さあて、前編の終わりに、二人は離れて暮らすべきであるとの判断から、荷物まとめて千秋が別のアパートに移ることになるのだが、通して見ると、その別居(?)は、あんまり大きな意味を持ってないような気がしましたです。
離れていることの喪失感みたいなもんの効果が、あまり出てなかったかなあ。
前回は、とにかく千秋をのだめが追っかけていく!!と言うパターンだったような気がしますが、今回は千秋が追っかけて行く!!!でしたね。
いつも先に行ってしまう千秋の背中を見て、あせるのだめちゃん。オクレール先生は、あせるのだめの気持ちもわかるけど、彼女を本当のピアニスト、音楽家にするための門をくぐらせるために、ぐぐっと押しとどめるのですが、その真意を理解してくれる人はなかなかいない。
ちゃんとオクレール先生が、わかるように説明すればいいことなのだが、こればっかりは言葉ではなく、本人が体験して理解することなんだ・・・・、なんですねえ。うーん、難しい。
それこそ血のにじむ思いでものすごい練習をつんで、つらくてつらくて、厳しい道のりをたどらなければならない芸術家の道。それは芸術家でなくても、何でもそうだ。自分がやれることを限界までやって、それでも頂点に到達できるかと言うと、できなかったりすることの方が多い。
そのとき、のだめがぽつんと語る。「イツマデヤレバイインデスカ?」
・・・・たぶん、ゴールはないんでしょうね。いつまでもやる!これが人間でしょう。
ミルヒーの暴走で、のだめは、オクレール先生の思いとは裏腹に、デビューしてしまうわけですが、そこで最高の演奏をしてしまい、頂点に行ってしまった・・・・と、思ってしまったのですねぇ。
その気持ちもよーくわかる。それこそ真っ白になった矢吹ジョーですわ。でも、そこで満足してしまうのは、傲慢ですよ。いや、勇気がないのかも。何も自ら茨の道に突き進むこともないのですが、人間誰しも、その人にとって厳しい道を進むべきです・・・と思います。
登りたい山は、人によって違うでしょうが、山を登るべきですよね。と言うような思いで見させていただきました。
つうことで、今回はかなりおばかな展開は封印。まじめにラストへ進んでいきます。なんだかんだと言ってますが、あたしの目当ては音楽に尽きるわけで、今回もまたよかったですねええ。
音楽は大満足です。冒頭のベトベン(のだめ風)の7番のアレンジがまず響く。うん、いい。ラヴェルのト短調ってのは、初めて聞きましたが、のだめにぴったりと言う感じがわかります。そこをあえて、RUIに引かせるとこがミソです。どっか、ガーシュインっぽかったなあ。
ピアノソナタのやさしい響きと、アマデウスの「二台のピアノのためのソナタ」は、力が入りました!!
音楽やれる人って、いいなあああと思っていましたが、聞く方がいいのかもしれませんな。
◎◎◎○
「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」
監督 川村泰祐
出演 上野樹里 玉木宏 瑛太 水川あさみ 小出恵介 ウエンツ瑛士 ベッキー 山田優 なだぎ武(ザ・プラン9) 福士誠治 吉瀬美智子 伊武雅刀 竹中直人
離れていることの喪失感みたいなもんの効果が、あまり出てなかったかなあ。
前回は、とにかく千秋をのだめが追っかけていく!!と言うパターンだったような気がしますが、今回は千秋が追っかけて行く!!!でしたね。
いつも先に行ってしまう千秋の背中を見て、あせるのだめちゃん。オクレール先生は、あせるのだめの気持ちもわかるけど、彼女を本当のピアニスト、音楽家にするための門をくぐらせるために、ぐぐっと押しとどめるのですが、その真意を理解してくれる人はなかなかいない。
ちゃんとオクレール先生が、わかるように説明すればいいことなのだが、こればっかりは言葉ではなく、本人が体験して理解することなんだ・・・・、なんですねえ。うーん、難しい。
それこそ血のにじむ思いでものすごい練習をつんで、つらくてつらくて、厳しい道のりをたどらなければならない芸術家の道。それは芸術家でなくても、何でもそうだ。自分がやれることを限界までやって、それでも頂点に到達できるかと言うと、できなかったりすることの方が多い。
そのとき、のだめがぽつんと語る。「イツマデヤレバイインデスカ?」
・・・・たぶん、ゴールはないんでしょうね。いつまでもやる!これが人間でしょう。
ミルヒーの暴走で、のだめは、オクレール先生の思いとは裏腹に、デビューしてしまうわけですが、そこで最高の演奏をしてしまい、頂点に行ってしまった・・・・と、思ってしまったのですねぇ。
その気持ちもよーくわかる。それこそ真っ白になった矢吹ジョーですわ。でも、そこで満足してしまうのは、傲慢ですよ。いや、勇気がないのかも。何も自ら茨の道に突き進むこともないのですが、人間誰しも、その人にとって厳しい道を進むべきです・・・と思います。
登りたい山は、人によって違うでしょうが、山を登るべきですよね。と言うような思いで見させていただきました。
つうことで、今回はかなりおばかな展開は封印。まじめにラストへ進んでいきます。なんだかんだと言ってますが、あたしの目当ては音楽に尽きるわけで、今回もまたよかったですねええ。
音楽は大満足です。冒頭のベトベン(のだめ風)の7番のアレンジがまず響く。うん、いい。ラヴェルのト短調ってのは、初めて聞きましたが、のだめにぴったりと言う感じがわかります。そこをあえて、RUIに引かせるとこがミソです。どっか、ガーシュインっぽかったなあ。
ピアノソナタのやさしい響きと、アマデウスの「二台のピアノのためのソナタ」は、力が入りました!!
音楽やれる人って、いいなあああと思っていましたが、聞く方がいいのかもしれませんな。
◎◎◎○
「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」
監督 川村泰祐
出演 上野樹里 玉木宏 瑛太 水川あさみ 小出恵介 ウエンツ瑛士 ベッキー 山田優 なだぎ武(ザ・プラン9) 福士誠治 吉瀬美智子 伊武雅刀 竹中直人
千秋のサクセスストーリーだけに感動一杯の前編にくらべて、のだめが音楽に本気で向き合うことの意味を理解する後編はさすがに地味でした。でも、私は後編だけで良し悪しとか言えないかなと思ってます。テレビドラマから連綿と続いてきた長い長い物語の〆としては、十分満足です。実際鑑賞後は、充足感と一抹の寂しさを感じました。
これを独立した映画と考えるか、一緒に考えてくれ・・と作ってるほうがいいたいのかは、言わずものがなですが、後編だけでは、ちょっと物足りなかったですかね。
何はともあれ、大団円でよかったです。
よくできてますわ。
こういう物語はなかったですよね。
成長物語にもなってるし、音楽も堪能できるし、満足しました。
たぶん、やりたいことが見つかったら、ゴールはないんでしょうね。
でもその道のりはつらかったりもして。
そこでくじけるかくじけないかはほんとに好きかどうかということなのでしょうね。
ラヴェルの協奏曲は僕ものだめに合ってるなあと思いました。
気分屋な感じがでていて、よくこのキャラクターにぴったりの曲を探したなと思いました。
「2台のピアノのためのソナタ」も良かったですよね。
二人の関係があの曲を聴くだけでわかりました。
音楽って深いですね。
でも、しっかと自分の道筋を見つけられるか!と言うことかもしれないですね。
あの選曲は原作どおりですが、作者の選び方がお見事だったと言うことでしょうか。
芸術のすごさを垣間見たような気持ちにさせてもらいましたが、音楽は聞いてるだけでいいです。つくづく。