加工・販売費が加算される。
別に製品として売るわけでもないので、自社設備として専門装置?(寄せ集め)として考える。


思いついたのは、ン十年前の機械式ワインディングメーター。メーカーは廃業してしまったが製品はソコかしこで
見かける。只、長年使用のため破棄されている装置も多い。そのまま装置として使用するには多分に無理がある。

欲しいのは、糸長リールと回転軸。これを利用すれば糸でリールを回転させ、光電センサーや電磁センサーで
信号を拾らう事が出来る。あとは糸道を設定することと、ワインダーの停止方法を選べばイイ。
ソレノイドで糸を切ったり、ドロッパーを作動させる。単錘駆動ならばモーター停止も可能。


で、さっそく棚にあった壊れた?ワインディングメーターを分解し、使える部品を取り出すことにした。
ところが、これが結構精密。複雑なカムや歯車、そしてバネが組み合わされている。こんな装置(機械)
誰が作ったんだろう。三英測器の工員さんだろうが、もう二度と作れない様な仕事がなされている。

感心・感動しながらも、ビスを外しピンを外す、バネのフックが飛んだ時点でもう後戻り出来ない。
驚いたことに、回転軸はベアリングが使用されていません。カラー軸受だったがガタすらない。
長年の使用を考えても、軽く回るのは驚くべき技術です。材質も選ばれたものに違いない。

壊すのが「もったいない」とも思いながらも、使わなければタダの飾り?使ってこそ意味があるなんて
自分を納得させる。それにしても、昔の機械組立技術はすばらしい。今ではプリントパネルの交換で
「直りました。」って時代だもの、仕組みを理解しなくても機械は動く。

プリントパネルを見て「いい仕事してますネー」なんて誰も言わない。

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