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第251回 「かるた」を作る その1

2018-01-19 | エッセイ

 正月なので(とこれは、こじつけでなく)、「かるた」の話題をお届けしようと思います。

 古書店で、村上春樹の「村上かるた うさぎおいし~フランス人」(文藝春秋)という本が目に止まり、購入しました。こちらです。



 表題のほか、「アリの世界はなんでもありだ」「クマの宴会で耳たぶをとられた」「ニラレバの世界にタラレバはない」「猫にジェームズ・コバーン、豚に牧伸二」など、彼一流のセンス(?)と語呂合わせで作った「かるた」作品に、ミニストーリーがついています。小説ばかりじゃ煮詰まるので、こんな言葉遊びで、息抜きしてるようですね。そうそう「またたび浴びたタマ」(同)なんて回文集も出してます。

 「いつものお店」をテーマにしたら、私でも作れるかな、と始めたら、10個くらいが、割とスラスラと出来たんです。それならと、本気モードで、つれづれに作ってみました。プロにはとても及びませんが、所々のコメントも含めて、「遊び」として、お楽しみいただければと思います(いろは順で、「を、ゐ、ゑ、ん」はありません)。では、さっそく・・・

<い> いつまでも続け このお店とお客さん
    ーいろは順の「い」の札って、「かるた」の顔みたいなものですから、真っ向勝負の文言
    が多いですね。「いつもニコニコ元気な子」みたいに。でも、これは、私のホンネ+マス
    ターへの敬意ー

<ろ> 芦坊がいるから水曜日
    ー最初にこれができました。自分で作ると、こんな厚かましいことができる、という見本
    です。すいませんー

<は> 初めてのお客様 大歓迎です
   
<に> 日報をチェックして店へ行く
    ースマホにして、店に顔を出す直前まで、日報のチェックが出来るようになりました。基
    本のマナーだと思いますー

<ほ> ほかの店へ行けないカラダになった
      
<へ> 変な客でも客は客

<と> 戸口から覗(のぞ)くだけで 入ってこない
      
<ち> 千鳥足になるまで飲んじゃダメ
     
<り> 理路整然としてたのは 酔っぱらうまで
    ー聞いてるこっちもモウロウとしてきましたから、いいんですけど・・・・

<ぬ> ぬ~っと入ってきたけど 誰だっけ

<る> 留守番を頼まれたけど 知らない客が来た
    ーちょっとした買い物とか、用事で、マスターが一時的に店を空けることが、たまにあり
    ます。知らないお客さんが来た時には、無難な話題で、つないでますー

<わ> 忘れた客の名前をそっと店の娘(こ)に訊く
    ーお店を手伝ってる女性の顔と名前を覚える能力に感心します。マスターも、たまに、こ
    っそり訊いてません?ー

<か> 開拓団終わってすぐに次の計画
    ーこの熱意あってこそ、続いてます。ご苦労様ですー

<よ> 読み上げ次第で盛り上がる句会
    ー最近は、読み上げも分担制が定着して、みなさん、俳句以上に個性を発揮。いいと思い
    ますー

<た> たかが1500円を高いという客
    ー4時間いたんですよ!4時間も・・・

<れ> 連日のタクシー帰り
    ーたまには電車で帰ってください。私も(出来る限り)協力しますから・・・

<そ> そばに女性が座ってラッキ~
    ーだいぶジジイが入ってますけど、やっぱり嬉しいー

<つ> 杖(つえ)はアカザに限る
    ー材料は十分に揃って、あとは加工待ちですね。なんて、プレッシャーかけてどうするー

<ね> 眠ってる顔が素敵って オレのこと?

 いかがでしたか?後半は、次回お送りします。お楽しみに。

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