先日、息子と富士山の宝永山の山麓で遊んできました。
約310年前に僅か16日で隆起した宝永山は富士山の最大の側火山です。
40年以上前から富士山に登っていて宝永山と山頂部にある赤岩の生成のメカが良く分かりませんでした。
上記のように宝永火口の噴出物が偏西風に乗って西側に堆積して宝永山ができて、最後に地底にあった古富士の赤岩が火山弾の大きいのとしてうまく宝永山の山頂に乗ったのかな~
と考えていました。
ところが、そうでなくて下図のように宝永山が隆起して地底の古富士の断層の一部が地上に顔を出したようです。
2900年前は富士山は古富士と新富士のふたつの頭を持つツインタワーだったようです。
2900年前のある日、上図の茶色の斜線部の古富士が大崩壊して新富士山が誕生しました。
今、その大崩壊が起こると被害想定は40万人との事。恐ろしや~。
宝永山は宝永噴火による宝永山の隆起で地底の赤岩がうまく山頂部に運ばれて今の景観が生まれました。
今度、宝永山に登ったら、じっくり赤岩を観察してこよう。
予備学習はそのくらいにして、今回の散歩の報告です。
水ヶ塚の駐車場から見る富士山。もう少し雪が欲しいです。
息子は妻と違って歩く速度が速く待つ事がなくて快調です。
樹林帯ではニホンリスの元気な姿も観察できました。
宝永山の噴火で高度1800mから上は森林限界です。
火山灰を除けば310年前の大森林帯がこの下に埋まっています。
その遥か下は溶岩が煮えたぎっているはずです。
しかし、今の地上は寒い~。
ウサギやシカやリスやキツネの足跡が雪の上にクッキリ残ってい命の営みが刻み込まれています。
もちろん、私たち2人の足跡も。。。
宝永山の麓から見上げると、宝永山が富士山本体をほとんど隠しています。
自然が作ったパワースポットです。
富士山、いつ怒るのかな~。