兄と暮らしていた麦ちゃん、いろんなことにチャレンジしようという気持ちだけはある、いまどきの女の子。こちらもいまどきのお兄ちゃんと、アパートで暮らしていたところに意外な闖入者、母親。顔すら覚えてない母親が突然現れて、一緒に暮らすことになった。
いきなりお母ちゃんですよ!って言われても、そりゃ困る。てか、どう面と向かったらいいのかわかんない。そりぇねえ。
衝突することしきり、いろんなことがかみ合わない・・・と思ったら、いきなりお母ちゃんは亡くなってしまった。これまた唐突。葬儀は兄妹の二人だけ。いきなりやってきたお母ちゃんは、小さな骨つぼに納まってしまう。
埋葬するために母の故郷を訪れた麦ちゃん。そこで、意外な母の姿と、みんなに愛されてた若いころに母と、母と子供の間柄ってものを改めて思い返す。
人は、いつ何時、何があるかわかりません。突然母親が現れたり、その母親が亡くなったり、自分がいきなりちやほやされたり、想定外のことが起きるもんです。でもきっとそれはなんかの辻褄合わせとか、誰かが空の上から、ああやって、こうやって、こっちをここに、そっちをこちらと結びつけるとこうなるんですよ・・・って、楽しんでるのかもしれないです。
その妙を見ました。きっと見えない不思議な力が作用するのですよ。
出てきたのは3人の母。麦ちゃんの母親は、いろんなことがあって幼い子供を置いて家を出てってしまった。そのことは子供にとっては当然許せない。いくら事情があっても母親に対して恨みを抱くのはしようがない。でも、恨みはいずれ忘却になってしまう。いまどきで言うと無関心。そのままで過ぎ去ってしまうはずことが、あえて蒸し返したのは、母親のサガ。子供のために人知れず生きてきて、それがかなわなくなったとしても最後まで子供のために生きねばなんないというサガだ。母の勝手なんだが、そうしなくちゃなんない!!と思ってしまうのが母だ。
二人目のお母ちゃんは、麦ちゃんがとまった宿屋のお母ちゃん。おばちゃんそのもの。面倒見が良くて、口うるさくて、しょうもない息子がいながら、そいつがかわいくてしようがない。息子に小突かれて、倒れてもへらへら笑っちゃう。でもね、でもね、母ちゃんも痛いんだよ。叩かれたり、ぶつかったら痛いんです。それを笑ってこんな子にしちゃったんですよ、あたし。ダメだとわかってるんですけど、この子あたしの、子から。。。。
ふせえりさんお母さんが絶品で、おとしたたこやきをフーフーしながら食べてる姿にお母ちゃんは、じんわりしてしまいました。
そしてもう一人が、現に子供を置いてきてしまったお母ちゃん。麦ちゃんを泊めてくれたお母ちゃん。事情はよくわかんないけど、子供は何がどうあってもお母ちゃんに会いたいんだよ・・・・って麦ちゃんに教えてもらうんですが、お母ちゃんこそ、子供に会いたいんです。なんでこの世にしがらみってものがあるんでしょうね。
と言うことで、父親はとりあえず出てこないっす。これは母の映画でした。無償の愛とか、そんな言葉はいらないのです。母は、子供に何かしてもらおうなんて、かけらも思ってないです。いいんだよ、麦ちゃん。お母ちゃんってのは、自分の身をそいでも子供のために生きれるものなんです。それがお母ちゃんの生きてる証っす。。。。。なんてことを思いながら見てました。
余さん演じるお母さんの年代が、ちょうど私ともろにマッチング。私も完全なおばちゃんになったんだなあ~と思いつつ、やっぱ母になってよかったなあ~って思えましたです。いいんだよ、麦ちゃん。生きてるうちにわかってもらえなくても。お母ちゃんは、いいんです。もし後悔してるんなら、あなたもお母ちゃんになってください。それでいい。
ますます磨きがかかってくる吉田監督。目が離せません。
龍平君のパチンコ屋の店員ぶり、素晴らしい!!!
◎◎◎◎○
「麦子さんと」
監督 吉田恵輔
出演 堀北真希 松田龍平 余貴美子 麻生祐未 ガダルカナル・タカ
いきなりお母ちゃんですよ!って言われても、そりゃ困る。てか、どう面と向かったらいいのかわかんない。そりぇねえ。
衝突することしきり、いろんなことがかみ合わない・・・と思ったら、いきなりお母ちゃんは亡くなってしまった。これまた唐突。葬儀は兄妹の二人だけ。いきなりやってきたお母ちゃんは、小さな骨つぼに納まってしまう。
埋葬するために母の故郷を訪れた麦ちゃん。そこで、意外な母の姿と、みんなに愛されてた若いころに母と、母と子供の間柄ってものを改めて思い返す。
人は、いつ何時、何があるかわかりません。突然母親が現れたり、その母親が亡くなったり、自分がいきなりちやほやされたり、想定外のことが起きるもんです。でもきっとそれはなんかの辻褄合わせとか、誰かが空の上から、ああやって、こうやって、こっちをここに、そっちをこちらと結びつけるとこうなるんですよ・・・って、楽しんでるのかもしれないです。
その妙を見ました。きっと見えない不思議な力が作用するのですよ。
出てきたのは3人の母。麦ちゃんの母親は、いろんなことがあって幼い子供を置いて家を出てってしまった。そのことは子供にとっては当然許せない。いくら事情があっても母親に対して恨みを抱くのはしようがない。でも、恨みはいずれ忘却になってしまう。いまどきで言うと無関心。そのままで過ぎ去ってしまうはずことが、あえて蒸し返したのは、母親のサガ。子供のために人知れず生きてきて、それがかなわなくなったとしても最後まで子供のために生きねばなんないというサガだ。母の勝手なんだが、そうしなくちゃなんない!!と思ってしまうのが母だ。
二人目のお母ちゃんは、麦ちゃんがとまった宿屋のお母ちゃん。おばちゃんそのもの。面倒見が良くて、口うるさくて、しょうもない息子がいながら、そいつがかわいくてしようがない。息子に小突かれて、倒れてもへらへら笑っちゃう。でもね、でもね、母ちゃんも痛いんだよ。叩かれたり、ぶつかったら痛いんです。それを笑ってこんな子にしちゃったんですよ、あたし。ダメだとわかってるんですけど、この子あたしの、子から。。。。
ふせえりさんお母さんが絶品で、おとしたたこやきをフーフーしながら食べてる姿にお母ちゃんは、じんわりしてしまいました。
そしてもう一人が、現に子供を置いてきてしまったお母ちゃん。麦ちゃんを泊めてくれたお母ちゃん。事情はよくわかんないけど、子供は何がどうあってもお母ちゃんに会いたいんだよ・・・・って麦ちゃんに教えてもらうんですが、お母ちゃんこそ、子供に会いたいんです。なんでこの世にしがらみってものがあるんでしょうね。
と言うことで、父親はとりあえず出てこないっす。これは母の映画でした。無償の愛とか、そんな言葉はいらないのです。母は、子供に何かしてもらおうなんて、かけらも思ってないです。いいんだよ、麦ちゃん。お母ちゃんってのは、自分の身をそいでも子供のために生きれるものなんです。それがお母ちゃんの生きてる証っす。。。。。なんてことを思いながら見てました。
余さん演じるお母さんの年代が、ちょうど私ともろにマッチング。私も完全なおばちゃんになったんだなあ~と思いつつ、やっぱ母になってよかったなあ~って思えましたです。いいんだよ、麦ちゃん。生きてるうちにわかってもらえなくても。お母ちゃんは、いいんです。もし後悔してるんなら、あなたもお母ちゃんになってください。それでいい。
ますます磨きがかかってくる吉田監督。目が離せません。
龍平君のパチンコ屋の店員ぶり、素晴らしい!!!
◎◎◎◎○
「麦子さんと」
監督 吉田恵輔
出演 堀北真希 松田龍平 余貴美子 麻生祐未 ガダルカナル・タカ
なかなか高評価ですね^^
“母”つながりでしょうか(笑)?
僕的には吉田恵輔監督、ちと水が合わないような(汗)
龍平もイマイチ効いていなかったような・・・。
ちょうど同じようなおかあちゃんとしての年代だからでしょうか。
松田聖子と同じ年です、はい。
龍平ちゃんは、一歩引いてた感じもしますね。
ここはまず堀北ちゃん!みたいな。