正月なので(とこれは、こじつけでなく)、「かるた」の話題をお届けしようと思います。
古書店で、村上春樹の「村上かるた うさぎおいし~フランス人」(文藝春秋)という本が目に止まり、購入しました。こちらです。
表題のほか、「アリの世界はなんでもありだ」「クマの宴会で耳たぶをとられた」「ニラレバの世界にタラレバはない」「猫にジェームズ・コバーン、豚に牧伸二」など、彼一流のセンス(?)と語呂合わせで作った「かるた」作品に、ミニストーリーがついています。小説ばかりじゃ煮詰まるので、こんな言葉遊びで、息抜きしてるようですね。そうそう「またたび浴びたタマ」(同)なんて回文集も出してます。
「いつものお店」をテーマにしたら、私でも作れるかな、と始めたら、10個くらいが、割とスラスラと出来たんです。それならと、本気モードで、つれづれに作ってみました。プロにはとても及びませんが、所々のコメントも含めて、「遊び」として、お楽しみいただければと思います(いろは順で、「を、ゐ、ゑ、ん」はありません)。では、さっそく・・・
<い> いつまでも続け このお店とお客さん
ーいろは順の「い」の札って、「かるた」の顔みたいなものですから、真っ向勝負の文言
が多いですね。「いつもニコニコ元気な子」みたいに。でも、これは、私のホンネ+マス
ターへの敬意ー
<ろ> 芦坊がいるから水曜日
ー最初にこれができました。自分で作ると、こんな厚かましいことができる、という見本
です。すいませんー
<は> 初めてのお客様 大歓迎です
<に> 日報をチェックして店へ行く
ースマホにして、店に顔を出す直前まで、日報のチェックが出来るようになりました。基
本のマナーだと思いますー
<ほ> ほかの店へ行けないカラダになった
<へ> 変な客でも客は客
<と> 戸口から覗(のぞ)くだけで 入ってこない
<ち> 千鳥足になるまで飲んじゃダメ
<り> 理路整然としてたのは 酔っぱらうまで
ー聞いてるこっちもモウロウとしてきましたから、いいんですけど・・・・
<ぬ> ぬ~っと入ってきたけど 誰だっけ
<る> 留守番を頼まれたけど 知らない客が来た
ーちょっとした買い物とか、用事で、マスターが一時的に店を空けることが、たまにあり
ます。知らないお客さんが来た時には、無難な話題で、つないでますー
<わ> 忘れた客の名前をそっと店の娘(こ)に訊く
ーお店を手伝ってる女性の顔と名前を覚える能力に感心します。マスターも、たまに、こ
っそり訊いてません?ー
<か> 開拓団終わってすぐに次の計画
ーこの熱意あってこそ、続いてます。ご苦労様ですー
<よ> 読み上げ次第で盛り上がる句会
ー最近は、読み上げも分担制が定着して、みなさん、俳句以上に個性を発揮。いいと思い
ますー
<た> たかが1500円を高いという客
ー4時間いたんですよ!4時間も・・・
<れ> 連日のタクシー帰り
ーたまには電車で帰ってください。私も(出来る限り)協力しますから・・・
<そ> そばに女性が座ってラッキ~
ーだいぶジジイが入ってますけど、やっぱり嬉しいー
<つ> 杖(つえ)はアカザに限る
ー材料は十分に揃って、あとは加工待ちですね。なんて、プレッシャーかけてどうするー
<ね> 眠ってる顔が素敵って オレのこと?
いかがでしたか?後半は、次回お送りします。お楽しみに。