三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月11日 コーン給糸2~4本撚糸装置+カバーリング?

2015-06-11 | メンテナンスお気楽日記
素人さん?の発想は単純でオモシロイ。
「何本かの糸を撚りを掛けながら、ワインダーで捲くことが出来ますか?」

「ワインダーの合糸給糸の場合は、引き揃えと言って糸を重ねるだけで、撚りは入りません。」
「じゃ、コーンをよじれば糸が絡みますょネ。」「はぃ!そうですが・・・」

ワインダーは加工機(撚糸機・合糸機・カバーリング機)で作った糸を仕上げ巻きにする機械。
加工機は、目的にあった糸を色々な方法で作り、量産するために造られた機械。その為の機能が
長年の改良によって、完成されてきた。それぞれの目的がある。

それを「撚ればいい」で片づけられたんじゃ立つ瀬がない。
先方は、色んな糸を組み合わせれば、色んなオモシロイ糸が出来るハズと信じている。確かにそうかも・・


まず、量産・同じ糸を作る事なんて考えていない、一点もの、その時出来た糸に魅力?がある(らしい)
自分たちメンテナンスは同じ製品を維持する為に、仕事をしている。これとは、まったく逆の発想・感覚?

その為に、糸の検撚器や硬度計があり、糸の検査協会までもが存在する。製糸会社や糸商の努力を
いやという程見てきている。製品は同品質でなければ、商いとして成立しない。


ところが、趣味とは言わないまでも、工房からの問い合わせが増えてきた。産業機で小型ワインダーを
作れば、割安になり尚且つ仕事が出来る。自分にとっても手間さえ惜しまなければ飯のタネとなっている。

と、まあ、こんな状態で、依頼があればアイデアを出します。
今回のプランは、回転台の上にコーン4本?を立て、回転による撚りを発生させます。回転スピードと
ワインダーの巻き上げスピードの調整によって、色んな?撚糸が出来てくると思います。

ここでも、両機にインバーターの数値資料を残せば、同じ糸を作れるかナーなんて(まだ)考えています。
それと、図面を書いていて、スピンドルを中空にすれば中心糸に巻きつけるカバーリングも可能です。

まだ、アイデア段階ですから、材料を集め製作にかかれば、色んな課題が出てくるに違いない。
それも楽しみと言ったらいけないけれど、納期のない仕事はうれしい。

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