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無差別爆弾テロ事件が起きる。精神科医の鷲谷真梨子は、目の前でその惨状を見る。怒りとやりきれなさでいっぱいになるが、犯人はどうやら判明。爆弾の破片から見つけ出した証拠をもとに、警察はある倉庫に捜査に行く。そこにいたのは一人の青年。しかし、その前に逃げて行った連中がいた。共犯なのか?それとも??
謎が深まるばかり。青年を捕まえたものの、黙するばかり。捕まりながら、表情もなく、まるでロボットのように時間通りに日々を送る男。しかし、同じ拘置所に入れられていたチンピラを、わずかの隙に完膚なきまでに打ちのめす超人的な面も見せた。
精神鑑定の必要を感じた警察は、鷲谷に鑑定を依頼する。真梨子は青年と対峙する。男の名は鈴木一郎。まるで抑揚のない受け答え。体に残るやけどの跡。特殊な血液型などから、絶対に資料が残っているであろうと彼の素性を調べることにした。そしてわかってきた信じられない事実。
鈴木一郎はもちろん仮名。彼は感情を持たない人間、脳男と名付けられた大富豪の跡取り息子だった。興味深いのは一郎君の生い立ちだ。感情がないということは、喜怒哀楽がない。欲求がない。欲求がないということは、食欲もなければ、排せつしたいという気持ちもない。まず人としての生活が成り立たない。でも、こうやって成人しているということは、生きるすべを教え込んだ人物がいるということだ。果たして、一切感情を持たない人間が生活できるようになるのだろうか。善悪の区別がつくのだろうか。そこにはスィッチの入ったある分岐点があった。
情報をすべてスポンジのように吸い込む能力、相手のある予測できないスポーツは無理だが、コツコツと一人で打ち込むスポーツには、秀でた力を見せる一郎。徐々に彼のことがわかってくる。
では、爆弾テロの犯人は?こちらも驚愕の犯人。善悪の境目の理性のかけらも持ってない若い女性。金を持つイカれた女。これが一番たちが悪い。おまけに病気で余命いくばくもなさそう。どうやら一郎君は、警察が追い切れない凶悪犯や、とんでもない極悪人を己の勝手で始末しているような・・・。
一郎が犯人と決めつけていた茶屋刑事も、真犯人は別にいると考えを変えていった矢先に病院での爆発事件が起きる。これぞ外道ってやつ。こんなやつ、やっちゃってください!一郎君!!!
つうことで、原作本はだいぶ前に読了。結構なグロイ面もありましたが、なかなか新味な話で、特に精神科医とのやり取りが興味深くて面白かった。で、かなり中身を忘れていたもんで、映画見ながらときどき???が。大胆な改変を加え、真梨子がアメリカで体験してきたきつい患者との経験を、舞台を日本に、そして家族に置き換えた。
人間の心の中に潜む絶対悪というのは、取り去ることはできないのか??私たちはとんでもない、様々な筆舌に尽くしがたい悪を見てきたが、どうしようもないのか。。。悪に対抗するためには、力しかないのか。。。いかんともしがたい悪と、被害者のやりきれなさ、言いたいところはそこなんだろうなあ~。
そこを妙に猟奇的な部分が強調されてしまって、何を一番表したいのかが、ぼやけてしまった感じ。松雪先生の前髪も気になるし。。。染谷君のエピはいらなかったような気がしました。本では真梨子がアメリカで体験してきたことや、見聞きしてきたことを染谷君いに全部やってもらった、という感じ。年齢的な齟齬が気になって、頭の中でいろいろと計算してしまった。どう考えても、あの姉弟は変でしょ。
原作本に出てくる入院している女の子が登場しなかった。本の中で、重要な部分だと思っていたが、その非道さは、あまりにひどすぎた?よってオミット?いや、映画も十分ひどい話だったけど。
いろいろと齟齬と変な部分が目に付いてしまったのだが、それらを全部吹っ飛ばすくらいにすごかったのが、斗真くん。この人を初めてすごいと感じた。迫力あるし、瞬きしないでくれ!といわれた要求にしっかり答え、見事な演技を披露。これ見るだけでも価値あるでしょ。そして、犯人役の二階堂さん。底知れない恐ろしさを感じさせてもらいました。大人になったら、宮崎あおいさんみたく、普通の役にはまる・・・には、いかないで欲しいなあ。ぜひともこの路線で、型にはまらない女優さんに走っていただきたいと感じたところです。
◎◎◎
「脳男」
監督 瀧本智行
出演 生田斗真 松雪泰子 二階堂ふみ 太田莉菜
謎が深まるばかり。青年を捕まえたものの、黙するばかり。捕まりながら、表情もなく、まるでロボットのように時間通りに日々を送る男。しかし、同じ拘置所に入れられていたチンピラを、わずかの隙に完膚なきまでに打ちのめす超人的な面も見せた。
精神鑑定の必要を感じた警察は、鷲谷に鑑定を依頼する。真梨子は青年と対峙する。男の名は鈴木一郎。まるで抑揚のない受け答え。体に残るやけどの跡。特殊な血液型などから、絶対に資料が残っているであろうと彼の素性を調べることにした。そしてわかってきた信じられない事実。
鈴木一郎はもちろん仮名。彼は感情を持たない人間、脳男と名付けられた大富豪の跡取り息子だった。興味深いのは一郎君の生い立ちだ。感情がないということは、喜怒哀楽がない。欲求がない。欲求がないということは、食欲もなければ、排せつしたいという気持ちもない。まず人としての生活が成り立たない。でも、こうやって成人しているということは、生きるすべを教え込んだ人物がいるということだ。果たして、一切感情を持たない人間が生活できるようになるのだろうか。善悪の区別がつくのだろうか。そこにはスィッチの入ったある分岐点があった。
情報をすべてスポンジのように吸い込む能力、相手のある予測できないスポーツは無理だが、コツコツと一人で打ち込むスポーツには、秀でた力を見せる一郎。徐々に彼のことがわかってくる。
では、爆弾テロの犯人は?こちらも驚愕の犯人。善悪の境目の理性のかけらも持ってない若い女性。金を持つイカれた女。これが一番たちが悪い。おまけに病気で余命いくばくもなさそう。どうやら一郎君は、警察が追い切れない凶悪犯や、とんでもない極悪人を己の勝手で始末しているような・・・。
一郎が犯人と決めつけていた茶屋刑事も、真犯人は別にいると考えを変えていった矢先に病院での爆発事件が起きる。これぞ外道ってやつ。こんなやつ、やっちゃってください!一郎君!!!
つうことで、原作本はだいぶ前に読了。結構なグロイ面もありましたが、なかなか新味な話で、特に精神科医とのやり取りが興味深くて面白かった。で、かなり中身を忘れていたもんで、映画見ながらときどき???が。大胆な改変を加え、真梨子がアメリカで体験してきたきつい患者との経験を、舞台を日本に、そして家族に置き換えた。
人間の心の中に潜む絶対悪というのは、取り去ることはできないのか??私たちはとんでもない、様々な筆舌に尽くしがたい悪を見てきたが、どうしようもないのか。。。悪に対抗するためには、力しかないのか。。。いかんともしがたい悪と、被害者のやりきれなさ、言いたいところはそこなんだろうなあ~。
そこを妙に猟奇的な部分が強調されてしまって、何を一番表したいのかが、ぼやけてしまった感じ。松雪先生の前髪も気になるし。。。染谷君のエピはいらなかったような気がしました。本では真梨子がアメリカで体験してきたことや、見聞きしてきたことを染谷君いに全部やってもらった、という感じ。年齢的な齟齬が気になって、頭の中でいろいろと計算してしまった。どう考えても、あの姉弟は変でしょ。
原作本に出てくる入院している女の子が登場しなかった。本の中で、重要な部分だと思っていたが、その非道さは、あまりにひどすぎた?よってオミット?いや、映画も十分ひどい話だったけど。
いろいろと齟齬と変な部分が目に付いてしまったのだが、それらを全部吹っ飛ばすくらいにすごかったのが、斗真くん。この人を初めてすごいと感じた。迫力あるし、瞬きしないでくれ!といわれた要求にしっかり答え、見事な演技を披露。これ見るだけでも価値あるでしょ。そして、犯人役の二階堂さん。底知れない恐ろしさを感じさせてもらいました。大人になったら、宮崎あおいさんみたく、普通の役にはまる・・・には、いかないで欲しいなあ。ぜひともこの路線で、型にはまらない女優さんに走っていただきたいと感じたところです。
◎◎◎
「脳男」
監督 瀧本智行
出演 生田斗真 松雪泰子 二階堂ふみ 太田莉菜
生田斗真くん、巧かったですね。
まさに感情のない人工的な美しさ。
そして二階堂ふみチャンと染谷将太クンの『ヒミズ』コンビ。
最初二階堂ふみって気づきませんでした。
台詞をしゃべって初めて「ああっ!」って思いました。
こういった汚れっぽい役も出来るところが彼女の強みですね。
染谷将太クンは相変わらずキレた役をやらせたら天下一品!
じつは実生活でもヘンなんじゃないかと思ってしまいます(苦笑)
兎にも角にもキャスティングが見事にハマった映画でした。
松雪さんが30歳前後になるんじゃないか!と計算しましたよ。
原作を全く覚えていなかったのも幸いし、最後の車と激突や江口の職務怠慢以外は、結構楽しめました。
二階堂ふみは、例えが変ですが、中川翔子みたいに進んで欲しいです。
もともと生田君が得手じゃなかったのですが、今回の役柄は、根性感じました。
やるじゃん!みたいな。
これからもちょっと楽しみ。
なんだか続編行きそうですね。原作も続きがあるし。
若い二人は、ほんと引っ張りだこ。
うまいですよね。染谷君なんか、絶対になんかある!って思わせるもん。雰囲気を持ってる二人ですね。
間違いないです。
間違いなさ過ぎて、冒険が欲しいところ。
欲は尽きない。
人間関係の年齢とか、関係とかにおかしいとこがあると、つい計算しちゃう。
こういうのが見てるときの思考を邪魔するのは、まずいと思いますわ。
話の前提はきちんとしないとね。
このまま突き抜けていきそうな、でもそうでもないような。
昔のあおいさんも、結構突き抜けてたんですがね。
いまや、いい妻の代表みたいになっちゃった。
僕も原作読んでいたのですが、10年以上前なのでほとんど覚えていなかったので、新鮮に観れました。
それにしても生田斗真さんはかなり良かったですね。
無感情というのはそれはそれで演じるのが難しそうですが、いい感じでした。
二階堂ふみさんは確かに宮崎あおいさんの10代の頃を髣髴とさせますねー。
同じく詳細は失念。
えーー?こんな話だっけ?と思いながら見てました。
その中でも、やっぱ生田君でしたね。
お見事。
今までどうもいまいちに感じてたんですが、不遜ながら合格っす。
生田くんの無感情殺人マシーン成り切りっぷりも見事でした。
冒頭での少年丸焦げはちょっとショッキングでしたねぇ。
すごい演技を見せます。末恐ろしいです。
ちょっと癖ある宮崎あおい?みたいな感じでしたが、いまやすっかり二階堂さんです。
原作とちょっと変わってて、いい方に行けばよかったのですが、なんか安易になってて、今一歩でした。
トウマ君は、うまかったと思います。
作品そのものについては、演出力不足の点が否めなかったと思います
ここが邦画の限界なのかなあ…
これを韓国でもし撮ったならばもっと面白い出来になってるんだろうなあ…
そこはさすがに感心しました。
原作を忠実に描いた方が、よっぽどいいものになると感じました。
妙に肩に力が入るのはしようがないとして、抜きどころと、キャラ当てがなああ~。