迷宮映画館

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めめめのくらげ

2013年07月24日 | ま行 日本映画
現代アートの旗手!!と言われても、その価値も作品もほとんど知らない身としては、純粋に映画を楽しむ!という姿勢で臨むというもの。というか、映画はすべからくそうであるべきで、新人監督だろうが、超ベテランのいくども受賞をしてます監督であろうと、一つの映画として観客は見る。

そう考えたとき、果たしてどうであろうか、、と。まず気になったのが、エキストラのひどさ。今どきあんなエキストラはないでしょ!というくらいのレベルの低さ。昭和の怪獣映画を思い出してしまった。にこにこ笑いながら逃げるって、指導力の問題じゃないでしょうか。ラッシュ見たなら、そこは恥ずべきじゃないでしょうか。細部にこだわる必要なないとは言わせたくない。

見る方は最初に述べたように、新人だろうが、ベテランだろうが、同じ金を払ったんだから、きっちり隅から隅まで、どんな作りこみをしたのか見せてもらう。いろんなところのアラが気になって、入り込めなくなってしまう。入り込むほどのもんでもなかったけど、いったい子供何をさせたかったの、疑問が残る。

どうやら津波の被害を受けて、この町にやってきた母子2人。新しい生活をはじめ、新しい環境でやっていこうとした矢先、変な生き物と遭遇する。フレンドとか言うらしい。でも、実は町の子供たちはみんなそのフレンドとやらを持ってて、デバイスで自由に操ってる。

あれは、大人には見えないものなのかと思ったら、そうでもないらしく、先生があっち向いた時だけ、がんがん戦わせてると。あの~、いくらあほな先生でも、全然後ろも見ずに、黒板に書き続ける小学校の先生はいないと思いますよ。

で、よそ者は仲間外れにされると。そのいじめ方の陰湿なこと。見てて気分悪くなってきた。あすこまでやる?どんだけ性格ねじまがってんだよ。でもそれが、最後の方になると、なぜかするっと仲間になって力を合わせると。。。。うーん、安易すぎる。

変な奴らに操られてるようだけど、子供ってそんなにいやらしい生き物だろうかねえ。子供使って、そこまで気分悪くさせて演技させて、喧嘩させて、いじめるってのが、根本的にだめなアタシにとっては、だめだった。

主人公のフレンドは、CGだと思うのですが、CG相手に演技をしてるってことは、虚構相手に演技をしているわけで、それが悪いことではない。演技なんてのは虚構なんだから。でも、アリもしないくらげ坊を抱いて、ぎゅぎゅっとするって、そういうのをさせてるのもなんだかなあ~と思ってしまった。

ひいき目に見ても、アラがありすぎ。誰が見るべきなのか、よくわかんない。続きがあるらしいのだが、これ見た人は果たして次も見たくなるもんだろうか、謎が残ります。

一点、主人公の男の子がやってたカンフーの所作、あれはキチンとしたもんで、基礎ができてた。カンフーをかじったことのある子なのかな。カンフーやってるくらげ坊は、決まってた。

◎◎

「めめめのくらげ」

監督 村上隆
出演 末岡拓人 浅見姫香 窪田正孝 染谷将太


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