人生、ブラボー！

やっぱ、カナダだなあ～と思った次第。ゆるっとしてて、鷹揚で、なんでも許せちゃう！！みたいな空気に包まれている。それが何とも心地いいのですが、一方、男だなあ～と思ったのでした。

若きころに、600回以上の精子提供を行ったダビッド。で、500人以上の父親となり、成長した子供たちから、父親の情報の開示を求められてしまうと。たぶん、父親であるということを秘密にできるから、精子提供を何度もやったんじゃないかなあ～と思うわけで、その辺の鷹揚さというか、適当さが、カナダだなあ～と感じるのです。

さすがに500人も子供がいれば、いろんな人間がいるのであります。贔屓のサッカーチームのスター選手もいれば、仕事もなくしそうな道を外しそうなのもいれば、プールの監視員に、ストリートミュージシャンと。

ダビッド本人自身もいろいろと困ってることが！！恋人が妊娠してるというのに、まったく父としての自覚なし、、、、500人以上の父親なんですがね。借金にも困ってるし、まったくもうの人生。。。でも、子供たちのことも気になってしようがないと。

子供たちの人生を追って、守護天使のようになっていくうちに、ダビッドも父親になっていく・・・ということでしょうか。母親は一切出てこないのが若干違和感ありですが、さすがに子供が多すぎて、それぞれが薄くなってしまったかな。

ちょこちょこ面白くて、クスリとさせていただきました。大事なのはアイデンティティ探しってなんだろうなあ。子供たちにとっても、ダビッドにとっても！時として、存在の薄くなってしまう父親ですが、さすがに１／500ですもんね、薄くなってもそりゃ仕方がない。もともと父親なんてそんなもんっす・・・なんていうと、よのおやじさんたちに猛反発されそうですが、500人の父親になれるってことは、それだけの責任を背負うんだってこともありってこと。

なんだか小難しくなってきましたが、んな難しいこと言わずに楽しんでみるのが一番でしょう。兄弟あんだけいっぱいいたら、何かと面白いかもなあ～です。

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「人生、ブラボー！」

監督　ケン・スコット
出演　パトリック・ユアール　アントワーヌ・ベルトラン　ジュリー・ルブレトン