霧中山歩

近くの山に自然観察をかねて登っています。
自然は新鮮な発見が一杯で、新しい感動が待っています。

沼津アルプス北面と南面の違い。

2020-11-09 10:19:37 | 散歩

 昨日の沼津アルプス 大平山の記録です。

出発地は北面の沼津市大平です。

大平は沼津市の田園地帯で田畑が広がっています。

昔からの集落は南面の麓に広がって、新しい集落は平地に立ち並んでいます。

 上の地図を右に90度回すと、正常な地図の向きになります。

左側が沼津市の大平の集落で、自転車もここに停めました。

今回の目的は、多比口峠から海岸線の多比までのルートを歩く事です。

沼津アルプスは散歩の山なのですが、海岸線までは自宅から反対側なので

なかなか歩く機会がありませんでした。

今回は沼津アルプス未踏の最後のコースか。

 

 大平の多比口からゴロゴロの石の転がった林道を登ると、途中から

非常に湿った登山道になります。

湿った登山道脇にはキノコがありましたが、これは毒キノコの感じです。

周辺には湿った気候が好きな植物が多く、特にシダ類が多いです。

 

 峠に近づくと、ひと昔前は植林地で樹林の背も小さくて展望が効きましたが

今では背も高くなって展望がありません。

低山は植物の成長を、長い事登っていると解かります。

 

 じめじめした登山道も多比口峠で終了です。

ここからは南面の多比海岸に向かって高度を落として行きます。

植生も南面なので北面とは全く違います。

気持ちよく海岸線まで降りて行きます。

 

 登山道は気持ち良いのですが、多比の集落は過疎化の集落です。

山沿いの建物の使っていない物はドンドン自然に帰って行きます。

日本全体に人目に付かない所にはこのような光景は当たり前の時代です。

 

 多比の集落は以前にはなかった大きな防波堤が出来ていました。

穏やかな駿河湾に向けて釣りをしている人も多く、のんびり休日を楽しんでいます。

でもね、チョッと目をそらすとゴミが無造作に捨てられています。

綺麗なのは、観光客相手の一部分の光景です。

 

 一般登山道に戻って、沼津アルプスの多比口峠から多比峠に向かいます。

ここの間は樹林が無かったら結構険しい山の姿です。

尾根は左右が切れ落ちているので、土が流されて植物の根がむき出しです。

 

 多比峠から最高峰の鷲頭山は今日はカット。

峠から下る事にします。

ここのルートも北面のためジメジメしていて足元が非常に滑ります。

コースタイムが短いので許せますが、長かったら泣きが入ります。

降り口の戸ヶ谷から多比口の自転車を停めた登山口までのんびり歩きます。

散歩途中の老婆と山の話をしながら歩きました。

登山口と集落が近いって、なかなか面白いです。

 

一番最初の地図の中に多比口峠と多比峠がありますが、伊豆半島が海岸線から

開けて来た歴史を物語っています。

現代だったら大平口峠と大平峠か。

でも、なんで大平山なのかな。。。

人が歩いて山を越えたので、山より峠の方が大事だったのかな。

里山って、人間臭くって楽しいです。

 

 

 

 

 

 

 

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