何人かのグループで飲んだ時、日本だと、飲み代の支払いは、上司とか先輩がおごるか、割り勘が普通。イギリスのパブなんかは、キャッシュ・オン・デリバリー(そのつど現金払い)が基本で、近頃は日本でもぼちぼち見かけたりします。そんな支払いに関する表現のいくつかをご紹介します。
「私がおごります」たまには言ってみたいセリフですが、、、、
I'll pick up the tab. という言い回しがあります。
tab(タブ)というのは、請求書、勘定書のこと。それを、私がピック・アップ(拾いあげる)というわけですね。
It's on me.(イッツ・オン・ミー)というカジュアルな表現があります。いかにも、私が持ちますから、というか、ここは、私に、、、といった語感で使い勝手はよいと思います。
You are my guest. (ユー・アー・マイ・ゲスト)あなたは、私のお客様です)なんてのも、たまには言われてみたいですね。
親しい間柄とかで、この一杯はオレのおごり、という流れになる場合がありますね。そんな時には、
I'll buy you one. (アイル・バイ・ユー・ワン 私があなたに一杯買う=一杯おごる)という言い方もあります。
ついでに、「ここは、私が」「いや、ここは私が」などと、誰が払うかでモメることが、ままあります。どうしても払いたい人が使う決め台詞がこれ。
”I insist."(アイ・インシスト) 直訳すれば、「私は主張する」ですが、、、「ここは是非とも私に」という思いが伝わり、英語圏なら、これで、キマリです。
さて、割り勘ですが、、、、、
ちょっと、英語が好きな人なら、"go Dutch(ゴー・ダッチ=オランダ人式でやる)"という表現をご存知でしょう。オランダ人はケチだから、との説もありますが、どうなんでしょうか。それはともかく、これは、本来、「自分が飲み食いした分を、各自が払う」という仕組みのことで、日本で言う割り勘(アタマ割り=総額を人数で割る)とは、違うんですね。だから、厳密にオランダ式でやるためには、最初に、ウェイターとかに、
Separate checks,please.(セパレイト・チェックス・プリーズ 勘定書を、別々に分けてください)などとお願いしておく必要がありますね。
しからば、アタマ割り方式はどう言うかですが、、、
split the bill(スプリット・ザ・ビル 代金を分ける、割る)がよく使われます。
Let's split the bill today.(今日は、割り勘だぜ)などという具合ですね。
たまには、店主からおごられてもみたいもの。
「店のおごり(無料)で」は、先ほどの"on me"の応用形で、
"on the house"(オン・ザ・ハウス)この場合のhouseは、家ではなく、もちろん店のこと。
The landlord gave me a drink on the house.(マスターが一杯おごってくれた)
ついでながら、居酒屋などの「マスター」にあたる英語は、男性なら、この例文のように
landlord、女性なら landladyになります。これからはこれを使ってくださいね。
いかがでしたか?「おごる」という表現は、どんどん使い、使われたいですね。それでは次回をお楽しみに。